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澤 圭太のブログ一覧

2022年11月26日 イイね!

ストーリー(参加者と感情レベルで繋がる)を大切にしたい

ストーリー(参加者と感情レベルで繋がる)を大切にしたい本日もワンスマ広場トレーニング無事に終了しました。

雨&WETから始まり、雨が止み、段々水の量が減って、午後からはハーフドライ、最後はきっちりドライまで、、、1日で路面の変化を体感しながら走れるのは、狙って出来る事ではない!

レーシングコースなどを走るのは非常に厳しい1日だったかもしれませんが、広場トレーニング特日だったのでは?と思います。

既にRコースを走ったら1-2秒の差で走れるようなエキスパートの方から、広場数回目だったり、広場自体初参加、という方まで経験と意識の差はあった今日の広場トレーニングですが、個々の参加者のニーズや目標に合わせてきっちりレベルアップが出来たと思うし、個々の皆さんともコミュニケーションを取って、充実した1日であった事が我々イントラ&運営陣も体感できる終わり方でした。

広場トレーニングに限らず、ワンスマの各種プログラムは当然ながら親切丁寧がモット―ではありますが、『よいしょ』したり『お世辞で盛り上げる』みたいな事はしません。

『上手くなりたい、速くなりたい!』という方に、個々の特性を元に必要に応じて”盛り上げ”をする時もありますが、全て提供しているプログラムを通じて、理解が進み、技術が上がり、その成果がその日1日の中では100%ではなくても、次レーシングコースを走った時、帰り道の一般道でも実体感できるモノを目指しています。

”上手く成る為の親切丁寧”であり”お客様は神様です的な親切”とは違う、『そもそもお客様というよりは、スキルアップしたい!と来る参加者様という感覚』です。

何でもスポーツはそうですが、上手く成る為の”予習と復習”はだから非常に大切だと思っていて、ワンスマのコンテンツとしてそれを啓もうする意味でも『ドラアカTV / Driving Academy TV』というものがあります。

これを良く視聴いただいて、例えば来週の12/1(木)のワンスマ枠やMcLaren 枠で走り易い環境にしているのでRコースを走って貰えれば、きっと体感があるハズ。
(週間予報も良いので、急募お待ちしています)

12月は11日と24日にも年内最後の広場トレーニングがあるし、12/14(水)にもトレド246さんの走行会の中で同乗ドラサポ実施可能なので、『今年の汚れ、今年のうちに、、、』ならぬ、『今年の練習の成果、今年のうちに、、、』となる様に是非計画を立てて貰えたらト思います。

ドラアカTVの新映像が今日から公開されていますが

↓ ↓ ↓

▼電子制御の特性 >>> こちら

電子制御ONで走るときは、どこで介入してくるかを把握しておくことで、「なるべく介入させない走り」を探れるようになります。それはつまり、挙動変化をなるべく穏やかにした走り。

この穏やかな走り方ができるようになると、一見速そうに見えるアグレッシブな走り方よりも、穏やかな方が実は好タイムだった…というパターンになることもあるので、練習する価値ありです。

ご自身の車両の特性を見きわめて、うまく活用してください。

▼FSWの走り方をパワー別に比較 >>> こちら

488チャレンジEVO(中古ミシュラン) 1分43秒台、ND 2分14秒台、991GT3 CUP(中古ファルケン) 1分45秒台の3台の走行データを比較し、動画で検証。

ロードスターと他2台のコーナー攻略の違いや、ちょうどいい場所にいたヴィッツのスリップストリームを使ったら最終立ち上がり〜コントロールラインで0.3秒縮む様子など、いつもと同じような動画に内容に見えても見どころ満載です。

など、是非ご活用ください。

あとは、最近で言うとワンスマのサブスク的コンテンツ『年間ドラサポ』に申し込まれる方がチラホラ出てきました。

都度のトレーニング実施よりも、よりその方にあったトレーニング手法をカウンセリング&コンサルティングするような形態なので、中長期的にスキルアップを図りたいという方には最適だと思います。

年間ドラサポの概要については >>> こちら

2022年もあと1か月しかありませんから、いよいよ皆さんも私たちも仕上げの季節に入ってきていますね!
Posted at 2022/11/26 17:39:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月20日 イイね!

