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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2011年03月22日 イイね!

高木竜馬君 ウィーン留学 壮行コンサート

 一昨日は、高木竜馬君のコンサートだった。

 久しぶりに会った竜馬君は、以前とずいぶん変わってほっそりとし、「青年」と言った風貌に変わっていた。その前は小太りなサッカー少年であったので、その印象の変化に驚く。
 だが、驚いたのは音だ。
 リハーサルをしているところに一歩入るなり、以前と全く違う、柔らかい音を響かせていた。
 以前は言葉は悪いが曲芸師のような印象もある、ぐいぐいと押す感じのような演奏だったが、ずいぶんと垢抜けた。

 留学が決まっているが、ウイーン国立音楽大学コンサートピアノ科に首席で合格というのだからすごい。しかも、自分ひとりで現地へ行き、住む家を探し契約もしてきたという。


 この日は朝から雨で、しかも放射線量の増加が観測されていた。
 本来は他のピアニストの演奏や有名なロシアの教授による公開レッスンまであるはずだったもの。ところがそれらは今回の地震と原発事故により全て中止に。
 こんな状況だから、お客さんも来ない方が沢山あるかも知れないと考えていたが、全くそんなことはなかった。

 演奏後、握手をさせてもらったが、ふっかりとした柔らかい手だった。
 
 本人曰く、

「歴史に残るピアニストになりたい」

 高木竜馬、ただ者ではない。
Posted at 2011/03/22 19:42:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | クラッシック | 音楽/映画/テレビ
2011年03月22日 イイね!

広がる汚染[追記 19:44]

広がる汚染[追記 19:44] 図はノルーウェー気象研究所によるシミュレーションで、放射性ヨウ素I131の地上風による運搬の様子。21-22日の北東の風による空気の動きがベースになっている。



 水道水、ほうれん草、原乳、そして海(1箇所のみの調査だが)から放射性物質が見つかりはじめている。

 原子炉の圧力上昇が起き、圧力減少を目的として水蒸気を抜く措置を行ったため放射性物質が放出されているが、その後も使用済み燃料プールでむき出しの燃料棒が冷却不能な状態に陥り放射性物質を放出したほか、2号機では核分裂反応をさせる原子炉の格納容器の一部に破損があり漏れがあると言われている。
 注水した海水は漏れていないのだろうか。燃料プールは本当に破損していないのだろうか。
 継続して放射性物質が放出され続けているということなのだろうか。


 どう対応して行けいいのか、分からなくなってきているのが誰しもだろう。なによりどの程度危険性が高まっているのかいないのかを判断するだけの観測データがない。

 幾ら放射線や原発、放射性同位体、放射線がDNAを傷つけるしくみや生物がDNAを修復するしくみ、ガン化のしくみ、生物濃縮のことを学んだところで、それは分からない。


 しかしながら、闇雲に恐れるのではなく、正しい知識を学ぶことには意味がある。
 今は、データを判断するための知識と冷静さが必要だ。


〔追記19:44〕
 文科省が公開しているデータのうち、放射線が検出された水道水について、宇都宮のデータを見てみると、ヨウ素131が測定初日に対して2日目は大きく、3日目はそこから少し下がっている。これは放射性物質の半減のカーブに沿っているように見える。
 その解釈が正しいのなら、あとからの放出は少ないと言うことになる。

 しかしながら、ひたちなかのデータはその逆となっており、風向きの変化と相関があるようにも見える。

 今のところ、データから読めることは少なく、環境中に放出された放射性物質が確実に検出されるようになってきていて、楽観ができない状態には変わらない。

 しかし、マスコミを通じて「内部被曝」が言われるようになってきているのは、正しい理解の上でよいことではないかと思う。
Posted at 2011/03/22 14:13:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 地震関連 | 日記
2011年03月22日 イイね!

雑感

 今朝(既に前日だが)の放射線量の上昇は、原発自体の何かしらの変化ではなく風向きの変化による放射性物質の運搬の影響であったようだ。

 各地のその後の変化を見てみると、千葉(市原)、神奈川(茅ヶ崎)、東京(新宿)でも微増が見られている。

 低気圧の通過に伴い北西の神風(?)から北東の風に変わったことによる影響だが、同時に原発からは継続的に放射性物質が放出され続けている訳である。

 現状では値が小さく、大量に取り込んでの内部被曝にさえ気を付けていれば問題はない量と言えるが、徐々に影響の度合いが高まっていることを実感する。
 今日のように雨が降るとリスクは高くなる。雨粒1滴ができるのに雲粒100万個が集まるので、多くの放射性物質が取り込まれて降ってくることになる。

