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調布市のKAZのブログ一覧

2021年05月21日 イイね!

[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その1(純正ハイマウントストップランプ)

[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その1(純正ハイマウントストップランプ)エクシーガのハイマウントストップランプ(12連LED、純正装備品)の1ヶ所に、球切れが生じました。

実用上(被視認性)は問題ないのですが、ディーラー車検(7月の予定)を受ける際には不適合となりますので、早めに処置することにします。
まずは、その対応状況についてのブログ・その1(現状確認から)のスタートです。


◎ご参考(このブログは、直近の下記関連ブログからの続きになっています。)
・2021年05月17日付け → その後のブレーキランプ(球切れバルブの交換とLED不点灯の認知)

■不点灯部位の再確認
純正ハイマウントストップランプの部分滅灯については、すでにその部位(右から7番目のLEDが球切れ)を認知していますが、分解前にその位置で間違いないことを念押しで再確認します。

<↓リヤゲートをオープン。この日は小雨が降っていましたが、ゲートを開けるとちょうど良い雨よけに>


<↓LEDハイマウントストップランプのカバーを、サクッと取り外し>


<↓樹脂カバーを取り外すと、こんな感じ>


<↓中央には基板があります>


造りがシンプルなため、初めての作業であっても迷うことなく分解を進めることができます。

<↓滅灯(球切れ)したLEDは、事前把握していた通り、右から7番目(左から6番目)で間違いなし>
 

左右に伸びた一体型のカバーレンズは、ねじ止めではなく単にツメに引っかかっているだけの構造ですので、幅を広げて外します。続けて、不点灯部位のロケーション(並び順)を数えなくて済むように、当該LEDの横に養生テープを(タグ代わりとして)貼って目印にします。

<↓養生テープ(=目印として)を貼った箇所が不点灯のLED>


■一人でのDIY作業
一人作業のため、自分でブレーキペダルを踏みながらリヤゲートの後方に回り込むことはできません。そこで、玄関に置いてあった自転車の空気入れを「ツッパリ棒」の代わりとして活用することで、ブレーキランプの点灯・不点灯を直接確認しています。

<↓ブレーキペダルのストッパーとして、今回は自転車の空気入れを活用>
 

■構造の確認
12連LEDから成るハイマウントストップランプの構造を確認します。

<↓全景はこんな感じ>


<↓よく見ると、12個のLEDは「4連×3組」の組み合わせとなっていました>


上の画像を「左側→中央→右側」の順に拡大撮影すると、次のようになります。

<↓向かって左側の様子>


<↓中央部の様子>


<↓向かって右側の様子>


「4個が並列になったLEDセット」が「直列に3セット」つながっている構造です。メーカーはミツバさんで、規格は12V3.8Wとなっていました。

<↓ミツバ製で12V3.8W。VC02-113/VC02-125 の浮き出し文字が読み取れる>


ここでもう一度、目線を基板に戻してみます。

<↓R1~R3まで、30Ω・J の抵抗などが実装されている>


この基板を裏返してプリントを見ると、DC12V電源の印加経路が分かります。

<↓すぐ上の画像の基板を、左右はそのままで上方向にひっくり返した状態>


■不思議な現象
12連LEDの構成(基板回路)が分かったところで、もう一度、自転車の空気入れを使ってブレーキペダルが踏み込まれた状態をキープさせて、ハイマウントストップランプを点灯させます。「さて、滅灯LEDをどうしてくれようか…。」

ところが、ハイマウントストップランプを点灯…させたのですが、消えて(滅灯して)いたはずのLEDが無くなっている! 12個すべてのLEDが点灯しているではありませんか!


<↓おいおい、オレはまだ何もしていないぞーっ!>


<↓後ろに下がって全景を撮影。12連LEDがすべて点灯し自然復旧>


消えていたLEDが点いているじゃぁないかーっ!
東方仗助(JOJO)のクレイジー・ダイヤモンドが発動か?


<↓ご参考>


待て待て!
今はエンジンを掛けない(IG-ONしていない)状態で、単にブレーキペダルを踏み込んだだけの静的な状態だ。エンジンを始動させてオルタネータも回転し、他の電装品へも給電された状態でブレーキペダルを踏んだらどうなるのか? より実働(実走)状態に近い条件で試してみようじゃぁないかっ!


