
今日(日曜)は休日出社。
いろいろ貯まっている宿題を片付けるために、風邪を無視して出社したんだケド、イレギュラー対応しているうちに14:30ぐらいになり、トホホな感じ。
でも、私は私で超多忙な周囲にイレギュラー対応をお願いすることが多々あるので、私のいる世界はそういうところで回っていて、成り立っているのだろう・・・・と。
ブログエントリ: 「
【試乗】Ford RS200 Part.1」
ブログエントリ: 「
【試乗】Ford RS200 Part.2 エンジン+ドライブトレイン」
の続き。
コメント欄が熱すぎです 笑
夕方、夜食を買いに会社を一時抜けしたときに、車中TVで
「現存するホワイトタイガーは世界に250匹しかいない」
と言っていた。
「グループBカーみたいだな」
と思った。
サンエイムック 「RALLY CARS Vol.11 FORD RS200」、注文しちゃいました♪
■Ford RS200 Part.3 足回り~乗ってみて
●サスペンション

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
フロント・サスペンション。
こさとうさんは、ディレッツァZ2だったか、Z2 STAR SPECだったかを履かせていた。

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
もはや、小学生のときに熱中した、タミヤや京商のRCカーの如く。

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
こさとうさんが、
「フロントサス、全くストローク無い」 とおっしゃっていたが、観察すると本当に、20mm程度!
でも、カウルを閉めると、タイヤとタイヤハウス間にコブシ1個半入るぐらいガバガバ。

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
リアサス。
こちらもラジコンっぽい。

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
写真撮り忘れたケド、わかりやすい、スタビライザーも入っていた。
●乗ってみて
まずは助手席。こさとうさんの運転。
直前まで雨が降っていた、
ウエット・コンディション。
下道を走っている、
ブーストの効いていないときは、ドスの効いたドルドルとした音とか、ディーゼルっぽいっちゅうか、E30 BMW M3のS14エンジンっぽい。
リアミッドシップで、運転席・助手席の背後にエンジンがあるのに、意外とうるさくないな・・・・と思ったのは、私のビートが爆音だったのもあるが・・・
で・・・・
高速道路に至り、こさとうさんがアクセルを踏む。
ブーストが効いた瞬間、爆発的に加速する!
「ちょっ!!!」
「むちゃくちゃ速いっ!!」
「怖いんですケド!!!」
「このウエット・コンディションで、そんな加速、その速度で旋回するんですか!!!」
・・・と、助手席でギャーギャーわめく。
チラッとスピードメータに目をやると、あんまり車速出ていない。
私:
「こんなに怖いのに、意外と車速、出ていないんですね?」
こさとうさん:
「体感速度、速いですよね。なんでなんでしょうね。」
・・・で、高速道路のSAのガソリンスタンドに寄る。
給油、タイヤの空気圧点検。
そして、ドライバーのバトンタッチ。
・・・ペダル位置がつかめない。
↑こんな靴底がブ厚いクツを履いてきたことを心底後悔。
ようやく、ペダルレイアウトを把握して、発進しようとするが・・・
クラッチペダル重いし、クラッチミートのポイントが(クツの所為もアリ)わかりにくく・・・・
クツの所為で感覚わかりにくかったが、おそらくアクセルワークもシビアだったと思う(フライホイールのイナーシャ、小さいと思う)。
2回か3回、発進時にエンストした。
ようやく、どうにか発進して、高速道路を走る。
アクセルを踏み込むと、若干のターボラグの後、
血の気の引く加速をする。
ターボラグ、あるにはあるが、そんなに大きいラグじゃない。
1.8Lに対しては、結構デカいターボチャージャーで、吸・排の管は太いし、天井マウントのインタークーラへの送り・戻しの配管距離もあるのに。
でも、
ターボが効いた瞬間、本当に 「ぶった斬る!!!!!」 って感じの加速をイキナリするので、その手前の短いラグが、ラグとしてシッカリ認識できる。
昔から何回か本ブログで書いているのだが、過去の経験上、本当にトルクがある場合、「モリモリ」とか「ぶっといトルク」とか、そういう表現の感覚にはならず、「切れ味鋭い」「シュバッッッッ!!」的な感覚なんだよね。
アクセルを戻すと、トラスト・グレッディのブローオフバルブがプシュー!と激しく鳴る。
NA領域では、アクセルコントロールが可能だが、ブーストがかかると、オンかオフしかない。
そして、オフ→オン、オン→オフ の切り替わりにはランプ(傾斜)など存在しない!
「エゲつなく速いと思うんですが!」
「すんげー怖いんですが・・・!!!」
・・・と、助手席のときと同じことを言う。
大声で会話していたので、「意外と静か」だと思っていたクルマは、高速域ではかなり爆音だったようだが、それが排気音なのかメカニカルノイズなのか風切り音なのかはわからない。
冷静に分析できる心理状態じゃなかった。
それでも、チラチラとスピードメータに目をやると、やっぱり、そんなに車速伸びていない。
「こさとうさん、スピードメータ、壊れてません??」
こさとうさん:
「いや、そんなハズは。あ、でもそれ、マイル表示ですよ」
ゲ・・・。
「『速く感じる』じゃなくて、本当に激っ速なんじゃねーか!!!」
右ハンドルのUK車ってことで、
「ひょっとしてmph表示?」 というのは、軽く頭をよぎっていたのだが(つい最近もUKでレンタカー乗ったところだし)・・・
・・・km/h 表示が見当たらなかったので、
「それじゃ車検通らないだろ。車速はkm/h表示なんだな」 と、間違った自問自答をしていた。
mistbahn:
「マイル表示で、車検通るんですか??」
こさとうさん:
「マイル表示の内側にkm/h表示があるんです。見にくいですが。」
確かに、なんか小さくて暗い文字でkm/hの数字が、車速メータの内周に書かれているが・・・
暗いし、小さいし、この速度域では読めない!!
そして・・・・
ブレーキペダルを踏んでも、ブレーキが全く効かないぃぃぃぃぃぃ!!