 今は安全と言うばかりでは変化があったときにどうしたらいいか分からない。一つ前のエントリで転載した行動指針は非常にありがたいものと思う。

**

 しかし、大きな変化が生じ大量の放射性物質がまき散らされる事態になったとき、私の住む千葉市からどこにどうやって退避すればよいのだろうか。浜岡原発の有事のことを何となく考えたことはあったが、福島原発は考えたことがなかった。

 基本的に西に向かうしかないが、自動車の場合、よほど早く徴候をつかんで決断しない限り、現実に放射性物質が届く以前に渋滞がはじまるであろうから、都内を抜けていくことはほとんど不可能だろう。交通が集中すればアクアラインも同様か。アクアラインが抜けられたとしてもその先がどうなるか見当がつかない。ひとたび渋滞にはまれば身動きできずどうにもならなくなる。
 車での移動は、基本的に考えられない。

 列車での移動も、動き始めをいかに早くできるかにかかっているし、夜間の運行がないために時間帯によっては難しくなる。

 リスクが高い現状は、何事もなくても長期の旅行でもしておくのが懸命なのかも知れない。

 地元では、子供を西日本の親類に預けている家が結構あるらしい。

Posted at 2011/03/22 03:24:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 地震関連 | 日記
2011年03月22日 イイね!

どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)[追記あり]

山内正敏氏 [スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF) ]による。
以下転載。

追記
必ず最新版を確認して下さい。時折改訂されています。
追記終わり

http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
みんカラの機能的な制限のため、ソースコードをそのまま転載できていませんので、転載をされる場合は上記アドレスからお願いします。
-----------------------------------------------------------------------------
▼放射能漏れに対する個人対策
=== 転載自由(source code をそのままコピーして下さい) ===


放射能に関して、 放射線医学総合研究所(事故対策本部に加わった組織)を始めとして、多くのメディアや研究者が
『現在の放射能の値は安全なレベルである』
という談話を発表していますが、残念ながら、どの組織も
『どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)』
を発表していません。これでは近隣地域の人々の不安を払拭する事は出来ないと思います。行動を必要とする危険値や警戒値を語らずに『安全です』と言ってそれは情報とは全く言えないからです。これは我々が取り扱っている宇宙飛翔体での管理についても言える事です(その為に宇宙天気予報があります)。
そこで、少々荒っぽいですが、行動指針を概算してみました。科学的に厳密な予測は気象シミュレーションや拡散条件など多分野に渡る計算を必要として、短い時間にはとても出来ないので、多少の間違いもあるかも知れませんが、緊急時ですので概算をここに公表します(3月21日現在)。


先ず第一に、刻々と変化する放射能に対してどう判断するかです。色々な研究所が上限値を出していますが、これが総量である事が問題です。というのも測定値は1時間当たりの値だからです。とりあえず、総量100ミリSv(Svはシーベルト)という数字で考えてみます。この数字は原子力関係者が平時に受けて良いとされる政府基準・東電基準で(国際基準は500ミリSv)、更に妊婦を除く大人が受けても大丈夫と科学的に示されている値でもあります( R.L. Brent の2009年のレビュー論文を参照)
気がついてから脱出まで半日かかるとして、かつ状況が刻々と悪くなる事を考慮すれば、危険値は100時間で割るのが妥当ですから、
(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
という事になります。しかしながら、この値になって行動すると云う事はパニックを意味します。現在の値の変動幅を見るに、一桁の余裕を見れば数日の余裕があると考えられます。逆に言えば、1割以下の量を超えた段階で行動を開始するのが妥当で、
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。

という事になります。


第2に、妊婦に関する特別な考慮です。事故対策本部の放射線医学総合研究所に100ミリSv(総量)で大丈夫とありますが、これは正確ではありません。上にあげた R.L. Brent のレビュー論文(2009年)によると、100ミリSv(総量)というのは、1%以上の人が影響を受ける値です。つまり、安全値というより、むしろ、これを越えると有為な差があるという危険値です。論文のTable 5 や Figure 4 論文を見ると、安全と言い切れるのは5ミりSv(総量)以下で、そこから100ミリSv(総量)まではグレイゾーンです。現に、大人の場合、同様に『1%以上の人に明らかに影響がある』と言われる1000ミリSv(総量)に対して、原子力従事者の安全基準は1割の100ミリSv(総量)です。普通の人が毎年放射能を受ける訳でない事を考えても、3割以下で安全と考えるのが妥当で、その事は上記論文の Figure 4 からも見て取れます。ということは、
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで300マイクロSv/時に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで30マイクロSv/時に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
となります。
逆に言えば、(2)や(4)の1割以下(居住地近くでの値が、普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の人で3マイクロSv/時)なら安心して良い事になります。


