
今日は栃木をチェックアウトし、明朝の米子へのフライト準備で品川に。
重たい仕事2つ目があったんだケド、ホテルには「18時までチェックインできません」と言われたので、コンセントを借りられる、ホテルのカフェテリアのカウンター席を紹介してもらって、F1観ながら仕事した。
意外と早く(18:00とか)仕事は片付いたんだケド、流石に過労酷いので、お友達を捕まえて食事に行くのは諦めた。
(マッサージ師のおばあさんがクルマ好きで、ちょっと前までソアラの4.0GTに乗っていたらしく、ちょっと会話がはずんだ)
で、みん友、tommmyさん所有の・・・・
アタカ・エンジニアリング(現:AER)がホーク・カーズ(HAWK)のランチア・ストラトスのレプリカ HFをベースに製作したキットカー「HFR2000」
編の最終章。
ブログエントリ: 「
【試乗】アタカ・エンジニアリング / HAWK HFR2000 (ランチア・ストラトス・レプリカ) Part.1 エクステリア」
ブログエントリ: 「
【試乗】アタカ・エンジニアリング / HAWK HFR2000 (ランチア・ストラトス・レプリカ) Part.2 エクステリア続き~インテリア」
ブログエントリ: 「
【試乗】アタカ・エンジニアリング / HAWK HFR2000 (ランチア・ストラトス・レプリカ) Part.3 御開帳~エンジン、トランスミッション」
の続き。
■アタカ・エンジニアリング / HAWK HFR2000 (ランチア・ストラトス・レプリカ) Part.4 サスペンション~まとめ
●ボディワークとかサスペンションとかハンドリングとか

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↑リア周り。
角パイプで構成されたフレーム。
必ずしもハシゴ状ってワケじゃないので、「ラダーフレーム」と表現するのが適切なのかはわからないケド。
フレームだけをマジマジと観察すると、クルマというより、ちょっと産業機械とかライド、遊具っぽい。
(単にオレンジだからかも)
印象だけかもしれないが、リブや筋交いがあまりなく、剛性が高そうには見えない。

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↑フロントサス。
ちゃんとアッパーアームもステアリングロッドもスタビもモロ見え!

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別タンク式のショックアブソーバーは、ヤマハの2輪のモノだそうだ。
創意工夫も見た目もカッコイイし、いかにもキットカー的なアプローチ。

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↑リアの車高調。
どこ製かは不明。
助手席に乗っていて、
「案外、乗り心地いいんですね!」
と言った。
tommmyさんは改善の余地があると考えているみたいだケド、基準は人それぞれなのだろう。
ハンドリングはナチュラル。
変な表現だケド、
「重ステが軽い」。
先日試乗させて頂いた、
こさとうさんのフォードRS200の重ステが、そこそこ速度の出ている旋回時ですら、「めちゃめちゃ重い」 のと対照的に、
「めちゃめちゃ軽い」。
車重が軽い、フロントが軽い(=リアが重い)、ステアリグのレバー比など、いろいろ要因があるんだと思うが、軽い。
パワステの付いている、私が乗っているFD2 シビック・タイプRよりも、ずっと軽い。
ウチのビートよりもずっと軽いと思う。
ステアリングはナチュラルなのだが・・・・
サーキットとかで限界で走っているワケではナイのでなんとも言えないのだが、タイトに旋回すると、
旋回時のリア荷重がビートより後方位置に感じる。
(ビートよりセンターマス感は希薄)
エンジン重量の違いなのか、ディメンジョンやレイアウトの違いなのかはわからないが、
ミッドシップというよりRR的に思えた。
(三菱アイの重心位置の感じには近似)
ただし、
重心「高さ」はビートより低く感じる。
これは、BRZ/86なんかを運転しても感じるのだが、数字上は、ビート・・・特に、ローダウンした私のビートの方が遥かに重心位置が低くても、ビートはトレッドが狭いからだろう。
重心高さとトレッドの関係はとても重要らしい。
コーナリングはとても気持ちが良いのだが、「もっと限界で走るとクルンと回るのかもな・・・」と思える、お尻のムズムズ感はある。
※重ステが軽い=フロント荷重不足かもしれない・・・・のだが、少なくともストリート試乗の速度域では、アンダーステア感は皆無。

