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イイね!
2008年07月29日

ヨーロッパレースのここが凄いっ!!

ヨーロッパレースのここが凄いっ!! 明日のGT合同テストに備えて
これから軽くトレーニングに行ってくる
澤圭太です。

さて皆様のご支援のお陰で
2レースのスーパーカップ参戦を終えました。

一定の満足感はあるものの、
やはりあの時はこうすれば良かった~とか
そんな気持ちが行ったり来たりの毎日です。

これが次への肥やしにもなるので
悔しい気持ちを忘れては行けません。

日本でのGTをはじめとしたレース
アジアでのポルシェレースの2年を通して
今回のヨーロッパレース参戦で
肌で感じた事・・・

それは”モータースポーツへの理解の深さや厚み”です。

例えば
フランスの空港でレンタカーを借りた時の事、
ヘルメットバックを持った澤を見て”レースで来たのか?”とスタッフ
”F1サポートのポルシェだ”と澤、
”オーケー!チェックしとくよ~!”
社交辞令かと思ったら
レースを終えて空港に帰ってくると
一人のスタッフがフロントウィンドウに張られたパーキングパスを見つけて
”F1誰が勝ったんだ?”と
”自分のレースを終えたらF1スタート前に出てしまったんで知らない”と澤
”俺はマッサのファンだ!所で君もレースだったのかい?”とスタッフ
”満足は出来ないがスポット参戦で27台中14番ゴール”と澤

”スーパーカップにスポットで出場して14位だったら
決して悪く無いよ~!気をつけて日本へ帰ってね~”とスタッフ

キーを返す時に行きに話しをしたたスタッフと再会すると・・・
”インターネットで見てたよ グッドジョブだったね~!次は無いのかい?”

ホントにコイツ見てたんだな~。と感心。


スーパーカップに参戦する各チームも他のチームのドライバーの動きも
よく見ている。

色々調べてそれぞれのドライバーがどうやってココまで来たのか?
バックボーンを知っているから
予選が何番で決勝が何番でした~という表面上の事だけでなく
そこまでのプロセスをしっかり知ろうとしているんですね。

これはサーキットを出入りしている人間全てに根付いていて
例えゲートのパスチェックの人間でも
レースを熟知していてゲストを最初に迎え入れるキャストだ、
と言う意識が強い感じ。

例えば・・・
澤 ”パスは今回初参加だから中に入ってから貰う事になっているんだ”
スタッフ ”チームはどこだい?”
澤 ”スーパーカップのシュナブルだ”
スタッフ ”ホントはダメだが俺の裁量でいいぞ~、
     でも直ぐパスをクルマに張っといてくれ、
     スーパーカップは簡単じゃないぞ!グッドラック!”

こんな具合です。

日本だとサーキットに雇われた警備会社のおじちゃんが多いので
スポンサーやゲストに向かって
”あ~ダメダメ!こっちはだめだよ!戻ってっ!!”てな感じで
邪険にされてしまうし、責任を負えないから個人の裁量で・・・なんて
あり得ない。駄目なものは駄目。

これって、気分が高揚してサーキットに来てくれた人達にとっては
出鼻くじかれてとっても気分を損なうんですよね。

とにかく情報量があって、レースを知っていて、
日本のレースの事も日本のレース関係者のスーパーカップの情報量とは
比較にならない程知っている。

とにかく皆が言う事は 日本のレースはレベルが高いのは
TVでのやっているし知っているけど
ナショナルレギュレーション色が強すぎて
クローズドドアーだと・・・。

自分も海外でレースをやってみて内側に居ると判らなかったこと
沢山あるし、レースを通して自分地図が広がったと思います。

最後に・・・
ドイツのレースを終えてちょっと凹んだ気持ちで空港に向かう途中
1本のメールが携帯に来ました。
「ドイツでWTCC(世界ツーリングカー選手権)にBMWで参戦している
○○というチームです。今年岡山で日本初開催なのはご存知でしょうが
日本人ドライバーを乗せたいと思います。あなたのスーパーカップの走りを
TVの生中継で見つつ、キャリアもHPで調べ、とてもポテンシャルが
あると感じています。マカオでも表彰台を獲得してますね。日本戦の次は
最終戦でもあるマカオですから、そこまで視野に入れてあなたのシートを
用意することに興味があればメールの返信を下さい」
と・・・

遠く極東から来たドライバーにレース終了直後に
こんなメールをチームマネージャー自ら送ってくるなんて
日本のレース界の風潮から言ったらあり得ないのかもしれません・・・。

これがヨーロッパのレースを最も象徴している出来事だったかもしれませんね。

”文化と歴史の違い”と言われればそれまでなんですが
日本のレースはこれからどう進んでいくのか?
どう進むべきなのか?
レースだけでなく車社会全体の問題ですよね。

アウトバーンだって
80キロで走っているベンツがあれば
160キロで走っているフィアットも居る。
そして決して日本のように制限速度キッチリでバックミラーなど見る
習慣も無く追い越し車線を走り続けるようなドライバーは居ない。

制限速度でしか走れない人は自分の事で一杯で安全マージンが無いけど
ヨーロッパのドライバーは本当に全体の流れを常に意識して
走れてますし、自分の適正スピードをわきまえて走行している。



と、言う事でこの話に興味のあるスポンサーの方、
もしくは俺がこの企業を紹介してやるっ!
そして澤圭太を日本人初のWTCCドライバーにしてやるっ!

