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2024年04月25日

これ結構サーキット走行の本質の部分なので書いておきます

これ結構サーキット走行の本質の部分なので書いておきます 4月は色々とお客様のレース参戦関係が色濃くなってきた月間。

JOY耐レース参戦のサポート
Ferrari Challenge Japanシリーズ開幕戦(F-1GP鈴鹿サポート)

広場トレーニング集中期間を挟んで(4/11走り込み系、4/13一般反復、4/14 8ers)

FSWチャン戦の86BRZ戦
CCMC鈴鹿(7月のGWCA鈴鹿戦の為の練習プラン開始)

マレーシアSepangで開幕のGWCAの現地視察

そして今週はFSWにてCONES Racingさん主催の走行会でABSSA / Carguy のAMG GT4走行と5月のFerrari Challenge FSW戦出場の方のトレーニング

昨日はSUGOでGWCA Japan Cup出場のABSSA / CarGuyのAMG GT4トレーニング(Japan Cupの開幕戦が6月にSUGOです)のトレーニングでした。

前にも書きましたがまずは自分のクルマでホームコース、練習車両でレース出てみる、他のサーキット走ってみる、GT4乗ってみる、WETでも走ってみる etc、法則に則って目標設定に対して与えられた期間、今のスキルレベルを包括的に鑑みて、走行トレーニングプランを構築してきたこの半年間でしたが、しっかり想定した成果を3人共に積み上げてくれていると一昨日のFSW、昨日のSUGOで感じてます。

レースはコストも人手も掛かる事なので、しっかり綿密な準備と進行中のチェック機能やお互いのコミュニケーションを構築し、正しい方向に進めるのがレースの事務的&車両的な準備と共に必要ですね。

++++++++++++++++++++++++++++++

ここからはドライビングの話

ゴルフで言う『3大ダメ』は『飛ばない、上がらない、右へ行く(スライス)』ですが、サーキット走行で言うと『ブレーキ踏めない、カウンター当てられない、タイヤグリップ感じてない』なんですね。

その手前で”アクセル全開に出来ない”というのはありますが、それはゴルフで言ったら正しいグリップでそれなりのスウィングが出来なくて球に当たらない、、、って状態なので基本中の基本なので割愛(笑)

広場トレーニングはその辺からスタートできるメリットあって、その先サーキットを走って目標タイムの10秒以内位になってくると起きる症状が上記の症状。

ゴルフで言ったら120を切ってないと『スポーツとしてゴルフになってない』し、サーキットで言ったらその車の性能の10秒以内に入ってないと『基本中の基本がまだ出来てない』可能性大、それこそ広場トレーニングから始めた方が効果的だし、何より安全(一緒に走っている周りの人に対して、、、という意味合いが強いけど)

『ブレーキが強く踏めない』って意外と多いし、そういう方って言うのは一方でアクセルが全開にするのが怖いというのもある、真っすぐの所はアクアラインと一緒なので難しくないけど、特に横Gが掛かった状態での全開や最強のブレーキ(その瞬間のクルマの情況の中での最強、という意味)が出来ない人が多いです。

でも、ある時
ブレーキ踏力センサーを見ていると波形が良くなる時があって、それが出来るようになるとタイムが5秒以内になってきます、ABSSAでトレーニングプランを続けている片山選手は昨年からFerrari Challengeや一緒にABBSA McLaren 720S GT3でのレース参戦を通じて既にそれが出来ていた、豊田選手は昨年のこの一連のトレーニングプランを進めていく中で序盤に出来る様になって今は更に上のステージで走行されている、福井選手は一番経験値が少ないので本人も色々と思考錯誤、私たちも手を変え品を変えで試行錯誤しながら一緒に苦しんで、ここ最近ブレーキの波形が良くなってきたんです。

ブレーキが強く踏めるようになるからそこまで全開で行くのが怖くなるし、強く最初に踏めるから速度と姿勢をコントロールしながらコーナーに近づいていく気持ちになれる、、、好循環なのです。

これで48-49秒の車両で今は52-53秒で走れる様になってきた、条件揃ったら47秒の車両なので、その条件下で自分の出来る事を出来る様になって50秒を切れる様に、その世界のクルマの動きや速度感、操作のリズムを知っていくのがここからのステージですね。

