2011年03月19日
福島第1原発の事故は、アメリカにおいても重大な関心となっており、甲状腺へ放射性ヨウ素を取り込むことを抑える安定ヨウ素剤が売り切れになるなどの影響が出ている。
なお、すでに原発事故で飛散したキセノン133がカリフォルニア州で検出されている。
そんな中、アメリカの製薬会社の社長は「まず日本を助けよう」と語ったとのこと。
以下、CNNの記事.
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米国内でヨウ化カリウムの需要急増 「まず日本へ」と供給社
(CNN) 東日本大震災で原子力発電所が損傷した事態を受け、人体や動物などへの影響をおさえるヨウ化カリウムへの需要が米国で高まり、製造会社に注文が殺到している。
大量の放射性降下物を浴びると甲状腺機能などに影響がでる可能性があるが、ヨウ化カリウムを服用すれば放射線が体内に取り込まれるのを防げるため、こうした危険性の多くは取り除かれると考えられている。
米国には食品医薬品局(FDA)が認可したヨウ化カリウム製造会社が2社ある。液剤型を製造するミズーリ州のフレミング・ファーマシューティカルズ社と錠剤型を製造するバージニア州のアンベックス社だ。震災以降、両社には問い合わせや注文が殺到している。一部の米国内備蓄分が4月以降に期限切れを迎えることも需要増加の一因となっているという。
フレミング社のドリトサス社長は、福島第一原子力発電所からの放射性降下物にさらされた被害者のために、米政府が国家備蓄の活用を検討すべきだと指摘する。備蓄はワクチンや抗生剤、医薬品などが対象で、自然災害や大規模な疾患の流行などに備えて行われている。
ドリトサス氏は、日本の震災を受けて米国内の原子炉の問題点を指摘した民主党のマーキー議員にこの件を要請したという。ドリトサス氏は、「まず日本を助けよう」としたうえで、その間に急増する需要に対応する手配を進めると語っている。事業所では取材中にも電話がひっきりなしに鳴っていた。
http://www.cnn.co.jp/usa/30002154.html
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Posted at 2011/03/19 18:08:16 | |
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震災関連 | 日記
2011年03月19日
実家に状況を確認に行ってみた。
実家は千葉市の少し内陸の台地にあり、ハザードマップでもリスクが比較的低いところになっている。
周辺は一見被害はないが、瓦がずれたり落ちたりしている家は多いらしい。ブルーシートをかぶせている家も結構あるとか。
実家は花びんが一つ割れた程度で被害はほとんど無かった。
ただ一つ、2階の一部屋のドアが、部屋の中に立てかけていた板状の物体が倒れてつっかえて開かなくなっているとのこと。
何をどうしても開かず、あとは地震保険を使ってドアを壊すかガラスを割って部屋にはいるかだという。
まずは外から確認。となりの部屋の非常に狭いバルコニーの仕切りを乗り越えて問題の部屋のバルコニーに移り(落ちたら死ぬ。怖い!)、硝子越しに中の様子を確認する。他の部屋から外した収納の扉が倒れてドアの上部にある段差部に引っかかり、つっかえ棒になっていることを確認。
また怖い思いをしながらバルコニーを乗り越えて、今度は開かないドアの下部を押し、すき間を作る。何とか手首までは入る。引っかかっているのは上部なので当然問題の扉には手が届かないが、鏡で状況を詳細に確認。次に、1mほどの棒を廊下や部屋の中の障害物をうまくよけながら差し入れ、ドアノブをテコの支点にして上部に引っかかっている扉に力をかけてみる。そのままドアを押してみると「開いた!!」
両親は何をどうやっても開かなかったものが、ものの5分で開いたので、ひどく驚いていた。まあ、頭は使いようである。
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実家は防災意識が低く、電池の買い置きもほとんど無かったので、私のストックをもっていった。事前に聞いていた数では足りないことが判明したが、まあ、当面何とかなるだろう。
#それにしても、電力需要のピークタイムにいもしない部屋に電気やテレビを付けっぱなしにし、両親がそれぞれ違う部屋にいて電気を使い放題にして平気なので腹が立った。
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ピアッツァに乗り換えて帰ってきた。
SVXもピアッツァも、いつも実家に置く前に満タンにしていたのでほぼ満タン(2台もつことも満タンにしておくことも一種のリスク管理か) 。しばらくは大丈夫である。
久々にピアッツァを見て、本当に綺麗な車だと思った。23年も見続けているのに、未だにそのラインに魅了される。
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地震当日から、私が立ち上げたマンションのネットワーク設備のサポート用MLに災害情報を流しているが、3/15からは旦休止していた住民用掲示板HPを携帯対応にして再開し、停電情報などの集約して載せはじめた。
個人個人がそれぞれ情報収集するよりも地域ごとにまとまっている方がいいだろう。自ら情報提供してくれる人もいる。
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消防の放水はうまく3号機の燃料プールに入っている。ハイリスクを引き受けている隊員たちには、何と言っていいか分からないほどの感情を持つ。
だが、これで効果が充分かと言えば全く充分とはいえないのが我々が直面している現実でもある。現状では他に方法がないため仕方がない。初期対応が遅れてしまった以上、今は冷却システムが再開するまですこしでも放水で冷却を行っていくしかないのだ。
Posted at 2011/03/19 01:47:15 | |
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