というオットコ前な方は御一報下さい。

では、鈴鹿1000キロ、WTCC、スーパーカップで活躍する
自分をイメージしながらトレーニングしてきます。
(月末なんで銀行行ってから・・・)
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2008/07/29 12:31:58

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

この記事へのコメント

2008年7月29日 13:06
WTCC・・
EUドライバーとのガチンコですね。

日本でもプライベーターが参戦できる楽しいレースをもっと企画してもらいたいです。
いい年こいてますが、私も目標を持っています。

仕事で年に一回は、アウトバーン&アウトストラーダをレンタカーで爆走しますが、ボケっと景色見ながら走ってるとおばちゃんが運転するOPELとかにブチ抜かれます。。

早くEUに移住したい今日この頃・・
コメントへの返答
2008年7月29日 21:55
今ユーロ高くて
生活は僕には厳しい~!

日本がやっぱり
落ち着きます。

でもレースだけでなくて
前後余裕のある行程で
小旅行などしてみたいな~と

いつも思いますね。
2008年7月29日 13:22
日本におけるモータースポーツの認知度の

低さと、参加される一部の方のレベルの

低さに・・・イライラを隠せないで居ました。

2009APでN0ロドカップの開催に躍起になって

居る時でしたので今回のブログには本当に

感銘を受けました。今後の御活躍期待しています!(^-^)g""
コメントへの返答
2008年7月29日 21:57
ありがとうございます。

レベルも操作の問題は
しょうがないのですが

意識のレベルは
もっと上げたいですよね。

一人ひとりはこのままでは
良くないと判っていても
変える事って
なんで難しいのでしょうか?
2008年7月29日 16:08
>”文化と歴史の違い”と言われればそれまでなんですが
日本のレースはこれからどう進んでいくのか?
どう進むべきなのか?
レースだけでなく車社会全体の問題ですよね。

向こうのオフイシャルは基本はボランテイアで、皆さんクラブ単位で参加しています。
英国はRAC、米国はSCCAが有名ですね。
日本も草創期は欧州米国の様だったらしいですよ。
第一回・二回の日本GPはJAFが正式発足前でしたので、旧/日本スポーツカークラブ(旧/SCCJ)のメンバーがボランテイアでオフイシャルを引き受けたり、メンバー自身もレースに参加したりしていたそうです。
プロDr諸氏もメーカー系マシンで参加時はNDC、TMSC、SCCN、PMSCとか色々なメーカー系クラブ所属で走行しても、
プライベートカー(多くはロータスやポルシェやジャガウアーなど)で参加時はSCCJ名で参加していたそうです。
どこかで歯車が狂い「メーカーの御都合主義」に行き過ぎてしまったのでしょうね。
残念です。
コメントへの返答
2008年7月29日 21:59
先日のレッスン
お疲れ様でした。

EV協会 いたく感銘を
受けられたようですね~。

僕もちょっと興味ありです。

そして年末に出るi-Q買って
エコを実践していく予定です。

個人レッスンのスケジュール
調整していきましょう~。

ご都合の良い8月~9月
教えてくださいね~。
2008年7月29日 18:16
やはり欧州ではモータースポーツの認知度が高いんですね?
WTCCに参戦できる事を祈る事ぐらいしか出来ません。
でも澤選手なら日本人初のWTCCドライバーになっちゃう気がします。
なっちゃったら岡山に応援に行きますから
コメントへの返答
2008年7月29日 22:00
色々超えなくては行けない壁は
大きいですが
可能性を探っているところです。

応援宜しく御願い致します~。
2008年7月29日 20:41
やっぱりヨーロッパでの理解は深いのです。
もの凄く感銘を受けましたよ。
日本でもこれくらい受け入れられるようになるにはどうすればいいのでしょうね。
日本もモータースポーツが始まって50年以上経っているのだから、それなりのものが出来てもいいと思うのですが・・・

それと日本のレースのレベルが高いということはよく聞くのですが、いったいどういうところが高いのでしょうか?

岡山のWTCCに参戦するのかな。
もしそうなればあまり興味がなかったこのレースも楽しみです(^^)
コメントへの返答
2008年7月29日 22:02
やはりテクノロジーとか
メカニカルな部分ですね。

ハード面の日本、
ソフト面の欧州
イイトコ取りのアジア

こんなイメージが僕にはあります。
2008年7月29日 21:57
連投失礼致します。WTCC頑張って楽しんで燃えてください。
応援しています。
流石に岡山までは行けませんが、来年からのパーマネントシート期待です。
そうすればFSWでの開催ですかね~!!
コメントへの返答
2008年7月29日 22:04
レギュラーシート獲得は
まだまだ先の話ですが
こうやって積み重ねて今の自分が
あるので
不可能ではないっ!
と勝手に思っています。

国内で既に地位を得ているドライバー
に比べると幸か不幸か?
僕は失うもノア何も無い。

これはしがらみを抱えすぎてしまっている人達からすると
羨ましいことなのかもしれません。

そんな僕にも悩みはありますが・・・。
2008年7月29日 22:29
初めまして!
GAORAのオンエアを見るようになってからWTCCファンになってしまった者です。

澤さんのWTCC参戦実現を、影ながら応援しております!ビーエムを駆って、セアトやシボレーを蹴散らす姿が見たいです。もちろん、同じBMWのプリオールやファーフスを凌駕したら・・・本当にゾクゾクします。。。
コメントへの返答
2008年8月1日 20:27
ホントに実現したら
僕もゾクゾクですね。

みんカラセレクト

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「これ結構サーキット走行の本質の部分なので書いておきます http://cvw.jp/b/145876/47676762/
何シテル?   04/25 11:24
レーシングドライバー 澤 圭太 1976.8.16生(44歳) 千葉県出身 B型 176cm/68kg 15歳でレーシングカートを始め98年4輪レース...
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