ブレーキの次は、、、『カウンタ―当てられない』です。

車が滑った時にクルマはフロントにキャスターが付いているので構想上勝手にある程度のカウンターステアが当たる様になっていますが、、、いざ車が滑ると体が硬直してステア操作が固まる人が意外と多い、1個目のブレーキと同様でいざって時に強く踏めないとかカウンター(= 修正)が出来ないと、速度域の高いサーキット走行だと不運が重なるとコースの外の障害物にヒットする所まで飛んで行ってしまうリスクがあります

そうなると、自分が設定したこれ以上は滑ったらコントロールできないという自身の低下から全体の速度域が上がらない、、、という悪循環が生まれますし、カウンターが当てられない人は実は当てられないのではなく”当てる”、つまり”滑った!”と気づくのが遅くて気づいた時には修正が出来る状態からは逸脱してしまっている場合も多いです。

ブレーキ、カウンターとも密接に関係しているのがこれは初心者だけでなくサーキットを走る上での永遠のテーマともいうべき3つ目の『タイヤのグリップを感じる』って奴です。

これが出来る様になるとコンディションやタイヤの程度なりのタイムが出る様になります、そして”なり”のタイムが出る人はその”なり”のタイムが出るまでの速度が早いです。

具体的に言うと上手い人なら3~4Lap目、8~10Lapして出なければもうそれは自分が出せるタイムじゃない(笑)

ここはゴルフで言ったら100切りたい、寄せたい、出したい、、、サーキットで言ったら〇秒出したい、Inに付きたい、出口縁石まで使って脱出したい、、、だけど『夢や希望だけでは叶わない』と思ってください!

しっかり操作の予定を立てる事、その為の準備をする事、そしてプレー中は今の自分に必要な大切な事だけ1つか2つ、行ってもせいぜい3つ位に絞って挙動や限界を探る事、感じる事に集中すべき、逆に言うとそう言うモードで走れる位、しっかり考え過ぎなくても出来る様に練習しておくべき!って事です。

走行中は他に気にしながら情報収集しないといけない事が多いですからね!

しっかり基本を身に着け、情報を処理して、自分の上手くいくやり方(やり方のレコードラインを構築)、安全に試行錯誤できる環境を見つけて、自分の中の調整精度を確認しながら上げて行く、、、という上手い人がやっている法則を自分流に仕立てる必要があります。

沢山練習ができるスポーツではないので、練習の質は本当に必要で逆にそこを間違わないで正しい事を知った上で練習すれば少ない練習量でも効果的に上手く走れる様になれます。

逆に言うと、正しいこと知らないで沢山練習すると下手を固めるだけ
ゴルフはうまく行かなくてもボールが無くなってスコアが悪くなるだけだけど、サーキットだとタイムが出ないだけなら別に命には直接関わらないけど、リスクを考えると、、、ですからね。

ゴルフの話ばかりで申し訳ないですが(マレーシアSepangへの飛行機移動で沢山ゴルフレッスンのTVを観てしまったので 笑)、手でボールを打つ感覚で体の動かし方を考えてしまっている事が多いですよね、ゴルフは体の動かし方の結果でクラブのフェースがボールに力を加えてくれるのでクラブを手の様に動かせなくてはいけないし、フェースに仕事をさせる感覚が必要!

車は人が操作をして最終的にはタイヤが路面とコンタクトして仕事をしてくれるので、自分の操作の結果でタイヤが仕事をしてくれないといけない。

ゴルフもサーキットも共通しているのは速度が増すと自分の体の動きと最終的に仕事をしてくれる場所の間に速度や慣性などの法則が介在し”ズレ”が生じて、そのズレを計算に入れて走れる上手な人は自然と出来る様になっている”ズレた結果の体の動き”だけを真似ようとしてうまく行かない人が必ずいます。

そういうのを踏まえて話を元に戻すと『タイヤグリップ感じてない』というのはアウトラップや赤旗解除直後にスピンをしてしまったり、良いタイムが出来てきてもっといくぞ!ってなった時の”行き方”(速く走るってどういう事、どういう状態か知らない)、”行く場所”(タイムを上げる為の戦略や今の自分に足りない部分が把握できてない)、”行く度合い”(10mなのか?5mなのか?2mなのか?2kmなのか?5kmなのか?10kmなのか?の調整精度がコントロール出来てない)が行けてない、、、