<↓エンジンをかけた状態(他の電気負荷あり)でブレーキペダルを踏んでみても、LEDは全点灯>


待て待て!
今はハイマウントストップランプ(筐体)を分解したままの状態だ。カバーレンズを取り付け、本体をテールゲートに固定し、樹脂カバーを取り付けてAssy状態に復元したとたんに滅灯するかもしれん。Assy化してみようじゃぁないかっ!


<↓ランプを組み戻ししても、何事も無かったかのように12個のLEDは全集中…いや、全点灯>


不調が再現しなくなったので、いったんこれで現状確認作業は終了。
このあと家族がクルマを使う予定となっていたので、様子見を兼ねてそのまま車両を引き渡すことにしました。



「その2」に続く。
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2021-05-24(Mon.) : 更新
[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その2(純正ハイマウントストップランプ) をアップロードしました。
Posted at 2021/05/21 02:29:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2021年05月17日 イイね!

[エクシーガtS] その後のブレーキランプ(球切れバルブの交換とLED不点灯の認知)

[エクシーガtS] その後のブレーキランプ(球切れバルブの交換とLED不点灯の認知)エクシーガのブレーキランプ(電球)が球切れしたので交換で対処…しましたが、純正装備のハイマウントストップランプ(LED)にも新たな球切れを見つけた、という話です。

◎ご参考(過去の関連ブログ)
・2016年06月08日
 → ブレーキランプ&ナンバー灯の交換(球切れバルブのメンテ)
・2020年07月08日
 → 続・ブレーキランプ(球切れバルブ)の交換や寿命推定について

■スーパーマーケットの駐車場にて
不要不急の外出は避けておりますが、最低限の食料品の買い出しには行かなければなりません。夕方、スーパーの駐車場にエクシーガを駐めようと、バック(後退)で車両を壁際に近づけたときのこと。

バックミラーに映る「壁に反射する赤い光」が、何だか弱いような気がしました。クルマを駐車スペース内に停止させた状態で上半身をひねり、リヤウィンドウ越しに「ブレーキランプの反射光」を目視確認したところ、赤色エリアは(左右のブレーキランプとハイマウントストップランプで)3箇所あるはずのところ、2箇所しか確認できません。

恐らく右側のストップランプが球切れしているであろうことを、読み取りました。自分一人であっても、車両後方の壁の反射光を確認することで球切れに気がつくことはできます。買い物を終わらせると夜になるので、翌日、さっそくバルブ交換することにしました。


■ブレーキランプの再確認
翌日、ブレーキランプの予備球(ストックがあります)を準備して交換作業に取りかかります。まずは不点灯箇所(右ブレーキランプで間違いないこと)の念押し確認からです。

<↓前日、壁からの反射光で間接的に確認した通り、右側のブレーキランプが不点灯>


<↓左側のバルブは過去に交換履歴あり。右側のバルブ(純正球のまま)は今回初めて球切れ>
 

で、ここで新たな球切れを認知します。
それは純正装備のハイマウントストップランプ。


<↓ここも…でしたか。これは、直接目視確認しないと球切れに気づかないパターンかな…>


ハイマウントストップランプはLEDのはずですので、対処は翌日以降に回し、今回は(クルマの空き時間が少ししか取れないので)右側のブレーキランプ(電球)の交換を確実に終わらせることにします。

■養生テープで引っ張り
さてエクシーガのテールランプ(リヤコンビランプAssy)は、取り外し作業性が悪いです(>個人の主観です)。本体を手に持って引っかける場所が無いためです。個人的には、(これまでのブログでも記していますが)養生テープを使って外しています。

