ヤフオク!で仕入れた格安タイヤ(ハンコックの ventus V12evo)を、BP型レガシィGT spec B(ターボの6速MT)に履かせるため、「スーパーオートバックスに持ち込み交換作業を依頼した際の備忘録」 の後編です。
今回は 「格安タイヤ選びVol.6・トラブル対処&新たな課題 編」 です。画像が少々多めですが、ご承知おき下さい。
<関連 過去ブログ>
◎Vol.1(速報)は こちら →
「ハンコックがやって来た」
◎Vol.2 は こちら →
「ventus V12evo の受け取り(タイヤで遊ぼう)」
◎Vol.3 は こちら →
「他のタイヤ候補と却下の理由・前編」
◎Vol.4 は こちら →
「他のタイヤ候補と却下の理由・後編」
◎Vol.5 は こちら →
「持ち込みタイヤ交換・トラブル発覚編」
(※
Vol.5(トラブル発覚編) からの続き。)
■トラブルへの対処の巻
「樹脂センターキャップが経年劣化しているから」 という理由により、組み替え依頼をした持ち込みタイヤの 「ホイールバランス取り作業」 を断られた・・・というのが、前回 Vol.5 までの話。
「多少、割れても文句を言いませんから」 と作業の継続を依頼しても、受け付けてくれる気配は無し。それ以上の交渉をしても、進展が得られないのは明白だと判断した私は、次のように切り出しました。
私 : 「それでは、私が今、この場で樹脂センターキャップを取り外しします。」
作業員: 「!?」
私 : 「依頼主(ホイールのオーナー)である私が、自ら取り外すのですから、
たとえ割れても自己責任になります。さらに今、この場で すぐに外す
のですから、作業を中断することなく、継続いただけますよね?」
作業員: 「そ、それでしたら、問題ございません。」
私 : 「それでは荷室から自前の工具箱を取り出しますので、少々お待ち下さい。」
作業員: 「そうしていただけると、助かります。」
私は、連れてきた3人の子供たちの前で、リヤゲートを開けて工具箱を取り出しました。私のレガシィは、これまで脚周りの交換(
車高調の取り付け や
アウトバック車高化)、排気系の交換、
オイルブロックを使わない油圧計設置)、はたまた
塗装キズの簡易研磨 や
簡易デントリペア作業 までDIYで行ってきたクルマです。車検も
ユーザー車検 で陸運支局に持ち込んでいます。
そのため、万が一、路上で(DIYに起因する)何らかのトラブルが発生しても最低限の応急処置が取れるよう、工具箱(と緊急消化器)を積んでいるのでした。・・・まぁ、今回はアルミホイールから樹脂センターキャップを取り外す程度の作業ですから、時間的には数分間で対処できる内容ですが。
(※以下、各画像はクリックで各々800×600サイズに拡大します。)
<↓(1)3角形に並べた古タイヤの中央に、ホイールの中心が合うように裏返して載せる>
<↓(2)手持ちのロングタオル(RAYBRIG NSX)を、樹脂センターキャップの裏側に置く>
<↓(3)手持ちのBOX(コマ)の中から、キャップの内径(タオルの厚さ込み)に合うものを探す>
<↓(4)いったんBOXをキャップに着座させて、当たりが均等になるように「すわり」を良くする>
<↓(5)ハンドルを垂直に立てて、端部をプラハンで(適度な振り下ろし速度と荷重で)打つべし>
<↓(6)打ち抜いた直後の画像。樹脂センターキャップは、3本の古タイヤで囲まれた中に落ちる>
<↓(7)無事に取り外しできたところ。この作業を4回、繰り返す(簡単ですが、慎重に行います)>
「経年劣化による更なるヒビ割れの可能性」 を指摘された樹脂センターキャップは、結局、特に新しいクラックが発生することもなく、ホイール(SSR インテグラルGT-1)から取り外すことができました。こうして、無事にタイヤの組み替え作業をSABにて続行していただけました。
<↓次回からは、あらかじめ樹脂センターキャップは取り外ししてから 持ち込んだ方が良さそうです>
■ダンロップ・ルマンの吸音スポンジ
いちばん下の子供(現・4歳)が、空洞共鳴音を低減させるための吸音スポンジに興味を持った件については、
前回ブログ で述べた通りですが、今ここで、ついに実際に使っていた(取り外しした)タイヤで実物に触れさせることのできる機会がやってきました。
<↓廃タイヤ処分することになる、摩耗したルマン LM703 の内側を観察する>
<↓スポンジ自体は劣化(弾性低下や、逆に硬化など)の気配は感じられない。タイヤへの接着も強固>
<↓(作業員から許可を得た上で)納得いくまで吸音スポンジを触らせてもらい、満足げな子供たち>
# 4歳児ですが、こうした原体験は案外、大人になってからも覚えているかも。
# 私が知っている知識は、時期を見計らって教えていきたいと思っています。
<↓最後に、今まで活躍してくれたダンロップ・ルマンLM703に感謝の気持ちとお礼を込めて記念撮影>
