2019年の夏:8月が終わろうとしている今。
私はタイ・バンセン市街地サーキットで行われているTSS(タイ・スーパーカー・シリーズ)の現場に来ています。
レースに出る訳でもなく、コーチの仕事でもなく・・・視察と2020年に向けての色々な交渉&調整の旅。
ブランパン ASIAは9月末に最終ラウンドを残していますが、既に2020年は始まっているって事です。
もうこんな事を20年以上、毎年やっている。
そんなタイで深夜を迎えている今、『自分の原点』って何だろうって考えています。
レースドライバーとしてではない部分の澤圭太の原点です。
自分にとってはやっぱりレーシングカート(レースドライバーとしてではない部分でも。。。です)なんですよね。
で、これを興味がある人にも体験して欲しい、澤に関わってくれた人やファンの方、支援者の方とカートを通じてコミュニケーションが取れたらな~というコンセプトが2003年に始めた『澤圭太エンジョイモータースポーツカートレース』、これが今のレンタルカートを使ったワンスマカートの原点。
まだワンスマって名前じゃないし、自分ひとりで企画してカートレースと交渉して、RQ集めて、賞品集めて、参加者集めて、SNS使ってプロモーションして、参加者資料を作って展開して、参加者リスト作って、当日の現場の回しもやったからトーク術だって習得出来た。
当然、今はワンスマとしてやっているから事務局たっかーのがやっている事が多いけど、いまだに自分がスケジュール作って各コースと交渉して。。。だし、元々カートドライバーだったからネットワークあるし、やっぱりイベント企画運営を自分で出来るようになった原点だから、いまだに自分がやっている事、他のワンスマプログラム以上に多い気がする。
やっぱり収益性とか関係なしに”思い入れ”があるんだと思う。
レンタルカートを実施する事を通じて、イベント運営の難しさややりがいを体感し、参加者の声を拾う、イベントプログラムに活かす、初心者でも安全に楽しくモータースポーツの入り口に触れて貰う為に必要な事を学べて来た。人に意図を汲んで仕事をお願いする事の難しさも感じたりしたな。
RQが衣装着てスイカ割ったり、BBQと併催したり、RQがその後AV女優でデビューしてたまげたり(爆)、親善大使制度を取ったり、親善大使がけん玉を強く縛るのが恒例になったり(笑)、参加者が怪我して救急車騒ぎになって心を痛めたり、怪我した参加者の親族から心に刺さる事を言われたり、帰ってくるカートにハイタッチするのが恒例になったり、本当にこの17年、延べ約100回近く、延べ5000人近くの方々と触れ合う中で色々な事があった。
また参加したい!とか友達を今度連れて来よう!と思う参加者の心理も感じたし、理想の参加者像とそうでない参加者の違いも知れた。
ブリーフィングの大切さ、タイスケの時間配分を工夫する事で防げるリスク、スプリント個人レースでの工夫、速いチームが来ても勝てないルール、ピットアトラクションは最初からやっていたし、色々なサーキットを転戦するから各サーキットのやり方やローカルルールに合わせた進行、開催する季節や時間帯なども自然とマーケティング要素として学んだ。
これらの経験が今のワンスマとなった各種プログラムの骨になっているし、信頼するスタッフに任せる部分が増えたけど、参加者資料なんかは知的財産だし、顧客リストだって財産だし、全てノウハウとなり・・・。他のプログラムに比べると”ワンスマのもの”というより”澤圭太が育てて来たもの”という意識が強いんだと思う。
同様の”ドライバーが主催するレンタルカートイベント”が立ち上がっては消え、消えては立ち上がるという昨今、パイオニアとしての自負は正直あります。
最初は自分がこのイベントでしか会えない方も居るし、実験的要素の挑戦もしやすい環境だから楽しみながらやっていたけど、段々と長くやると責任や”どう見られるか?”の意識が強まって、楽しいだけではなくなってきているけど。
マネされるのは認められている証拠だとも思うし。
一見同じようなイベントが多い中で、どのカートイベントに参加するか?は参加者が決める事だけど、負けたくない!とかワンスマカートならではの部分を大切にしたいという想いが強い。
さあ、これからこの育てて来た大切なプログラムをどうしていくべきか?
次回は12/15(日)CITYKARTで忘年会付きって、ちょっと先になるから来年以降どうするか?じっくり腰据えて考え、皆さんをいい意味で裏切る(驚かす)事がまたしたいな~と思う、タイの夜でした。
こういう事をやりたいな~と思っている人へ
絶対最初は自分でやってみるのが大事!自分でやらないと分からない事が多い。自分で上手く行ったら自分のお蔭、うまく行かなかったら自分のせいって言う環境で危機感の温度を知り、工夫を学んで、”集客力のある自分”、”集客力あるイベントを支える自分”になる勉強をするには、レンタルカートイベントって最適だと思いますよ。
画像は練習会を設ける事で安全性を上げられる、より潜在的な参加者に興味を持って貰える事と体感した2016年のラー・飯能での夏の練習会のワンシーン。
Posted at 2019/08/31 03:20:34 | |
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