<↓リヤゲートを開けて、10ミリサイズのボルト2本を緩めます>


<↓養生テープを準備します(※私の場合)>


<↓養生テープをテールランプの側面に、前後方向に貼ります>


<↓貼ったままの養生テープを、後方に引き寄せると外れます>


<↓後方に真っ直ぐに引くのがコツ。ただし、勢いを付けすぎないことが重要>
 

<↓その理由は、ハーネスを痛めないようにするため(有限の長さ制限あり)>


■バルブ(電球)の交換
準備済みのバルブ(小糸さんの12V・21/5W球、P1891、4-02)にサクッと交換します。

<↓テール&ストップランプをLED化しない主な理由は、コスト抑制のため(割り切って使用)>


# せっかくLED化しても抵抗内蔵だと何だかな~、
# という、「あくまで個人的な感想」のため。
# (まぁ 何に重きを置くか…次第ですが。)


<↓交換後は、スモールの点灯状態(弱)とブレーキランプの点灯状態(強)を念押し確認します>
 

<↓念のため、ソケットの締め付け部位にあるO-リング(シールパッキン)の劣化有無も同時確認する>


なお、テールランプAssyを取り外したあとの「車体側の汚れ」についても、この機会にサッと落としておきます。

<↓今回は時間がない(すぐにクルマを使う)ため、あくまで暫定処置的に汚れを拭き取り>


本来ならば、こうした部分にコーティングを施しておくとか、そもそもスキマを塞(ふさ)いで汚れが侵入しないように工夫するなどの手立てはあるものの、今回は時間的な都合により割愛です。

■作業後のダメ押し確認
前述のように、作業途中で点灯確認(スモール&ブレーキ)は行っているのですが、組み上げた(復元した)あとにもダメ押し確認します。

<↓この日の目標作業はこれにて完了。翌日以降は、ハイマウントストップランプの球切れ処置を予定>
 

ここまでの作業で、おおよそ10分強。工具類の後片付けを含めて20分弱。いずれにしても、灯火類は「直接の目視確認も重要」ということを再認識した次第。「定期的に確認すべし」と、少々反省の意味を込めて、このブログをアップしております。
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2021-05-21(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その1(純正ハイマウントストップランプ) をアップロードしました。
Posted at 2021/05/17 23:32:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2021年05月14日 イイね!

[エクシーガtS] LEDバックランプ(パナソニック・バックカメラの夜間の画質改善狙い)

[エクシーガtS] LEDバックランプ(パナソニック・バックカメラの夜間の画質改善狙い)エクシーガ用に選択したパナソニックのバックカメラ(リヤカメラ)・CY-RC100KD についてです。
このカメラ(31万画素、HDR搭載)は昼間の画質はすばらしいものの、夜間の画質は非常に粗く、個人的には要改善レベル。

そこで純正のバックランプ(電球)をLED化することで光量(照度)をアップさせ、画質の向上を図りました。


◎ご参考:パーツレビュー
 → Panasonic パナソニック・バックカメラ CY-RC100KD(31万画素、HDR搭載だが夜の画質は悪い)

■おさらい
そもそもの発端は、最初に使っていたバックカメラが故障したため、その時点での最新モデルに買い換えしたことでした。型番で言うと、2世代分の進化になります。

<パナソニックのバックカメラ>
 ・CY-RC70KD: スバル純正オプションとしてディーラーで装着(→ 故障)
 ・CY-RC90KD: 画素数アップ(約25万→約31万)
 ・CY-RC100KD: HDR機能搭載(← 今回買い替えしたモデル)

新型になり、確かに昼間の画質はすばらしいものとなった反面、夜間の画質は旧モデルよりもかえって低下しているのでは?と思うくらい、がっかりなものでした。


<↓夜間のモニター画面。配線見直しやノイズ対策をした(つもり)でも画質は改善されず…>


結局、モニター(ナビ画面)上で夜間の画質を向上させるためには、夜間の投影対象物の照度を上げるしかないだろう…との結論に至ります。手段としては、純正のバックランプ(T16型W16W電球)のLED化を選択しました。

■LEDバックランプの選定基準
市販のLEDバックランプは、仕様も様々で価格もピンキリです。あくまでも個人的な考え方によるものですが、「どんな点に注意して選定したのか?」についてはパーツレビューのページで既報ですので、そちらをご覧ください。

◎ご参考:パーツレビュー
 → YOBIS T16互換LEDバックランプ(3020チップ×18連、1300lm、無極性)


■純正球とLEDランプの外観比較
入手したLEDランプと純正のバックランプを並べて、外観を比較してみます。チップ搭載レイアウトやヒートシンク構造などにより、LEDランプの方が全長がやや長いものの、それ以外の寸法はスリムにまとまっています。