事故って振り返ると『未然に防げるポイント』が必ずある

事故って振り返ると『未然に防げるポイント』が必ずある『モータースポーツって限界を攻める』のが魅力なんだけど、一方では『限界を見極めて目的に沿って的確な状況判断の中で走らせる』のがドライバーの役目でもあると思うのです。

サーキットでレースをしたり、アマチュアの方に安全にサーキット走行をして貰う、、、という以外にもメーカーさんの試乗会を運営したり、色々な環境下で求められるものが変わる中でクルマを走らせている経験値や責任が増えると、そういう事を考える事が多いですね。

私の経験上、色々なリスクが伴う、色々な事が起きそうだと思うキーワードは限られていて、、、

メディアが絡むとき
子供や高齢者が絡むとき
デモランとか特異な環境で走らせるとき
あとは走行する人の中やその環境に何らかの”差”が生じるとき

この4項目が私の中の”警鐘”が鳴る時です。

プロのレースの中にアマが混ざっている時や男性の中に女性が混じっている時もそう、それはプロが凄くてアマがそうでないとか、男性が偉くて女性は偉くないという意味ではなく、何らかの意識、スキル、目的、感受性に差か生じやすい環境だという意味です。

(ゴルフも慣れている人の中に1人慣れてない人が居ると、スコアも含めマイナスに+が引き寄せられたり、男性3名に女性1名のパーティだったりするとスロープレーに繫がったりしますよね、それが悪い、という意味ではなく事象として、そういう”何かの差”があるとそういう事が起きるという意味です)

色々な環境で試乗会の運営をする時、まず一般道でやるとなると相当の神経を使います、なぜなら一般の走行車両も居るから。

それがもしメディアが絡む試乗会なら尚更だと経験上感じます。

メディアの方々は
一部を除いて、慣れているだけで上手くはない人も立場上特別な環境で走れる経験値があるから、自分の技術が特別なものであるという錯覚を起こしやすかったり、PRする世に露出するという立場的に特別な対応をメーカーから受けやすく、逆にメーカーも特別対応をしてあげたくなる存在であるからです。

受け側もセールスやPR担当は経験値があるので”試乗会でクルマを走らせる”という事による現場で起きるリスクや動的なシミュレーションが出来る人が多いのですが、メディア系担当の方は『メディアのリクエストを受ける』という事に主軸を置く立場なので、現場がどういうルールでどういうリスクヘッジで運営されているか?という視点が薄い方が多い印象。

想定してない環境、例えば事前に構成していたタイスケやルールや内容ではない部分で現場で状況が変わって時間配分や走らせ方を変えざるを得なくなった時とか、撮れ高が悪くてリテイクする、、、みたいな時にトラブルは起きやすい。

また準備不足や想定不足、遅刻や忘れ物があった時などもそういう事は起きやすい。
(これは走行会やレッスンなどでもアクシデントが起きるケースとしてよくある要因です)

今日、何でそんなことを書いているか?というとJAF主催のモータースポーツジャパンでFormula Eがデモラン中にガードレールに接触するアクシデントがあったからですが、これも主催者や運転していたドライバーが悪いとかそういう事を短絡的に書いているのではないという事は前置きして。。。

まずFormula Eは本来MICHELINの全天候型(スポーツラジアルみたいなタイヤ)をこのGEN2車両は装着していますが、今回はどんな理由があったか知らないけど来年から採用されるHANKOOK製のタイヤでしかも、きっとGEN3で採用される全天候型ではなく何故かスリックタイヤでした。

見た目は採用されるべく(もしくはGEN2車両標準)ほぼ同じサイズに見えましたが、もしかしたらスリックタイヤだけでなくサイズも本来のGEN2車両が履くサイズとは違うかもしれない。

FORMULA Eは私も今年2度、5月のベルリン戦と8月の韓国戦の現地に仕事のご縁を頂いて赴いて取材をしましたが、フォーメーションラップがなくてピットから仮グリッドに移動したら、そのままちょっとの区間、本来のスタート位置へ移動してスタートする方式だったり(これはバッテリーの残量をなるべくレースで使える分をイコールに近づける為でもある)、市街地レースが基本なので路面が一般道の舗装レベルだからスリックタイヤがしっかり機能する温度まで上がらない等があって、雨でもいけるスポーツラジアルみたいな顔をした全天候型タイヤが標準(最大のグリップより扱いやすさや初期グリップの高さを重視する為でしょう)なのです。