この部分が出来ているとアウトラップから元々の”自分の良い時の基本形”があって、そこに対して-50%から始まって10LAP掛けて5%づつ徐々に高めていく、、、という所から-30%から始めて次は-15%、次は-5%、次は-2%から+2%の間で行ったり来たりの精度調整を出来る様になるし、そこまでの階段が1段1段ではなく5段飛ばし、3段飛ばしが出来る、それが出来るのは経験値に基づく『見立ての精度の高さ』とやっぱりアウトラップのピットロード出口やT1の様子、アウトラップのコース中盤からコース後半に向けてのタイヤの温まりを感じたり、探ったりしているから、、、

タイヤを感じてる人はタイヤのグリップ変化がラップチャートに現れますし、操作の仕方を真似ると言うよりは、車の動き方が似て来て、その動きになる為にどう操作するべきか?と言う考えの軸で走れる、だから常にコントロール下に置けるんです。

限界領域の話をガス欠の話に例えて私は良くしますけど、、、

『滑るかもしれない』運転は凄く大切で、ガス欠が怖くて絶対にならタンク半分切ったくらいでソワソワし出して、ガススタで満タンにしているとわからない『ガス欠になるかもしれない』運転をする感覚が身に付かないですよね?

警告灯が付くかもしれない所からランプが点く、最初は付いたり消えたりだけど、じきに付いたままになる、そういった限界を迎える流れをまず知れない、その時の航続距離やこの満タンスティントは高速中心だったか?エアコン多用している季節か?などで燃費がいいスティントか悪いスティントか振り返って『あと〇km行ける』って過去の走行距離、タンク容量、入った容量をサンプルしておくと、表記されてる平均燃費に対して常に○kmみたいな自分の基準が見立てられますよね?

そうする中で、次のインターまで行けるか?時間に余裕があれば一つ手前で下りて下りて直ぐのあそこの安いガススタで入れてから目的地に向かうか?サービスエリアで高いけど10Lだけ入れて目的地までまずは行くか?

いま置かれている状況や過去の経験値でベストの判断をしようとする、そんな事を考えながら一番燃費の良いエンジン回転や速度になるように高速のアップダウンを考慮してアクセルの1m2mの開度に右足の脛(スネ)が痛くなる位の微妙なコントロールをしようとするハズです、ギリギリ攻めている状態ならガス欠症状がもし予想より早く出ないか?アクセルのレスポンスにも全身全霊で集中するし、もしもの際に退避路に避難できる様に走る車線や後続の車両の情況だって常に配慮しながらの運転をする、、、実はその緊張状態がサーキット走行の通常状態なんですが、その感覚が経験値として無い人がクルマとタイヤの性能と限界値が高かったり制御が素晴らしすぎる車で走ってるのがると実は危ないって事なんです。

これからサーキット走行を始める人、これからタイムを目指す人、これからレースに出たいと思っている人はそういう事を知った上でこれからやる事と知らないままで始めてしまう人では結果は大きく変わってしまうかもしれない楽しさと危なさが共存するのがサーキット走行って事を肝に銘じて臨んでほしいと思います。

最後に、、、告知。

来週29日の袖森フェスティバル 44th / 袖-1GPは週間予報も安心モード
最終駆け込み申込お待ちしてます。

ABSSA AMG GT4の展示、デモラン、サーキットサファリ(支援者様中心)、Hot Lap(支援者様中心)もお昼に開催予定です。

5/5 オーポリ同乗ドラサポまだ枠あり

5/6 袖森ドライブスルーもまだ枠あり

5/17(金夜)の復活The学はまだ枠あり

5/19(日)のCity Circuit Tokyo Bayでのワンスマカートは明日26日が早割対応期間締切日ですのでお早めに!

5/21(火)のP7 少数プライベート広場トレーニング(最大4名にイントラ2名)も残り僅か(一般申込ではないので個別にワンスマ事務局に問い合わせを)

5/30(木)のワンスマ走行会(25台上限)とMcLaren Free Run(15台上限)は残僅か

6/2(日)の広場トレーニングも残僅か

以上となっています。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2024/04/25 11:24:09

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この記事へのコメント

2024年4月25日 22:59
感覚を研ぎ澄ませる環境を、
普段から意識して磨かないとですね。
コメントへの返答
2024年5月2日 8:57
ですよね!
普段の運転から色々とできるチャンスを逃してるだけなんですよね?

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