
ブログエントリ: 「
【サーキット】【ビート】MLS 2020.03.15 part.2 ログ・動画分析 1」
の続き。
同じマシン、同じコンディションでの、
赤い~のん!?さんと
mistbahnの走りの違いを分析。(赤い~のん!?さんが1.2秒速い)
■コース図
■車載動画
●mistbahn 49秒911
●赤い~のん!?さん 48秒704
■ログ・動画 分析
●ログの色
桃: 赤い~のん!?さん 48秒704
緑: mistbahn 49秒911
ログの横軸は時間ではなく距離。
●横G
横Gのピークは、
赤い~のん!?さんも
mistbahnも同じだった。(ともにA050の横方向のグリップを使い切っている)
また、横G発生が、急激か滑らかか?もログ上は同じに見えので、横Gの比較は本ブログでは割愛。
●第2ヘアピン(=5コーナー)
↑ミニコースのコース図におけるGPSのライン取りの精度はアテにならん。。。
減速開始位置は、
赤い~のん!?さんも
mistbahnも同じ。
↑
赤い~のん!?さんがスゴくレイトブレーキングしているように見えるが、
「横軸=距離」
のグラフで、ここのヘアピンに至るまでの
赤い~のん!?さんの総距離が長いために減速開始位置がズレている。
※3コーナー~4コーナー(=高速セクション、20R-20R)で赤い~のん!?さんがアウトに膨らんでいるかのようなログに起因するものと思われるが、これはGPSロガーの誤ログだと思う。
↑減速開始位置。
3コーナー~4コーナー(=高速セクション、20R-20R)は
mistbahnの方がボトムスピードが低く、スムースに攻略できているような動画とログだったが、第2ヘアピン手前のトップスピードは
赤い~のん!?さんの方が高い。
1コーナー=ヘアピンでは、
mistbahnの方がハードブレーキングだったが、第2ヘアピンでは
赤い~のん!?さんの方が減速Gが鋭く・強く、車速の減速勾配も急。
↑第2ヘアピンへのターンイン。
mistbahn の急操作(ON-OFF)に対し、
赤い~のん!?さんが丁寧・・・なのが、このスクリーンショットからもわかる(-_-;)
↑第2ヘアピン脱出開始。
ボトムスピードは似たようなものだが、
赤い~のん!?さんの方がシッカリとクルマの向きを変えることができているのがわかる。
↑第2ヘアピンからのステアリングの戻し始め。
クリップ付近でのボトムスピードは似たようなもんだったが、クルマの向きをシッカリと変えることができている
赤い~のん!?さんの方が、速く加速に入ることができている・・・と思う。(←断定口調じゃないのは、車速ログ、加速ログからは読み取りにくい)
ステアの戻し方も
mistbahnはON-OFFで修正舵を織り交ぜないとダメなのに対し、
赤い~のん!?さんはグリップを確かめながら、滑らかに、ジワッと。
この操作の違いだけでも、
mistbahnはフロントタイヤのグリップを十分に使えずにアンダーを誘発していそう・・・。
●インフィールド
インフィールドで派手に差が付いている。
アプローチも全く異なる。。。
ボトムスピード位置をコース図にプロットするだけでも、全く異なる走り方をしているのが良くわかる。。。
↑第2ヘアピンからの短い直線の後、インフィールドに向けてのステアリングの切り始め位置、車速、ステア舵角はほぼ完全に一致しているのだが・・・
↑このログの派手な違い。。。
まずインフィールド最初の8コーナー(ちょっと複合っぽい)の減速アプローチからして違う。
mistbahnが二回ブレーキングしてしまっているところを、
赤い~のん!?さんは奥に仮想クリップを設定し、一回で済ませている(コース図のボトムスピードのプロットも参照)。
第2ヘアピンのステア操作で、
mistbahn=ON-OFF
赤い~のん!?さん=ゆったり
・・・と書いたが、インフィールドにおける「加減速」は真逆で、
赤い~のん!?さんはかなりメリハリの効いた走りをされている。
赤い~のん!?さんの各コーナーのボトムスピードは
mistbahnより低く、しっかり曲がることのできる車速まで落としている。
逆に、赤い~のん!?さんの各コーナーのトップスピードは、シッカリ向きを変えて、トラクションをかけて立ち上がれている分、
mistbahnより過激に高い。
mistbahnは一生懸命走っているつもりだが、ずっとコースとクルマに振り回されている状態。。。
↑8コーナーのボトムスピード位置。
↑8コーナーのエイペックス。
赤い~のん!?さんのステア舵角=450°
mistbahnのステア舵角=270°
うーん。。。。
↑8コーナー → 9コーナーへの切り返し直前。
mistbahnは9コーナー攻略(最終コーナーを重要視して、9コーナーをインベタで立ち上がりたい)のために、8コーナー脱出は右に寄せているが、
赤い~のん!?さんは車体を9コーナーに向けている。
良く、「MLSのインフィールドは最短距離重視で」と言われるケド、こういうことか・・・。
↑9コーナーへのターンイン(というかステア切り返し)。
赤い~のん!?さんのターンインは
mistbahnよりずっと奥だが、やっぱりステア操作が「速くて滑らか」。
というか、そもそも、8コーナーの脱出から9コーナーを向いているので、ターンイン時点ではすでにかなりクリップに寄せることができている。
mistbahnはここでも修正舵も織り交ぜざるを得ない状況。。。
↑9コーナーのボトムスピード位置。
mistbahnの方がボトムスピードが高いが、そのせいで、あるべき姿勢制御ができていない。。。
ステア舵角は
赤い~のん!?さん=270°
mistbahn=300°
ぐらいかな?
ここでも
赤い~のん!?さんのステア操作は落ち着いている。
↑9コーナーから最終コーナーに向けての切り返しでステアリング位置がニュートラルになる瞬間。
車速こそ同じだが・・・
mistbahnは最終コーナー攻略に向けて、9コーナーをインベタで立ち上がりたくて、8コーナーの立ち上がりを犠牲にしたのに、最終コーナー攻略に向けて、9コーナー出口を左寄せできているのは
赤い~のん!?さん。。。。
↑最終コーナーへのターンイン。
9コーナーの立ち上がりのラインの差で、
mistbahnは苦しい。
ステア舵角は
赤い~のん!?さん=180°
mistbahn=240°
ぐらいかな?
ここに最終コーナーのボトムスピードはそこからのメインストレートのために重要なのに、ここで車速差がついてしまっている。
↑最終コーナーからの立ち上がり。
車速差5km。。。
ただでさえ最終コーナーが苦しかった
mistbahn、立ち上がりでもっとコース幅を使えていれば少しでもラクになったハズだが・・・。
赤い~のん!?さんとmistbahnで、インフィールド攻略の違いが本当に歴然。
次回MLSを走る機会があれば、事前にこのブログエントリを何回も読まないと。
赤い~のん!?さん、貴重なログと車載動画を集録させて頂き、ありがとうございました m(u_u)m
足回りをUPDATE(フロント:5kgf/mm→9kgf/mm、リア:9kgf/mm→12kgf/mm)したので、タイトコーナーでのド派手なインリフト、リアの跳ねも改善されると思うし、楽しみなのだが・・・
・・・まずはエンジンが直らないことには・・・。
●サーキット走行 関連目次はこちら
●ホンダ・ビート(PP1)関連目次はこちら
Posted at 2020/05/08 12:25:12 | |
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