今回のMSJ会場は私も土曜日に現地に居りましたが、基本駐車場なので子砂利が多く、路面のウネリも駐車場として使う分には問題ないけど、車高の低いレーシングが走行するにはちょっと大変そう、私が関与していた車両がデモランする時は通常より約2センチ(も)車高を上げて対応していたし、それ以外でも敢えてスリックタイヤではなくレインタイヤを装着しているデモラン出場車両も居たのは、メーカーや銘柄によってレインタイヤにするだけでタイヤの実質の外径が大きくなって車高が高くなったのと同じ効果が得られるという事もあるし、レインタイヤくらい作動温域が低い方が、この限られた時間やコースでデモランをするという環境下ではスリックタイヤで出走するより安全で求めるべきものに合致しているという判断をしたチームがあったという事だと思います。

いまのレーシングカーは制御が命なので、タイヤの種類やサイズが変わるとABSやトラコンの制御のマップを変えないと誤作動したりする可能性があるというのも見逃せないポイントだと思います。

MSJのデモランをする環境で一般の関係者がデモランをする程度で走るという想定なら、何も起きない事が大半なのですが、そこに集団心理とか、もっともっと、というほとんどの場合はいい方向に働くはずの意識が悪いことが重なった時に怖い(悪い)方向へと作用してしまう所です。

例えば、Formula-Eの車両は前日は都庁でデモランをしていたので、今日の2日目に初めて登場した車両、2日間共にデモランをする予定の車両は実は前日の金曜日に(全車ではないかもしれないけど)試走タイムが設けられていたようです。

運営サイドが想定している走行の手順や限られたデモランのスペースの中でこうやって走って欲しいという資料がちゃんと存在していて(私も目を通しました)、それ通りの流れで当日デモランするドライバーがシミュレート出来る機会が事前にあったので、どれだけこれらデモランをする車両が普段走っている環境と色々と違うのか?知れるチャンスがあったという事です。

それらをきっとFormula Eはすっ飛ばして2日目にお目見えしてしまっていたのではないでしょうか?

そこに経験値ゼロではないにせよ、GEN2車両を知り尽くしたドライバーではなく、タイヤは標準装備されているタイヤでもない(システム上、タイヤのグリップ係数や外径が変われば色々な制御のマップも厳密にいえば変わるのに、更に市街地レースでも考えられないような荒れた舗装路での走行だったことが想定)、これによってドライバーはアクセルを戻して、通常なら回生ブレーキが掛かる状況のはずなのに、少しまだ加速をしているような状態になっていたり、急ブレーキを掛けてもやたらロックしてしまったり逆にABS過多になってブレーキがあまり効かない状態になったり、、、路面の荒れで制御マッピングがマッチしてなかったとかも考えられます。
(そもそも、そんな環境でそんな走りをするなんてことは考えてないことが当たり前でしょう)

環境的にも、視聴者のSNSでの映像をいくつか見ると、運営進行上は『ありがとうございました~』という感じでエンディングを迎えて車両は退場をする段取りだったのに、サービス精神なのか?時間が余っていたのか?要因はわからないけど、運営側が想定していたエンディングの流れを越えてAdditional的に走行をした最中に起きているアクシデントと思われます。

ドライバ―はもしかしたらその瞬間、想定してなかった走行路の部分で、他の車両が2日間あまり走ってな”更に路面が悪い部分”でスピンターンを必要以上にしてしまって、一瞬ギアポジションとかバッテリー残量とか気になってステアリング上のディスプレイの表示などに気を取られていたのかもしれない中で位置感覚や方向感覚が薄らいで、目の前に障害物がある確認に一瞬遅れた可能性もあるし(とある映像を見ると、スピンターンを収束させたあと、アクセルも踏まず、ブレーキも踏まず、ハンドルも切らずにコンマ数秒、障害物に向かってほぼ直線に走行している時間があるように見えます)、それであ!っと思ってブレーキ踏んでも、ちゃんと路面やタイヤに合わせたマッピングになってないと、Formula Eの様な最新鋭の車両になればなるほど、ブレーキが踏んでいるのに効かないみたいな状態になっていたかもしれません。