<↓外観の比較はこんな感じ。選定したLEDランプは、放熱孔を備えていることも特徴の一つ>
 

■ソケットとの相性確認
一般的な話として、バルブをLED化する際の懸念(というよりも、巷のユーザーレビューで散見される失敗談)に「ソケットに挿したときに緩くて脱落する」という点が挙げられます。そういったことが生じない(であろう)モデルを選んだつもりですが、実際に試して問題が無いかどうかを確認します。

バルブの交換作業は、車両からテールランプAssyを取り外す必要はなく、バックドア内側の内装に設けられた整備用の樹脂カバーを開けるだけで可能です。以下、順に画像を載せます。


<↓バックドアを開けて、内側の樹脂カバー(フタ)を開けるとバックランプへのアクセスが可能>


<↓まずは車両側のソケット確認から。端子は左右両側から挟む形で、上下に側板がある構造です>


手配したLEDは、差し込み側の基板厚さ(アシの厚み)は薄すぎず、深さ(奥行き)も3個分のノッチがあることから、このままでもいけそうです。軽く嵌合させてみます。

<↓軽く半嵌合させたところ。この状態で大きなグラつきはない。あとは奥まで挿していく>


LEDをソケットに半嵌合させて様子見すると、アシの厚み不足によるグラつきは無さそう。第一段階クリア。次にソケットの奥まで挿すことになりますが、上の画像に示す「アシの切り欠き形状」が重要になります。

要するに、アシの(厚みではなく)上下方向の幅がソケットの穴に対して広すぎる場合は、深く挿そうと思っても干渉してしまうことになります。上の画像では、デバイスが実装されている部分とアシの部分とのつなぎが「R形状で逃げている」ため、奥まで挿すことができる…となります。


<↓LEDを奥まで挿しきったところ。なお、無極性化されているので挿す方向はどちらでも可>


<↓作業風景のイメージショット。電球は素手では触らない(やけどと体脂付着防止のため)>


■純正球とLEDの光り方を比較
エクシーガ純正のバックランプ(後退灯)はT16型で、東芝製(W16W)です。2012年に新車で購入以来、一度も球切れなく9年間ほど稼働していたため、ガラス部分が若干黒ずみかけていました。対するLEDは3020チップ×18連のホワイト光で、光束は1300lmと謳われる製品になります。

<↓純正球の光り方(交換前)>
 

<↓LEDの光り方(交換後)>
 

<↓比較のため、左側=純正球(交換前)、右側=LED(交換後)としてワンショットで撮影>


上記画像は昼間での状態ですが、太陽光下であっても目視で光量アップを実感できました。あとは、本来目的である「夜間のバックカメラ(パナソニックCY-RC100KD)によるモニター画質の改善が実現されるか?」にかかってきます。

■バックカメラの画質は改善されたか?
夜になるのを待って、改善効果の有無を確認します。なるべく比較条件をそろえるため、車両の停止位置(カメラの投影範囲)などを調整します。

<↓デジカメ撮影なのでハレーション気味ですが、そこそこ明るい(爆光か?は微妙ですが)>


<↓車両の横に回って撮影。やっぱり明るいな>


いよいよこの状態でナビ(パナソニックCN-HW1000DFA)モニターでの「映り方」を確認します。

<↓交換後:バックランプをLED化したあとのモニター画面>


<↓交換前:バックランプが純正球のときの画面(比較用、再掲)>


両者を較べてみると、主な違いは次の通り。
 ・LEDの方が被照対象が白く明るく映し出されている。
 ・電球の方は、当然ながら色味が いわゆる電球色。
 ・LEDの方が、路面をより遠くまで照らし出している。

結果として、顕著だった「画像のザラザラ感」「輪郭のぼやけ」がかなり改善 されたことを確認できました。これは成功でしょう!!

