私の中学時代から現在に至る、クルマ好きとしての変遷と、クルマ歴を語った
「上がりのクルマ」連載。
「上がりのクルマ」 その25 Porsche の続き。
2006年、クルマの買い替えを検討して随分多くのクルマに試乗した。
5人乗り以上のクルマで、現実的な予算の中、夢に見るほど欲しかったのはデルタだったけど、一台所有で毎日往復110[km]以上の通勤には難しく、泣く泣く諦めたことは随分前のブログ
「上がりのクルマ」 その21 Lancia Delta Integrale 後編で紹介した。
で、
一度は魅かれたAlfa 159に冷めてから、たくさん試乗したクルマの中で忘れられなかったのはレガシィB4(BL5C)だった。
B4を買おうかどうか真面目に検討してるときに、デルタに強い良店である
ヤマショウさんのWEBサイトを見ていて、一台の在庫車が目に止まった。
Audi S4 (B5型) 黄色、である。
■Audi S4 (B5)
確か走行距離は30000[km]ジャストぐらいで、230万円ぐらいだったんじゃないかなあ・・・。
Audiというブランドが好き。
思想とか、広告デザインとか。
陳腐な表現だけど「洗練された感じ」。
当時は、B5系よりも、その次モデルのB6系のデザインの方が好きだったが、B6系S4は中古でも500万オーバーだったので、とても手が出なかった。
で、当時の自分にとってこのB5系S4はB6系よりも「妥協」ではあったが、
・2671[cc] ツインターボ!
・出力: 265[ps]/5800[rpm](・・・は、カタログスペックではレガシィに劣るけど十分)
・トルク: 40.8[kg・m](400[N・m])/1850[rpm](これはレガシィより上!)
・QUATTRO!
・6MT!
・デザイン自体はレガシィB4(BL5)より好きだった。
・特に内装デザインはレガシィよりもずっと好き。
妻に相談すると「え~、黄色いクルマなんてイヤだ!!」というリアクションだったけど、最後B4と迷ってるときは「アウディにしようよ」と言ってた。
妻的にもレガシィよりB5 S4の方がデザインはイケてたらしい。(というか、BL5レガシィB4はオッサン臭くてイヤだったらしい)
で、いろいろ悩んだんだけど、10.15モード燃費が
レガシィB4(BL5A Spec.B): 12.0[km/L]
B5系Audi S4: 8.4[km/L]
というあまりの極悪燃費スペックにS4は試乗すらすることなく諦めた。(当時、毎日往復110[km]通勤だったので、とても維持できそうになかった)
最近のエコカー選定みたいな理由だよなあ・・・・。
今思うと、10.15モード燃費なんて世迷言みたいなもんだし(実際、ウチのB4の燃費は6.8~7.5[km/L]ぐらい)、特にドイツ車は実用燃費が良いと聞く。
せめて乗った上で評価すべきだった・・・・と心残り。
ちなみに、当時はB5よりもB6系の方がデザイン好きだったんだけど、今はB5の方がスマートで好み。
↑B5系S4のリアビュー。
コンパクトで、無駄がなく、ドイツのオモチャっぽくて、キュキュンとなる。
S4はなかなか見ることがないけど、B5系A4は最近も近所のスーパーで遭遇して、ときめいた。
BL系レガシィB4のリアまわりのデザインはB5系A4にかなり影響を受けていると思う。
パクりと言ってもいいんだけど、ちゃんと消化して、B4のオリジナルと言える凛々しいお尻に昇華させている点は評価できる。
黄色という色もアリだったよなあ・・・と。
ノーマルのB5 S4も美しいので、崩してしまうのはもったいないんだけど、黄色のB5 S4にカーボンボンネットと黒いホイールなんてのもイカす。
↑B5系S4の内装。
黒いレザーと全体の雰囲気がいかにも当時のドイツな感じ。
外装のカワイさとは裏腹に男臭くて、これまたツボ。
この内装を、今の私のB4みたいにスパルタンにするのはちょっと抵抗があるケド。
V6ツインターボも体験してみたかったなあ。
「BITURBO」と書いてある。
「BITURBO」=「バイターボ」。すなわち「ツインターボ」。
イタリア読みだと「BITURBO」=「biturbo」=「ビトゥルボ」。
マセラティの車名であるよね。
この「biturbo」という字面と「ビトゥルボ」の響きが好きで、ほんの短期間組んでいたバンド名に使ったこともある。
■Audi S4 (B6)
で、当時はB5系より好きだったB6系S4。
この幾何学的というか、なんともロジック過ぎる感じのサイドビュー!
初代TTクーペを含め、当時のAudiのデザインは良く「
バウハウス的」と言われる。
その表現が正しいかどうかわからんけど、伝えたいイメージはわかる。
↑特にこのB6系のお尻・テールランプがたまらんかった。
お尻のたまらん具合で言うと、当時のA6もヤバかった。
結構長いこと、このB6系デザインにかなり魅かれてたんだけど、ここ最近は、なんか「重そう」に見えるので、ちょっと冷めてきた。
無駄のなさそうなデザインなのに、肉厚が分厚すぎて見えるというか・・・・。
で、最近はB5系の方がキュキュンとくるのだ。
試乗もせずに買い逃したエピソードがそうさせる部分もあると思うんだけど。
↑B6の内装もいいよなあ。
初代TTの内装の素敵さには劣るけど、同じ方向性。
今となっては、特にB5系S4を所有したいという気持ちはない。見かけるとウレシクなるケド。
スポーツセダンというジャンルでは、今乗ってるB4を極めていきたいと思うし、どうしてもB4と離別せざるを得ないときはもうセダンは選ばないと思う。
ただ、B5系S4は、ちゃんと試乗した上で、惚れるなる冷めるなる、きちんとお葬式をあげてやれば良かったなあ・・・と思う。
B5系S4に乗っていたら、
E30 BMW M3なお友だちとはさぞ話が合ったんだろう。
同年代のドイツ車だし。
ちなみに、外装デザイン、内装デザインについては、B4購入前~購入後しばらくは、Alfa 159に対するコンプレックスと同様に、B5・B6 Audi A4・S4・RS4にもコンプレックスがあったんだけど、今は全くない。
159には159の素敵さ、B5・B6 AudiにはB5・B6 Audiの素敵さがあると思うけど。
・・・続く。
ここまでの「上がりのクルマ候補」
・Porsche Cayman S
・
Lancia Delta Integrale
・
Ferrari F40
・
VW Golf ?
・
Honda CR-X(EF系)(所有したので候補から除外)
「上がりかどうかペンディング。でも所有したい」
・Subaru Legacy B4 2.0GT Spec.B
「上がりというワケじゃないけど所有したい」
・
Honda Beat
「永遠の憧れ」
・
Alfa Romeo SZ・RZ(ES30)
「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
・
Nissan Skyline GT-R (R32)
「上がりというワケじゃないけど好きだなあ」
・
Subaru Impreza(GC・GF)
・
Audi S4(B5)
「上がりのクルマ」連載の目次はこちら
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車遍歴 | 日記
Posted at
2010/09/23 22:31:19