でも、それらって2日間、決められたフォーマットで走ってきたり、他のデモランの車両の動き見ていたりすればある程度、避けられたアクシデントだったともいえる訳です。

こういうイベントだけでなく、ちょっと話戻りますが、メディア試乗会など、イレギュラーな事が沢山起きやすい環境では、あとはメディア系でもYOUTUBERとかタレント系とかが絡むとホスト側も含めて、”特別にやっている”空気が高まるので、通常の現場を回している運営サイドが想定してない事象が起きやすく、後から振り返ると『起きるべくして起きる』とも言えます。

2日間仮に決められたフォーマットでやっていたとしても、そこに”慣れ(慢心)”とか”他の車両がスピンターンやっているから自分も観ている人の為にやろう”とか、もっと近くをもっと速い速度で走ってみよう、、、とかっていう気持ちのバイアスが掛かった時とかも要注意です。

2日間デモランを続けると、皆が走る所は子砂利も少なくなって、走り易く成ったりもするでしょうからね。。。
(1本目上手く行って、2本目はもっと行くぞ!という意識が働くでしょうし、そこに雨が降ってきたり、というスリックタイヤであった車両には不確定要素もあったと推測)

Formula Eの話に戻ると、8月の韓国戦を終えて、色々な手順を踏んで日本でデモランを、、、という話はその時からあって、10月に横浜のとある場所で、とかワンスマの10月に開催した袖森フェスティバルの中でデモラン、、、という話も実はしていたのですが、ロジスティックや政治的な段取りが間に合わずに断念でした。

でも2024年に東京都での開催に向けて、、、というのが発表になって、日本での何らかのデモランと言う話がきっと再燃したことと都庁でのデモランやJAFが管轄するMSJでのデモランという手はずに11月になって実現できたのだと思います。

それはそれで素晴らしい事、きっとバッテリーの契約上、それほどこのあとこの車両は日本に留まる事無く本国に返されないといけない契約である事が予想できるので、当然日本にデモランだけならそれほど十分な補修スペアパーツがある訳でも、熟知したメカニックが帯同している訳でもなく、もしかしたらこの後予定されていたどこかのデモランがキャンセルになったり、壊れたまま本国に返されてしまうという、新しく開催地として誘致した国としてはちょっとお粗末なスタートラインになってしまう可能性があるのが危惧されます。

総合的に言える事は『今回のアクシデントは未然に防げた不要なトラブル』だったと思います。

でも起きてしまった、という事は色々な環境変化によって、これは『モータースポーツである以上、起きうるアクシデント』として関わる人が受け入れたうえで出来るかどうか?が重要だという事です。

Formula Eを今年2回現地で見てきて感じたことは市街地レースの難しさであり、モータースポーツが市民権として受け入れられているか否か?が重要であるという点でした。

海外のレースが日本にやってきて海外のチームや海外のドライバーの意識などが日本のそれらと違うという事を想定してない中で行われるイベントは先日のラリージャパンもしかり、私が今年参戦していたFANATEC GT WOrld Challengeだって開幕戦の鈴鹿は、コースの難易度が高く、天候も不順、その上に日本のチームやドライバーと海外の人たちで初めて競争する訳ですから大荒れでした、、、プロやプロに近いハイアマチュアの競技でさえ、そういう事が起きる。

ドイツのツーリングカー選手権であるDTMと日本のS-GTが統一車両規則での開催を目指して交流レースをFSWでやった時も大荒れだったのは記憶に新しく、たまたまかもしれないけど、最初の事とか初の組み合わせって言うのは色々な事が起きるって事だと思います。

Formula Eを東京(日本)で初開催の市街地レースとして開催、、、それを認識した上でこのフレーズを聞くと、今からもうドキドキが止まりません。

レースは経験しているけど海外レースは肌では知らない
レースはしているけど運営は知らない、市街地レースは経験ない
熱海でやるなら、でもいきなり”華の都大東京”の中心地で開催する = 人目や対外的な影響はいい方向にも逆にも大きいハズ

