母親からトイレの水が止まらなくて困っている、日曜日は出かけるから土曜日に来て直してくれとの電話。
先日からトイレの水が時々ちょろちょろ出ていることに気付いていたが、取りあえずその時は何もできなかったので様子見だった。
どんどん悪化しているようなので修理することにした。
大きく分けて、タンクの水の量を調節するボールタップと、タンクからの排水弁の役割をしているゴムフロートのどちらかが問題を起こしていることが多い。どちらにも消耗部品がある。
今回は水がちょろちょろと流れ出ていることが分かり、ゴムフロートをきつく押し当てるともれが止まるので、ゴムフロートの交換をすることにした。
二箇所のトイレの両方とも同じ症状とのことで、2つともちゃっちゃと取り外した。
1F トイレ
2F トイレ 何故かオーバーフロー管に突っ込まれているホース(苦笑)
トイレはINAXだが、SANEIの互換パーツで。
何の苦もなく(ただし、古いゴムフロートはボロボロで、表面がかなり崩れていて、手が真っ黒になる)取り付け完了。
水に溶けているものが析出して固まっていたので、あちこちペーパーを使って擦り落とし、コンパウンドも使って手洗い吐水口を磨いてみた。ピカピカ。
次は2F洗面所の洗面台蛇口交換。古くなって水量を調整するスクリュー部分が腐食し、きちんと締まらなくなっていた。高齢になるとこのタイプは使いにくいし、交換に。
外すとこんな感じ。
とても汚い。析出した成分と汚れがこびりついている。
裏はこんな感じ。配管ピッチは102mm。水道パーツ(ナット類)の二面幅は24mmが多い。
2階には給湯配管がない。
家を建てたときに、「2階は井戸水を使う」と変なことにこだわり、水道と混合栓でつなぐことはできないと断られたためにこんなことになっている。その後井戸水の水質悪化とポンプの故障で、井戸水配管には水道水を流している。
かなり時間をかけて汚れ落とし。これでもまだ結構汚れが残っている。
機械を使って磨き上げないとちょっと無理。
ちゃっちゃと取り付け。
新品はとてもきれいだが、安い大量生産品のため、仕上げが粗い。メッキの下地が結構ガタついている。
排水口周りの汚れこびりつきも可能な限り落とした。
というわけで、週末の1日は実家のために費やしてしまった。
かなりの時間は交換ではなく汚れ落としにとられている。
追記:
2つのタンクともにタンク水位を調整しておいた。メーカー指定位置ジャストにしている。節水のためには少し下げてもいいかもしれないが。
なお、タンク内部にあるのはスポンジだった。巨大な水道含有成分の結晶かと思ったが違った。
タンク内の水の音を吸音するためのものだと思われる。
以前自分の家の便器をタンクレスフルオート便器に交換しているので、便器の構造はおおよそ理解している。今回はタンク内の問題解決だったが、構造自体は非常に単純なので、問題把握から解決までは非常に難易度が低い上に、補修パーツもそこいらのホームセンターで入手でき、自分でやらないのはもったいない内容だった。
水道の中には多くの成分が溶け込んでいる。
よく炭酸カルシウムの沈着が起こるが、これは酸で簡単に溶ける。今回も泡を出して溶けていった。しかし、それ以外の何かがかなり強固にくっついてしまう。
以前、理科室の加熱式加湿器の内部を清掃した際、フィルターのスポンジが完全に石と化していたものを見た。酸につけてみたところ当初は盛大に泡を出して溶けていったが、そのうち全く溶けなくなった。まだがちがちに固まっている。
酸で溶けない物は何であるかはっきりとはしないが、珪酸塩だったのではないかと思っている。日本の水道はSiO2(シリカ)の濃度が高く、特に利根川水域は高いらしい。
結局、物理的に沈着物を破壊しながら相当苦労してフィルターを復活させた。
しかし誰も褒めてくれず、皆素知らぬ顔で加湿器の恩恵に被っていた。
Posted at 2019/08/17 18:49:05 | |
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