
地震発生以来、立て続けにいろいろなことが起こり、テレビラジオだけでなくブログ、メール、ツイッター等でさまざまな情報が流れてきて、もう処理能力が限界だということを聞くようになってきた。
真偽が分からないし、あまりに量が多すぎるという。IT(ICT)が発達したために、人の能力を上回っているのかもしれない。
だからといって、全情報遮断をしてしまうわけにはいかないので、まずはご飯を作ったり掃除をしたりして、テレビの前を離れたり端末から離れ、徐々になるべく普段の生活に戻ることをお薦めする。そうしてかじりつくことをやめた方がいい。
ブログのPVも、一時の爆発的なPVの上昇から少し落ち着いてきた。地震が減り、原発も少しは改善の兆しが見えているためであろう。
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個人的に頭を痛めているのは、よくわかっていない人が権威を信用して文章や動画等を転送していることだ。
たとえば、MITの人が書いたという原発事故に関する文章が出回っているが、読むと気になる箇所が幾つも出てくる。事実誤認と思われる箇所があったり、情報の不足、楽観的評価、説明の間違いが見受けられる。案の定、調べてみるとそれは指摘されていて、それ以上の間違いなども分かってくる。その責任を取る形でMITの有志チームが改訂版を作っているという。
そもそも、文章が書かれた以降に情勢の変化が起きているのだから、そこに書かれた内容が幾ら正しくて安心をもたらす内容であっても、すでに無効である。
読みもせず単純に権威を過信して転送しているのではないかと疑いたくもなる。
あるいは、一般の人にわかりやすくすることを心がけるばかりに、東電や政府の説明をなぞるだけで重要な情報が欠落するものがあったり、単位の説明をしながら「数mSvは気にする必要がないが、数mSv/hの長期被曝はよくない」とつじつまの合わないことが書いてあるものなど、次々と現れている。学者の肩書きでお墨付きを与えているのでとても困る。
やはりリテラシーが重要である。ここでは科学リテラシーと情報リテラシーか。
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昨日は、千葉の舞浜や新浦安を、実際に自分の足で歩いてみてきた。住宅の被害状況の写真などは控えるが、現場で自分の目で見ると、肌で問題を感じることができて正しく問題をとらえることができることを実感した。
ライフラインが寸断していて、復旧の見込みがないところもある。仮設トイレがあちこちに設置され、一見何の被害のない団地であっても上下水道が止まっているので、大きな生活の不便が起きている。しかも、下水が止まっているのにトイレを使う人がいて、汚物が逆流して吹き出してもいるとか。
しかし、たくさんの学生が元気に歩道の泥の除去をしている様子など見ていると、心強く思ったりもする。
Posted at 2011/03/20 14:32:55 | |
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