Formula Eを一回、FSWのコースと施設路を合体させた特設コースでやった事があって、それを踏まえてどこかの国内市街地で開催というのではなく『初物を複数重ねて』開催というのは、私の様な関係者の端くれでも経験上『ALL or NOTHING』な賭けな開催だと感じています。

一流のプロモ―ター、一流のプレーヤーとチーム、一流の主催者、一流の代理店やメディアがそこに居ても、現場を知っている経験豊富なマネージメント軍団による準備(例えば、事前に『Formula E初開催国が開催するまでの流れを視察したり開催を経ての効果や問題点をリサーチするプロ軍団は東京開催に向けてあるのでしょうか?』とか、日本ならではのスポーツが取り巻く環境だからこそ起こ得るリスクとその回避想定が存在しないと成立しないと思えます。

昨日MSJの現場にいた自分は、デモランに関しては一般の観客に混じってデモランコースサイドで観戦するようなことは一切しませんでした。

それはガードレールがたとえあっても、クルマは何かの拍子に飛んでくる事もあるし、ガードレールにぶつかれば色々なものが飛んでくる可能性だってある、そういうリスクがあると思っていたり、不穏な動きや派手なパフォーマンスをするデモ車両が居たら、ちょっと警戒レベルを上げて観ている人がどれだけあの場に居たか?きっとそんなことを考えてない、普通の週末の楽しいイベントを観に来ている感覚の人が圧倒的多数だったと思います。

あのような無料で入場できるイベントは特に(無料で観れるという事は凄く良い事なんだけど)ハードルを越えずに潜ってきてしまう人も多くなるのが一般の常で、客観的環境も踏まえて、、、そういう考えをしてしまいます。
(今回のアクシデントの規模を考えると、例えは少し大げさかもしれないけど、先日の韓国の将棋倒しの事故だって、あそこに居合わせた人のどれくらいの人が、ああいう悲惨な事が起きると想定してその場に居たか?という事にも繫がるかもしれない)

もし自分のゲストや自分の家族が『コース脇でデモランを見たい』といったら、そういうリスクを説明し、本当に観たいなら、デモランの様子を見て、危なくなさそうな位置で注意して観るように、もしくは自分がそれらを満たす位置を勘案して引率していきます。

函館のとあるメーカー(ディラー)が主催のイベントで悲しい事故もありましたが、あれだってちょっと分かっているプロモーターや現場の運営者からしたら、考えられないようなルートだったり、一般の方の観戦ポイント設定だった気がします。

その位、クルマが走るという事、慣れてない人が操る、わかってない人が周りにいる、何かの拍子に今迄出来てたことがパニックを起こすと瞬時に出来なくなってしまうのが人間である、、、という事を想定した設計が出来るか?運用が出来るか?

私が関わった中では、事故が残念ながら起きtたのは『良かれと思ってサービス精神でやってしまった時』、『プロの中でアマが人目もある独特な環境で、乗り慣れてない車両を走らせざるを得なかった時』、『遊びの参加型イベントで女性同士で接触して怪我してしまった時』、『慣れてない人が慣れている人の中で走って、つい引っ張られて色々な自分の限界を超えてしまった時』、『タイムを出すぞ、とかこの周がラスト、といった切迫した気持ちになってしまった時』などでした。

そういう事をついつい考えてしまうのはレースドライバーとしてだけでなくクルマに関わるプロの部分もアマの部分も、本気思考もレジャー志向も色々な環境下を経験してきたからなのでは?と思うし、今日題材にしたアクシデントも今後色々な検証がされてよりよいものになるのだと信じていますが、上げ足を取る様な世間のSNSの下品な方向には向かわずに、建設的で何かの良い方向へのキッカケになる対処力が日本の一般世間にある事を願う、日曜夜です。
Posted at 2022/11/20 21:24:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月14日 イイね!