パナソニックのバックカメラ CY-RC100KD は本来のポテンシャルは高いものの、その性能を十分に発揮させる(恩恵を十分に得る)ための必要条件も高めである…と個人的には思っています。


# 例え話になりますが、プロ用のスポーツ器具を
# 素人が使っても機能を引き出せず、プロの技術を
# 持った選手が使って初めて効果が出る、みたいな。

■備考
最後に気がついたことを少々。LEDをソケットに挿したあと、ソケット自体は車両側のテールランプ筐体に「ひねって」固定します。この「ソケットをひねる」動作が加わることで、筐体内ではLEDの向きが微妙に右上がりになる傾向があるようです。

<↓車両右側のバックランプを外側から撮影。水平線に対してLEDがやや傾き気味となっています>
 

<↓こちらは車両左側のバックランプ。水平線に対してLEDが傾く方向は、左右とも同じ向きでした>
 

車両の水平ラインに対してLEDの対称性とか、水平実装性など「テールランプユニット内を覗き込んだときの姿勢」まで気にされる方もいらっしゃるかもしれないため、備考として記しておきます。まぁこのへんはDIYで修正可能な領域でしょうけど。

以上、「目的を達成する手段としてバックランプをLED化したこと」「LEDの選定理由はパーツレビューに記載してあること」「実際の置換時の確認事項(注意点)」「もくろみの改善効果の検証結果」「備考としての付随情報」を載せたブログを終わりますが、何らかの参考になれば幸いです。
Posted at 2021/05/14 12:42:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2021年05月09日 イイね!

[エクシーガtS] 高粘着消音グリース(ブレンボ+プロジェクトμのブレーキ鳴き対策)

[エクシーガtS] 高粘着消音グリース(ブレンボ+プロジェクトμのブレーキ鳴き対策)エクシーガは、ブレーキング時にキーキーと制動音が鳴る状態になっていました。

特に最近はブレーキ鳴きが激しくなり、子供の塾のお迎え時に「あ、パパのクルマが来た」と、ビルの3階の教室にいる子供が、外のエクシーガの到着に気づくほどでした。

ブレーキ鳴きもここまで達すると、制動音は(他人にとっての)不快音と化すため、急ぎ この5月連休を利用して対策することにしました。

■ブレーキ鳴きの対策手法検討
結論から先に書きますと、今回は(株)イチネンケミカルズさんの「高粘着消音グリース」を試すことにしていますが、私の中ではブレーキ鳴きに対するアプローチは次の4種類があると思っています。

(1)ブレーキパッドそのものを静音タイプに変える案
 → 現状でパッド残厚があるので今回は対象外。
(2)パッドに面取りやグルーブをDIYで追加する案
 → 過去に実際に実施し、多少の効果はあった。
(3)アンチノイズシムの類を適用する案
 → エンドレス、プロジェクトμ、ディクセルなどがある。
(4)共振を抑える静音グリースを塗布する案
 → 今回はこの案でトライ。

当初はアンチノイズシムの類を本命に据えていたのですが、静音グリースの類に興味が湧いていろいろ調べていくと、実に多種多様な製品が市場にリリースされていることに驚きました。ディスクブレーキシムグリースとかディスクパッドグリス、そのほかディスク鳴き止め剤などのスプレー式も含め、多数の製品がヒットします。

スプレー式のものは持続性が不明なため割愛(>個人の感想です)。グリースの類は、成分として高粘性のベース剤に耐熱性や潤滑性に優れる添加剤を加えたものが主流であることが分かりました。

そうしたものの中から、価格的に納得できそうなもの(>個人の事情です)として、最終的に冒頭に記した「高粘着消音グリース」をセレクト。実際に手配・入手したのは、今から1年以上前となる2020年3月のことでした。


■いよいよ出番
高粘着消音グリースを入手しておきながら、その後のメンテではパッドの面取りやDIYグルーブの追加(前述の手法(2))を施して、鳴き抑制効果を試していました。この手法は、ブレーキパッドの残厚が十分にある場合に有効で、寿命が近くなった際には使えないと認識していたことから、あえて先に実施して経験(効果の検証)を積んでいました。

今回はそうした経験を元に、「興味が湧いたものを試す」「楽して鳴きを抑制する」ことへのトライとして、グリース塗布(前述の手法(4))を実施してみることにした次第。
(※楽して=工数を掛けずに、の意味。)

