澤　圭太のブログ一覧

お待たせしました。
Valencia 3日目、やっと時差ボケも解消してきて
水曜日に初めて私がValenciaサーキットを走行した
最初の5LAPの車載映像を公開します。

OUT LAP ⇒ 1'46.8 ⇒ 1'42.70 ⇒ 1'41.1 ⇒ 1'40.8 ⇒ 1'41.1
⇒ タイヤ圧上昇の為PIT

その後Xuさんを隣に乗せて同乗走行（コースの流れをまず知ってから走行してもらう為）
ここで計測3LAPでベストが3LAP目の1'40.5。

この後Practice 2 で新品タイヤを履いての基準タイム作り、計測3LAPで1'39.3のタイムでした。

右前タイヤがスローパンクチャーをしていて実際はデータで見る限り
走り始めてからTOTAL計測8LAPでほぼ95%以上のパフォーマンスを発揮して1分38秒台の感じ。

実はここからがレースのスタート地点で、セットアップをどうするか？（速く走る為に）
如何に素早く効率よく安全にクルマの95%以上に持ってこれるか？が勝負です。

その為に事前にコースを知ったり、映像を見たり、シュミレーターで走ったり・・・
走る直前に実際コースをレンタカーで走ってみたり、出来ればコースを歩いて観察してみたり・・・
これが最初の5～8LAPのあなたを助けるという事です。

では、どうぞ・・・


走った事が無いサーキットでいきなりタイムを出そうなんて
初めて首都高を走って迷わずスムーズに環状線を1周してこようと思うようなもの・・・

一方ジェントルマンドライバーのXuさん（今年レース1年目）はどうでしょうか？
最初10LAPして45秒台、2回目のプラクティスで15LAPして44秒台。
明けて木曜日のプラクティス3で15LAP走って新品タイヤながら計測13LAP目で42秒。
予選1回目も新品タイヤ投入で11LAP走って9LAP目に41秒4。
そして本日、予選2回目で9LAP走って8LAP目に40秒3。

走るたびにどんどん速くなってますが、自己ベストを出すまでにTOTAL60LAP近くを要してます。
そしてタイヤのパフォーマンスが最高の時期にまだタイムをキッチリ出せない事が多い。

でもこれはレース1年目の彼に要求するのは苦なのは当たり前です。
これを”経験の差”とか”センスの問題”とか”気合の差”で片づけてしまっているようでは
成長は望めませんし、インストラクターとしても失格ですね。　← その為にアナタがいるんですから！

しかし私がコーチをさせてもらう事でプロがどうやってコースを攻略し
どうやってクルマのパフォーマンスに沿ってきっちりタイムを出すのか？
コースの走り方以上のそういったプロセスや考え方を伝える事が今後の彼の為になる。

レースは限られた時間と条件下で如何に予選で速く走り、レースでは前でゴールするか？の勝負
私が今までサポートさせて頂いてきた、ほとんどのジェントルマンドライバーがそうであったように
水曜日から走って日曜日の決勝の最終LAPに自己ベストが出るようではもったいないのです（笑）

でも1分37秒～40秒のコースで同じ条件下で初めて走ったサーキットで
予選の段階でプロと2秒差ですからこの1年生ジェントルマンドライバーは”ゆえ恐ろしい”。。。

もうレースを20年もやってしまいましたが未だに
『新しいサーキットを走るのは、まるで新しい〇〇と▼▼▼する時のよう』とても興奮するもの。
⇒　〇〇と▼▼▼に言葉を当てはめてみましょう（爆）