効果的な練習のベースにあるもの【下手を固めてる人多し】

効果的な練習のベースにあるもの【下手を固めてる人多し】良く参加者の方などから『シミュレーターって効果あるの?カートでの練習って良いの?広場トレーニングて練習になるの?』と聞かれる事があります。

いつも答えるのは、『良いと思いますよ、でもやりゃいいってものじゃなくて、やり方をその効果を体感できる状態である事が大事ですよ』とも。

今日は鈴鹿でVITAでのマンツーマンドラサポでした。

VITAはいま凄く流行っている車両。
何故か?は私も良くレッスンで走らせる経験があるので分かります。

ただ、最近気になるのは、たくさん走る”部活チック”の方が多い。

VITAは軽量でパワーも無いので気温が低いとタイヤが適正温度になるまで時間が掛かるという側面もあります、そしてランニングコストが安いから沢山走っても大丈夫!っていう気持ちもどこかにあるのかもしれませんね。

沢山走り込むことが練習になる、効果があるという時期も確かにあるのですが、それ以上に『走りの質をあげる』という事も大事なんですね。

じゃあ”走りの質を上げる”ってどういう事なの?というと、、、例えばサーキットを走る時にプロDrは色々なクルマを色々なサーキットで色々なシチュエーションで、色々な目的の中で走らせた経験値が多いというのがあります。

一般の方が色々な車に乗るのは大変ですが、まずは他の車乗ってみる、他のサーキットを走ってみる、他のコンディションを走ってみる、レースに出るなど”
”違う環境で走ってみる”が良いでしょう。

いっぺんに色々な変更軸があると混乱するから同じサーキットで車両を変えてみるのが一番よい、そうやって色々と軸を変えてみると、サーキットと車を変えても『変わらないものと変えないといけないもの』が分かる様になります。

まずは違いが分かる様になる事、それが分かると、それらの度合いが分かる様になる。

違いが分かる = 原因が分かるに進み、原因が分かると”修正する為の対策”という工夫や練習方法という風に繋がっていくはずです。

この『効果的な練習のための黄金のサイクル』は技術の面だけでなくセットアップの話にも通じるし、当然ながら拡大すると『シミュレーターを使う事による効果』だったり、『カートを活用した練習によって得られるモノ』にもなります。

ワンスマで人気コンテンツの『広場トレーニング』ですが、サーキットを走る人にも、ペーパードライバーで一般道でまずは気持ちよく上手く走れる様になりたいという人でも、1日走っているとほとんどの方は上手くなる人多いです。

上手く走れるかどうか?はアマチュアの方ほど『経験値がないから』の部分が大きいので、安全に経験できるステージに身を置けば免許を持っているんだから最低限の運転は出来るので、結構できてしまう人は多いのです。

でも、それはワンスマが保証する、という意味ではありません。

HCシェアリング枠での広場トレーニング参加者は1日でうまくなる人が多いな~と最近感じるのですが、それは自分のクルマで普段走っている人が多いという基本ベースがあって、その上に人様のクルマを借りて走る事に抵抗がない(車の特性を把握して最低限アジャストできる能力がある)、あとは一番大切なのは『上手くなりたい、上手くなってサーキットを走れる様になりたい』というモチベーション(動機)が高いのと、それが数歩先に見える様にシェアリングさんがうまくPRしていてイメージしやすいのだと思います。

サーキット走行もモータースポーツと言われるスポーツですから、運転すること = 自分の体を意のままに動かすという行為に対して、そしてそれによってモノ(サーキットの場合はタイヤでありクルマであり)に入力がされた結果で何かが作用する、という図式が理解できていて、速度域が変わったり、操作の強弱コントロールが必要だったり、このスポーツの独特性であり難儀なスポーツと言われる部分である、複ケ数の操作を同時進行で管理するという事が出来る、もしくは出来る素質がある事が重要です。

これらモータースポーツだけの事ではなく、それによって起きる変化や調整精度、工夫力など、スポーツの基本であったりしますね。

一般道の速度域でも例えばレンタカーを借りて走らせるとブレーキの踏み白が違ったり、車格やクルマに対しての運転席の位置が変わったり、ハンドルの軽さが変わったり、、、そういった経験が少なからず誰でもあるハズですが、サーキットの場合はそれを高速で限界領域に近づけて走らせる分、その部分が如実に出る。

だから一般道のレベルで『クルマを変えたのでその特性を確認して上手に走れる様になりたい』という人が今までやった事ない広場トレーニングやサーキット走行の中で確認しようとすると、そもそもそんな走らせ方、今までの一般道の中でやれないし、自分の経験値でも想像が出来ないだろうから、比較にもならなければ確認にもならない、、、、って事が起きる。