◎ご参考
「高粘着消音グリース」のパーツレビューは → こちら

なお、ブレーキ鳴きは後輪から発生していることが分かっているので、今回対策するのは後輪のみ(ブレンボ+プロジェクトμ HC+)になります。


■作業風景(右後輪)
以下、順に画像で作業手順を示します。要所は本文に説明を付記します。

<↓ブレンボキャリパーは、キャリパーボルトを緩めずにパッドの取り外しが可能なので楽です>
 

<↓取り出したパッドはまだ残厚あり。せっかく外したので、向かえ側/送り側のそれぞれを面取り>
 

<↓キャリパ全体のダストブローや、ピストン&シール類の点検・簡易清掃も合わせて行います>


<↓割ピンやパッドピン(スライドピン)なども清掃。※やすりは軽く表面をさらう程度に留める>


<↓いよいよ高粘着消音グリースの出番。パッドの背板とシム(塗布面)は脱脂洗浄しておく>


グリースの主成分は、シリコーンと酸化亜鉛(ZnO)です。グリースと聞くと、ドロドロの油脂を思い浮かべる方々も多いかと思いますが、実際は白色のペースト状のシリコーンです。かなり高粘着ですが、チューブからの「すり切れ」は良い方です。

# これは単なる思いつきですが、ZnOはいわゆる
# ベビーパウダーの構成成分にもなっていますので、
# より安価な信越シリコーンKE45Wに市販のZnO
# 含有パウダーをDIYで混ぜてこねると、自家製の
# ブレーキ鳴き止め剤を調合できないかしら?

<↓清潔な手でなるべく薄く均一にシリコーングリースを塗布したあとは、パッド&シムを組み戻し>


ここで、ブレーキディスクローターの内外周には、いわゆるツノ(摩耗残りの土手)があるままになっています。この「ツノ」はブレーキ鳴きの原因になることがあるとされていますが、今回はあえてこのような「鳴きに不利」な環境下(>ローターの研磨などをしていない)でシリコーングリースを適用することで、その消音効果を試そうとしています。

<↓せっかくなので、外したホイールもサッと清掃します。今回は裏側もキレイにしておきます>


# 「トンボ鉛筆の砂消しゴム」を使った本格的な
# ホイール清掃は、また別の機会に行うことにします。

<↓外したタイヤのトレッド面を目視点検。これを見て「少々やべーな」と思いました…>


さて、ホイールを清掃したあとのタイヤは、トレッド面などに異常がないかどうか確認します。パンクやキズなどは無かったのですが、「このままいくとちょっとヤバイな」と思ったことが1点。タイヤの溝が浅くなってきたことではありません。

<↓誇張して書いていますが、トレッド面の摩耗がダブルバレルの兆候あり…を抽出しました>


ここで言う「ダブルバレル」とは、「2こぶラクダ」のように山が2つになった状態です。つまり、これはタイヤの空気圧が低めの状態であることが示唆される兆候です。(シングルバレルだと、「1こぶラクダ」のように山が1つの状態を示します。)

タイヤはハンコックの Ventus V12evo2 で、エクストラロード仕様。空気圧はそれ(+諸々の狙いも)を加味して設定していますが、点検インターバルをもっと短めにして確認する必要性を再認識しました。


# ふだんはあまり取り外ししない部品は、
# 外した機会にしっかりと診ておくことが重要ですね。

<↓とりあえず右後輪のブレーキ鳴き処置、および各部位の目視点検は終了。左後輪の作業に移ります>


■作業風景(左後輪)
やる内容は右後輪と同様ですが、こちらの作業風景も、以下の画像で順に記していきます。

<↓ホイールがブレーキダストで真っ黒だ…(下の作業後の画像と較べてみよう)>


<↓ファミリーカーとしてはダスト汚れが厳しいな。次回のパッドは低ダスト品にしよう>


<↓ホイールを外せば、ブレーキパッドも簡単に取り外しが可能>


<↓こちらもパッド両端に面取りを追加。ただし、DIYでセンターグルーブを掘らないのは右輪と同様>
 

<↓ブレンボ純正のシムを清掃しているところ。反比例するように、自身の手が真っ黒になっていく…>
 

<↓左画像:シムになるべく薄く均一に塗り伸ばすところ  右画像:ピンも先ほどと同様に清掃>
 

<↓パッド&シムを組み戻し、洗ったホイールを再装着(上の作業前の画像と較べてみよう)>


こうして後輪(ブレンボ+プロジェクトμ HC+)に「高粘着消音グリース」を適用しつつ、各部の清掃と目視点検を終わらせることができました。仕上げに、タイヤの空気圧調整が待っています。

