機械式時計は正確性はクオーツに劣るが、調整が比較的簡単に出来るという利点もある。
私が持っているロードマチックの場合は、裏蓋を開けてドライバー1個で調整できる。時計によっては結構大変らしい。
調整のためには、どれぐらい進み遅れがあるかを把握しなければならない。一日あたりのずれからおおよそこんなもんだろうと調整してみたりも出来るが、これでは時間ばかりかかる。
で、高価な測定器具もあるが、パソコンソフトで実現してしまった人がいる。
その素晴らしいソフト、その名も
びぶ郎
時計が時間を刻む音をマイクでとらえて、それを表示するものだ。
とは言え、私は時計のことは詳しくないので、解説は他で調べて頂きたい。
で、マイクだが、ネットではピエゾ素子を使ってピックアップするものがよく紹介されている。ピエゾ素子と言えば圧電スピーカーで、これをマイクとして使っている人が多い。
圧電スピーカーは、たとえば100均で売っている防犯ブザーに使われていたりもする。
試しに買ってみたが、ブザーが接着剤で固定されていて、無理に取り出したら壊れてしまった。
で、代わりに楽器用の格安ピックアップを手に入れた。
アマゾンで498円(税・送料込み)。
これだと時計をはさんで測定できるので、非常に具合がいい。裏蓋を開けていればばっちり音が録れる。
この出力をミキサー(Mackie 1402VLZ)につなぎ、オーディオインターフェース(Roland UA-101)を介してPCにとり込む。
で、表示がまっ直線になるように調整。
ロードマチック
おそらくこれで進み遅れはかなり少なくなっているはず。
まだこのソフトの使い方がよく分からないので、時報によるキャリブレーションだけを行い、デジタルモードで拾って表示させている。しかし、アナログモードでいいのかもしれない。
本来は点が真ん中にあるだけのはずだが、細かい音を拾いすぎているのか余計な点が表示されているようだ。
とりあえずこれでしばらく様子を見てみるつもり。
なお、時計は向きを変えるだけで重力の影響を受けて進み具合が変化する。
その影響を最小にとどめるよう改良された時計もあるが、超高級品のみらしい。
普通の機械式時計は向きによって進みが変わるので、向きを変えながら測定し、調整する。
なお、ゼンマイが温度の影響を受けるので、温度によっても進みは変わってしまう。
機械式時計は生き物みたいな感じで、少し可愛い感じがする。
Posted at 2019/09/12 20:15:32 | |
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