これは『練習の仕方や確認するべくステージの選定』を誤っているパターンですね。

そこをまずはクリアできれば”自分の変化に気付ける”はず。

どこで何をどの様にするか?いま自分が何をしているか?がわからない人は、一般道で言ったら免許を持ってない(運転する技術やルールをしっている等)状態だったり、持ってはいるけど判断力の衰えた後期高齢運転者がフラフラ走って居たり、ペダルの踏み間違えを起こしそうになっている状態に近い、と言えます。

『特性を掴む』なんて一般道で確認できるとしたら大した違いではなく、本当の特性の違いは”性能の残り3-5%の部分”だけです。

だから、トップグループのラップタイムが2分フラット(120秒)なら3.6秒から6秒以内に入ってきたら、車両の特性の違いやセットアップの違いが出てきたり、分かってきたりする領域なので、そこまでは『沢山走り込め!』の古き良き時代の練習法がまだ役に立つ可能性の高いレベル(笑)

そこまで来たら、じゃあタイヤを変えてみたら?セットを変えてみたら?違うサーキットを走ってみたら?レースに出てみようかな?ってなる。

色々なクルマで色々なサーキットを走るのはだから大変だし、それでレースをしようとするのは更に難易度が高いという事です。

私は年間に500台以上のアマチュアドライバーとその車を色々な環境で走らせているから、皆さんが今どの位置に居て、どういう練習をするのがより効果的か?がある程度の正解や不正解が分かっているつもりです。
(具体的な事はノウハウなのでここでは避けますが)

最近思うのはVITAは特にドライバーの経験値が低めの方が多いからか?余計に効果的な練習方法というレコードラインを知らずに走り込んでしまっている人が多そうだな~と感じる事が多いです。

もっといい練習をしたらもっと速くなったり上手くなったりするハズなのになあ、という人や『あ、何かそうしてヒントを掴んだんだろうな』と思わせてくれるドライバーが光ったりもしますよね。

上手くステップアップしていく人、結果を残していく人、そうでない人を客観的に見ていると、前者の方々は『体力、感性、情報取捨力』が鋭い人が多く、後者の方々が『それらの逆』が多いというのがあります。

体力があれば余裕があるので考えたり感じたりもし易い(走行中に限った話ではなく)、そしてマッチングの良い環境で走っている人が多いから、そこに辿り着くにはやっぱり情報取捨力だと思う。

色々な面で極めているプロスポーツの世界でさえ、チームや戦う場所(環境)を変える事で芽が出たり逆になったりするケースがあるんですからね。

そういうのを知った上であれば、シミュトレだって広場トレだってカートだって、練習になります!こうやったらより効果的なんですよ!と声を高々に個々の皆さんに言えるのです!
Posted at 2022/11/14 16:08:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月05日 イイね!

McLaren ARTURAの凄さをいち早く知れたのは役得でした

McLaren ARTURAの凄さをいち早く知れたのは役得でしたやっと色々と書ける様になったのでMcLaren ARTURA(アルトゥーラ)のお話を。

McLarenが日本に上陸して10年となり、既に街でもたまに見かけるし、最近はサーキット走行をする方も徐々に増えてきましたね。

正規ディーラーさんが国内に5か所あって、我々ワンスマはメーカーさんや各ディーラーさんの試乗会やレッスンプログラムなどの企画運営にご縁あって携わらせて頂いています。

私が2019年からMcLaren 720S GT3でレース活動をしているのも大きな要因です。

McLarenが作る全く新しいハイブリッド車両であるARTURA、開発に時間が掛かりリリースに時間が掛かりました。

私たちも色々とプログラムを計画していたのは昨年からでしたがコロナやら開発の遅れやらでやっと形になったのが7月。

まずは国内に到着したARTURAをクローズドで作動や機能のチェック走行&確認をする所から始めました。

我々がチェック項目を構築し、英国から来日したARTURAの開発を担当し、ARTURAのディーラーさんへのセールストレーニングをする為のガイドラインの説明を受け、性能や機能なども含めた基本的なARTURAの知識講習も受けました。

そこから公にはなってないイベントが7月末~8月に掛けて実施され、10月からは各ディーラーに試乗車&広報車が配置され、各ディーラー単位での公道試乗会やメディア向けの試乗会などが各地で実施されてきました。