■ハンコック ventus V12evo を履いて
上記のようなプチ・トラブルを経て、無事に新・旧タイヤの組み替え作業が終了。いよいよ、ハンコック ventus V12evo (215/50ZR17サイズ×4本セット=送料込み3万円、組み替え工賃(廃タイヤ代金込み)=7480円)を履いたレガシィと対面します。
<↓まずは車両左側の全景から>
<↓左フロントタイヤのアップ画像>
<↓さらにトレッド面を拡大した画像>
<↓リヤ周辺の全体画像(車両左側)>
<↓左後輪の拡大画像>
# トレッド面のルックスは、個人的にはなかなかスポーティに思えます。
# 新品タイヤなので、白文字ペイントが残っています(下の画像参照)。
<↓あくまで私感です(・・・そのうち消えるでしょうけど)>
■新たな課題発覚・・・の巻
SABを出て自宅に戻ってから再度、じっくり外観を観察してみます。樹脂センターキャップを元通りにハメ直す作業も残っています。・・・ここでふと、
ホイールのバランス取りの結果がどうなったのか? についての説明を受けていない ことに気がつきました。
「しまった、子供が3人いたこともあって、聞きそびれたな」 と思いましたが、まぁ、仮に説明を聞いたところで結果が変わるコトも無いだろう、と思い直しつつ、念押しの意味で実車を確認します。
・・・が?!
<↓左前輪。フロントタイヤだというのに、この
バランスウェイトの多さは何なのだ?>
<↓右前輪。何や、こっちもフロントやというのに、ようけ付いとるやんけ~!付け過ぎちゃう?>
<↓(そのまま車両を時計回りに確認して)右後輪。なんぼ何でも付け過ぎやろ!こんなん見たことあらへん>
<↓最後に左後輪。うぎゃ!フロントの方がまだマシやったんかいな!(ほぼ絶句・・・○| ̄|_ )>
# なんぼ何でも、こらアカンがな。付け過ぎやんけ~。
# (いくらなんでも、これはひどい。付け過ぎでしょうに。)
一瞬、SABの作業者が単にヘタクソなだけ(>大変失礼します!)の可能性も考えましたが、今まで数多くのタイヤ交換作業を経験してきたであろうことから、その可能性は低いだろうと思いました。それよりもむしろ、ハンコック製タイヤの
真円度にバラツキがあるのでは? と考える方が、自然ではないかと考え直しました。
1本だけがハズレという感じではなく、4本が4本とも上記画像のような状態(バランス・ウェイトのテンコ盛り)ですので、このへんの
「お客様での品質(エンドユーザーの手に渡った状態での最終的な保持品質)」 が、国産タイヤとの差になっているのかな? と思いました(>まったくの私見です)。
さらに細かく述べますと、「図面公差」 や 「製造バラツキ」、「検査管理基準」 など各工程を含めた工業製品としての品質の積み重ね(集積公差)が、結果として 必要なバランスウェイトの多さになって現れたのでは? と思った次第です(>念のため・・・これもまったくの私見です)。
ただ、「見てくれ」 は悪いですが、この状態で初期バランスは取れているハズですので、あとは
・もしも真円度が悪い場合、ホイールのリム部との密着も悪い恐れがあるので、
スローパンクチャー(ゆっくり、ジワジワと空気圧が低下していく現象)が起きないか?
・タイヤに一度、熱が入った状態 で、ウェイトバランス点がズレる ことはないか?
・使っていくうち(摩耗が進んだあと)に、ウェイトバランス点が 次第にズレていく ことはないか?
を見守りたいと思います。
<ここまでの 私的な 小まとめ>
格安タイヤには、為替レートに由来するコストメリットだけでなく、
工業製品としての品質基準(公差や管理体制含む)に差がある
ことによるコスト差も含まれる、と心得ておいた方が無難。
もちろん、それを理解・納得した上で選択する分には問題はないと考える。
Vol.7・「実際に使って(走って)みての印象」 に続く予定。
(※今後アップ予定の、北海道への帰省記(東京~札幌往復ブログ)の中で述べるかも。)
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2014-09-11(Thu.) : 更新
Vol.7・「実際に使って(走って)みての印象」 は、
2014年・夏・北海道帰省記Vol.3(道の駅・望羊中山&ハンコックタイヤ 編) の中で述べています。
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2014-10-06(Mon.) : 更新
「その後のハンコック ventus V12evo の巻(格安タイヤ選びVol.8)」 (最終話)をアップロードしました。