第3に、距離との関係です。チェルノブイリで問題になったのは事故現場からの直接放射でなく、そこで発生した高濃度の放射性噴煙が移動しながら出す放射線でした。福島原発の場合。燃料棒が壊れて、しかも開放弁を通して外気に直接触れているという事ですから、焚き火での焼けぼっくいと同じく、マイクロスケールでの爆発を繰り返して、それが放射能の濃淡を作っています。現に現場付近では、初期の値は大きく変動していました(今は飽和しているから一定値になっている)。この手のマイクロスケールの高濃度放出は自然界では普通に起きている事で、それ故に科学者でなくても多くの人が『そんなものだ』と感じています。このリスク計算がありません。
地表と違って上空100mを越えると風は安定的にかなりの速さで吹いています。その場合、だいたい10m/秒という見積もりが良く(10km上空は50~100m/秒です)、この速度だと、高濃度の放射性ダストは(サイズにもよりけりだけど)数時間は拡散せずに放射能を出し続けます。一部の人が言っているように距離の逆自乗で減衰する事はありません。10m/秒とは時速約40kmに相当します。そのようなダストは原発現場でも高濃度の放射能を出しますから、現場で非常に高い値を記録したら、その風下の人間は緊急に室内に退避しなければなりません。その警報が届くまでに2時間見積もる必要があり、そこから80km圏という数字が簡単に出て来ます。ちなみに、こういう警報は日本語で出されますから、日本人(現状では1時間以内で対応すると思われる)と外国人とでは避難の速さが違い、その為に日米での退避半径が違うと考えられます(もちろん、避難範囲を広げると国が後日保証しなければならない人が多くなる、という事情もあるかも知れませんが、そういう政治的・裁判手管的考察はここではしません)。
ここで風向きをどう知るかが問題になります。要領は花粉予想や煤煙予想と同じなので、気象庁で出来るはずですが、残念ながらそこまで至っていません。ですが、海外の研究所がこの予報を出しています。日本全体は
ノルーウェー気象研究所(http://transport.nilu.no/products/fukushima)
が出していて、例えば地表のどこにダストが届くかは これ です。この予報は ノルーウェー気象研究所(http://www.yr.no/)の風向き予報(例えば東京だと
これ)に基づいています。
もちろん、予報と実際の値は得てして違います。ですから、実際の地上での風向き(アメダスなどの観測値)も見る必要があります。この場合、地表から上空1km程度まで、風向きがゆっくりと時計回りに変わる事(エクマン螺旋といいます)を考慮して、誤差を最大120度と見積もると、地表風向きに対して(上から見て)時計回りに90度、反時計回りに30度の範囲が風下に当たります。


さて、では福島原発での放射能の値がどれだけ上がったら室内退避をすべきでしょうか? 急速に運ばれた放射性ダストが、例えば朝凪夕凪になって居住圏にジグザグしながら浮遊するとして、2時間を想定すれば50ミリSv/時が危険値です。つまり
(5) もしも原発の近くで50ミリSv/時を越えたら風下100km以内(時計回り90度、反時計回り30度の扇形)の人は緊急に屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する = 赤信号。
では警戒値はどの程度になるでしょうか? この場合、原発での測定が一ヶ所であることを考慮しなければなりません。局所的な高放射能雲なので、一桁の誤差を見積もる必要があります。従って、緊急避難値の1割の5ミリSv/時という事になりますが、この位の値になると、原発正門(測定値のある所)では、事故現場からの直接放射の量が大きくて、浮遊性ダスト起源と区別がつきません。こういう時は変動幅を使うのが常套です。つまり
(6) もしも原発の場所で急に5ミリSv/時以上の変動が見られたら、風下100km以内(時計回り90度、反時計回り30度の扇形)の人はなるべく屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値に随時注意する = 黄信号。
となります。

written 2011-3-18
revised 3-19: (1)と(2)を追加
revised 3-21: (5)と(6)を追加、放射性ダストの流れの予報サイトを追加、(1)~(4)に『居住地近くで』を追加
山内正敏
スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)
(日本の研究者が研究室と学会(被災地の研究室)の復旧で手一杯のようですので、海外の私が敢えて発信する事にしました)
===========================================

単位について(Gy と Sv)

Sv = Q x Gy

で大抵は Q=1 です。但し、ソースの近く(原子炉の近くとか、放射性ダストの近く)では中性子の事があり、その場合はQ=10です。


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Posted at 2011/03/22 00:43:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 地震関連 | 日記

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