<↓後輪の空気圧は、狙い値に対してやや抜けていた。物理は現象に素直に現れますね、ハイ>


■試走を終えて
作業後に試走して驚きました。あれほど盛大にブレーキ鳴きが発生していたのに、施工後はまったくと言っていいほどブレーキ鳴きが発生しなかったからです。確かに効果はあることの確認が取れました。

ただし、過度な期待は禁物だと思っています。ブレーキ鳴きの抑制メカニズムとしては、高粘着シリコーンを介して共振が抑制されることでの「振動伝達系の遮断による消音」と考えられるため、次のような履歴が与えられ続けると、その効果は徐々に低下するであろうからです。
 ・シリコーンの高粘性が失われるとき(受熱の繰り返しによる変性)
 ・添加成分(今回はZnO)の消費・消耗・流れ出し(>あれば)

したがって、今後は次の点に着目しながら経緯観察していくつもりです。
 ・消音効果が、どれくらいの期間で持続するか
 ・効果が薄れる場合、どんな薄れ方をするか
  (音域/発生車速/ブレーキ踏力など)

何事も、事象に対する推定、対策、効果確認、検証、更なる対策へのフィードバック…というループを回せるはずですので、そのための経験(時には遠回りな道筋もあることでしょう)も重要かな、と思っています。


<↓根本対策としては、すでに新品ディスクローターを入手済み。実はパッドも新品手配済み>


以上、このブログをご覧になっていらっしゃる皆さんに対しても、何らかの参考になれば幸いです。
Posted at 2021/05/09 14:33:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2021年05月07日 イイね!

[エクシーガtS] 自己融着テープの出番(HDDナビのエラー解消・SP配線の改善)

[エクシーガtS] 自己融着テープの出番(HDDナビのエラー解消・SP配線の改善)COVID-19対応のため、今年の5月連休も帰省は取り止めして、自宅で過ごしていました。ほぼ家庭内とクルマのDIYで終わったような気がします。

エクシーガ(2012年式ですので、今夏で9年が経過します)では、HDDナビのエラー表示からスピーカー配線を引き直ししたほか、バックランプをLED化しました。これらの様子を備忘録として記すことにします。


■直近の出来事の振り返り
つい先日、エクシーガのHDDナビの画面が真っ白(ホワイトアウト状態)となり、何も写し出さなくなったこと。その復旧時に「ハーネスコネクタの経年による端子接触状態の変化がありそう。予防措置として配線チェックと端子清掃を行った方が良さそうだ」「その際に、融着テープが役に立つときが来るだろう」とブログに記していました。

今回、まさしくその通りになった…という話です。
以下、事実を時系列で並べてみます。


・2021年04月06日: ダイソーで自己融着テープを購入。
  (※以前から目を付けていたが入荷がなく、このときに運良くゲット。)
・2021年04月18日: HDDナビの画面がホワイトアウト状態に。
  (※エンジン再始動で解消。このときの様子の詳細は → こちら。)
・2021年04月27日: 「その後」の状態を様子見。
  (※配線チェック&端子清掃の必要性、またその際には融着テープが
   役に立つであろうことを予想。この際の詳細ブログは → こちら。)
・2021年04月30日: 家族が使用中に、HDDナビのエラー表示が出現。
  (症状の認知が夜だったため、当方の点検は翌日に持ち越し。)
・2021年05月01日: 融着テープを使用して配線を見直し、エラーを解消。
  (本日のブログは、この様子(↑)の紹介を兼ねた備忘録。


■ナビのエラー表示が示すもの
家族からの報告を受けた翌日、HDDナビ(パナソニックCN-HW1000DFA)を確認してみます。症状は再現し、エラー表示もそのままの状態を保っていました。

<↓画面OFF状態であっても、エラー表示は継続されていました>


実は、上記のエラーメッセージには見覚えがあります。「配線の不良または機器の故障の可能性」とありますが、当方の経験では、スピーカー配線の不良(短絡など)の可能性が高いです。