ここでもいくつかのディーラーさんにインストラクターの派遣をさせて頂いたり、直接かかわってないとしてもARTURAの商品知識を最初に獲得したのは7月の内輪イベントに関わったワンスマ運営の中でのインストラクターだけだったので、ARTURAのエキスパートは各ディーラーさんよりも先に我々がなっている必要があり、そこからどんどん派生をしていったと言っても過言ではないと思います。

ARTURAはMcLarenの次の10年を支える新しい屋台骨になる車両だと思います。
ハイブリッドの考え方、車両のエクステリア・インテリア・デザインも含めた『クルマとしての完成度』も非常に高く、性能軸で話してもハイブリッドである事の定説となっている”足かせ”もほぼなく、絶対的な性能で言っても600LTと同等くらいの高さがあると感じています。

数値では言い切れない乗り味の部分も、、、
小型かつ120度バンクの新開発V6ツインターボエンジンやバッテリー搭載位置からくる低重心化された挙動、720Sなどから3cmの短縮されたホイルベースからくる回答性の高さ、新機構のリアサスペンションや電子デフ化されたことにより限界領域での余裕感、ベルハウジング内に内蔵された高性能モーターからのパワーと回生を両立させた技術などなど、書ききれないですね!

そして今回、年に1度のMcLaren Track Day Japanは過去最高の160台という参加台数があったのですが、我々ワンスマ運営チームはスタッフとイントラを合わせて12名以上の大所帯でトラックデー当日のみならず、前々日からFSWに入っての各試乗会では走行してきたARTURA君のチェック走行や公式メディア写真撮影のためのお手伝いから始まり、一般抽選募集の試乗会やメディア様向けの試乗会を実施した2日目、そしてTrack Day本番日という3日間の強行スケジュールを実施しました。

本番日の我々運営チームはP7で実施したARTURA試乗会(トラックデー参加者対象)の運営をメインに朝のデモランでFirst Garage / ABSSA号のGT3車両とARTURAの編隊走行でBELLヘリコプター社とのコラボ共演という一発勝負でミスが出来ない環境という大役を任せて頂きました。

昼のパレードランでもARTURAが先導車となるので、依頼しているインストラクターは活躍してくれました。

私もメーカー様が用意したプロダクト解説資料を人様に説明が出来て、ドライバーの立場からの視点も織り交ぜられて、ARTURAの特性をより体感できる環境づくり(ここが本来一番ワンスマとして得意な部分)が出来るというARTURA総合力をこの3-4カ月で兼ね備える事が出来ました。

これで7月から始まったARTURAツアーも今回のTrack Dayでひと段落。

気が早いですが、もう何だか今年が終わったような錯覚に陥るほどです(笑)

ここからは更に各ディーラーさんで自信を持ってARTURAのセールスやPRが拡散されていくのだと信じています。

具体的な内容などは正規ディーラーさんは別として、我々の様な外部の運営受託会社はSNSなどでの公開は控えておりましたので、トラックデーを終えてやっとこうして書けました。

レースドライバーをさせて頂きながら、レッスン事業も並行し、そしてこうしてメーカー様の運命を左右しかねない大役を預かる事は責任を感じると共に光栄な事です。

後処理やら、年末に向けてのワンスマプログラムに関してやら、来年のレース活動に向けてやら、、、色々とありますが、これでARTURAネタは一旦終えて、通常業務へと移っていきたいと思います。
Posted at 2022/11/05 18:19:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
みんカラセレクト

プロフィール

「これ結構サーキット走行の本質の部分なので書いておきます http://cvw.jp/b/145876/47676762/
何シテル?   04/25 11:24
レーシングドライバー 澤 圭太 1976.8.16生(44歳) 千葉県出身 B型 176cm/68kg 15歳でレーシングカートを始め98年4輪レース...
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6月サーキット業務 本日のドラスー袖森で終了【ドラアカTV新映像 / 7月プログラム】 
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2020/06/28 15:30:31
41歳を迎えて・・・幸せを感じたり素敵な時間の総量について考える毎日。 
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2017/08/17 01:36:34
BENTLEY 岡山-FSW戦のPRビデオ公開~!! 
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2015/08/05 10:19:02

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