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↑黄色塗装が剥離しているTE37(アルミの塗装はミッチャクロン必須!)・・・・
・・・と、ビックリするぐらい奥にあるブレーキ。
このブレーキが問題。
これもノンサーボ。。。
こさとうさんの Ford RS200 も、ブレーキがノンサーボで、「止まらない!怖い!!!!」って涙流して怯えたんだケド・・・
・・・たぶん、この HFR2000 の方が、止まらない。
↑今回はRS200のときの反省を踏まえて、PUMAのドライビングシューズで試乗して・・・
↑RS200 試乗のときよりも、強くシッカリとブレーキを踏んだのだが、止まらない(T_T)。
「止まらなさ」の感覚はRS200と良く似ているのだが、RS200が高速道路での試乗で結構なスピード領域からの制動だったのに対し、HFR2000は、下道速度からの制動なので・・・。
RS200で一度経験しているし、今回は下道速度なので、怖すぎってことはなく、ある程度は慣れて運転できたのだが・・・
・・・私にはこの2台の試乗では、ノンサーボのブレーキのメリットは理解できず、ネガティブな印象だけが残った。
ノンサーボのメリットを机上の知識ではなく、実感として理解できるにはどの程度の修行期間が必要なんだろう?
●まとめ

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シツコク繰り返すが、ストラトスのデザインが好き。
本当に好き。
もう、大好き。
家にたくさんある、ストラトス本を読み返したいケド、ちっとも帰阪できずに悶々としている。
1:1のストラトス・レプリカは今の私の生活基盤だと、なかなか入手+維持ができないので(ビートやめて数年間我慢すれば無理でもないかもしれないが)、モデルカーが欲しい。

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今さら感炸裂だが・・・・、ストラトスのレプリカについて触れる。
- C.A.E. (Carlson Automotive Engineering) 社製
-
ホーク・カーズ(Hawk Cars, Hawkridge Developments, Hawkridge Development Engineering)
の2社が代表で、いずれもUK。
どちらもエンジンは、アルファロメオ、ランチア、フェラーリなどから選べる。
以前、
ブログエントリ: 「
【書籍】complete KIT CAR, OCTOBER 2015」
で、UKで買って帰った、バックヤードビルダー/キットカーの専門誌を紹介したが、UKはそういう文化。
で、ゲスな人種差別者、ジェレミー・クラークソンは置いておいて、バックヤード・ビルダーの連中は日本のスポーツカーが好きで、日本車(特にMX-5。元はUKコンプレックスからマツダが生み出したクルマやのに)をベースにキットカーを作ったり、日本車のコンポーネントを多用している。
で、日本の「アタカ・エンジニアリング」(現AER)が、ホーク・カーズのHF2000をベースに、日本車のいろんなコンポーネントを集めて作ったのが、このHFR2000。
アタカ→
AERは現存するし、AER 2500typeIIIとかストラトスのレプリカもまだWEBページに載っているが、実情は不明。
私は、歴史的価値のあるクルマを、
「傷つけたり、全損したら、世間から避難されるし」 と言って、ガレージに仕舞い込んで鑑賞し、たまに、クラシックカー・イベントなどだけに、持ち出す・・・・とか我慢できないタイプ。
(別にそれを否定しない。いろんなクルマ好きの楽しみ方があって良いと思う)
積極的に走らせたいし、ガシガシと自分で手を入れたい!
「ランチア・ストラトスのレプリカ」も、今回、ハジメテ、じっくり見て、触れて、運転する機会を得たのだが・・・
いわゆる「キットカー」も、ここまでじっくりと見て、解説頂いて、運転するのはハジメテだと思う。
(なんとなく観察するだけ・・・なら機会はあったが)
で、
キットカー、楽しいなあ・・・と。
いわゆる自動車メーカの製品より不出来なところは多くても、「ああしたい、こうしたい」「ああしよう、こうしよう」が、次から次に沸いてくる。
tommmyさんも、メカを良く知っている方なので、細かいところまで解説してくれるので、とても楽しい。
ライフスタイルに合わせてクルマを選ぶだけじゃなく、クルマの方からライフスタイルの提案がある!
(こういうクルマは数少ない。シトロエンC4ピカソ、テスラ・モデルSとか・・・)
「オリジナルと同じ、フェラーリDinoのV6を!」
「オリジナルと違っても、せめてイタリア製のエンジンを載せようよ(シャシーはUKでも)」
という思想もそれはそれでアリだとは思うが、私は日本製のコンポーネントで固めた、アタカ・エンジニアリングを評価する。
メンテナンスに困らないし、流用部品、チューンナップ部品多いし、信頼性も高い。
「イジるの前提」の人には、日本製エンジンの方が自由度があって良いと思う。
「ストラトスの格好をしている」上に、「この自由度!」なので、かなりツボった。
「比較するなら何だろ?」 とかいろいろ考えてみて、書きかけたケド、長文に成りすぎるからやめとく。
この HFR2000 の試乗を終えても、自分にとってのビートの楽しさ・魅力・デザインは損なわれないので(←長いこと会ってないケド)、自分は本当に良いクルマを選んで楽しんでいるのだな、と再認識(←結局そこかよ!)。
でも、ビートをクラッシュ等で失ったとして、そのとき、どういう方向に進むかの選択肢のひとつは増えた。

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tommmyさん、本当に貴重な体験、ありがとうございました!
ブログで好き放題書いてしまってゴメンナサイ m(u_u)m
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