<↓エラーメッセージの表示中、音声出力はされないが、画像出力はされることを確認>
 

VISUAL系ではなくAUDIO系にイレギュラーが発生しており、HDDナビ本体としては自己保護機能が働いて音声カットしているのだと推定しました。

■スピーカー配線の総点検
ターゲットをスピーカー配線(コネクタ含む)に絞り、前後左右の全ドアのSPケーブルの点検に移ります。まずはドアパネル(ドア内張り)をサクッと取り外します。

<↓ドア内張りは、盲栓外し用のマイナスとタッピングスクリュー用のプラスドライバーがあればOK>
 

助手席ドアのスピーカー(以下、SPと表記)配線から点検開始。ケーブルの配策、コネクタの接続、コネクタ内の配列ピン、ピンの接触摩耗も問題なし。次に後席左側のSP。こちらもケーブル、コネクタ、ピン(端子)とも問題なし。さらに回って今度は運転席ドアのSP。同様に問題なし。

あれ? おかしいな…。
当方の見立てだと、スピーカー配線が怪しいのですが。それともドア側ではなく、ヘッドユニット側の配線に異常が発生したのだろうか?

最後に、残る後席右側SPの点検に移ります。ここでSPケーブルをコネクタごと揺すってみると、音が出たり出なかったり。「うおー、これか!」試しにSPケーブルを抜いて無効化(フロント左右+リヤ左のみ駆動)状態にすると、ナビ画面のエラー表示が消えます。

原因は、SPケーブルとコネクタピンの接触状態が不良となっていたためと判明。恐らく、車両の使用過程において路面振動による影響を受けたことに起因すると推定しました。


■自己融着テープの出番
対策として、各SPの+/-の絶縁強化、ケーブルとピン(ギボシ)の固定状態、端子摩耗無きこと、コネクタの嵌合などの確認、そしてケーブルとコネクタの固定強化(車両振動で揺動しない)、などの改善を図りました。

<↓今回、ダイソー(百円均一店)で入手した「自己融着テープ」の出番が早速やってきました>


<↓融着テープ自体は、初期状態(伸ばす前)では そこそこの厚みがあります>


◎ご参考: (株)大創産業・DAISO伸ばしてくっつく融着テープ(電気小物No.124)
 パーツレビュー(製品詳細)は → こちら


<↓コネクタ本体にSPの極性を記しておくと、その後の点検時に何かと便利>
 

自己融着テープの特徴や使い方は、上記(別ページ)のパーツレビューをご覧いただくとして、今回は配策するハーネスやコネクタの絶縁・固定に有効活用することができました。

<↓「素線からコネクタを一体化して」のように、異形(異径)部材でも連続的な固定が可能>


上記はSPケーブルやコネクタ類の配策改善(絶縁/固定/振動対策など)のほんの一例ですが、音質を保つためには、コネクタのピン(端子)同士の表面酸化や接触摩耗などについても定期的に点検した方が良さそうです。…まぁ、DIYの範疇でしたら「どこで自分が手打ちするか」の世界かもしれませんが。

■点検作業と前後して
こうして、ナビのエラー表示は無事に(予想通りに)解消されましたが、その点検作業の間も、車載バッテリーは電力を消耗することになります。そこで、すかさず車載バッテリーもフル充電しておきます。

<↓単に電装品のためだけでなく、エンジンに良い火花(燃焼)を与えるためにもバッテリーは重要>


ついでにSDカードからHDDナビに、手持ちの音楽データも移行させます。
(使用用途は、あくまで個人の趣味の範囲。)


<↓最近はCDのリッピングよりも、SDカードからの音楽データの移行が多い>
 

<↓最近、聞くようになったユニット(の一例)です>


<↓令和の時代に、こんな曲も楽しんで聴いております>


以上、あらかじめ入手しておいた自己融着テープが、予想通りに有効活用されるシーンがやってきて事なきを得た…という事例の紹介(という体を採った備忘録)でした。

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「[整備] #モンキーR [モンキーR改] 路上復帰への道61_整備ショップさんからのレストアの進捗状況報告、の巻 https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28696/8479764/note.aspx
何シテル?   12/21 19:08
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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