→ 高解像度画像(PC向け)
→ 高解像度画像(スマホ向け)
そう、マスターシリンダはあっても、
ブースターのないブレーキシステムなのだ!
ああ、これがtommmyさんからホークについて聞いてたヤツか!
全然感覚わからない!!(靴が厚底だし)
圧倒的な加速、速度域から強く制動するには、ブレーキをかなり奥までギュッと踏まないとイケナイのだが、
「ビートのフルブレーキングでフロントをロックさせて、フラットスポットを作った実績あり過ぎ」
な私には、特に
路面がウエットなこともあり、怖くてブレーキを強く踏めない!
減速には、
速い → ブ厚い靴底でブレーキペダルを探す → おそるおそるブレーキを奥まで踏む
・・・という手続きが必要で、このことが私の恐怖心に拍車をかけた。
前走者が近づいてくると、怖くて、緩やかにスピードを落とす。
前走者をオーバーテイクするときも、左車線のクルマが、急に追い越し車線に出てこないか、ドキドキする。
・・・・で、2区間かな?高速道路を走り、一旦、高速を下りる。
軽く目尻に涙が出ているのに気づいた。
花粉症によるものなのか、恐怖心によるものなのかはわからない。
こさとうさんには申し訳ナイけど、「感動」による涙ではないと思う。
ぷしゅーーーーっ・・・・と魂が抜けた感じ。
全く頭が働かない。
冷静にクルマの分析ができない。
↑スパルタンじゃない、座り心地の良い、和み仕様のレカロで良かった。
(ほんの少しでも緩和できる材料として)
↑センタートンネルに絨毯が敷いてある和み仕様でよかった。
ロールケージが内張りでカバーされていて、一見、ロールケージなんか存在しないような車室内風景じゃなくて良かった。。。。
高速のICのゲートを出て、そのままUターンしてまた高速に乗って戻ることに。
ICのゲートを通過して、赤信号で停車。
こさとうさん:
「旋回半径小さいから、かなり大回りしないといけないですよ」
mistbahn:
「了解です!」
信号が青に変わって・・・・
・・・・また発進時のエンストの連続で、「大回り」どころじゃなかった。。。
後続車が来て焦る。
エンジン始動し、大回りできずにタイトに回ってしまい、やっぱり回りきれず、バックしないといけないので、また焦る。
びっくりするぐらい重ステなので焦る。
ようやくUターンを終えて、発進し、ゲートを括って、再度、高速道路に。
インターチェンジから本線に合流する大きい旋回で・・・・
「何コレ。アンダーステアとかそういうんじゃなくて、むっちゃ重ステ!!!」
私のビートも重ステだし、幾度も運転させて頂いたことのあるE30 BMW M3なんかも重ステだが・・・
基本的に、車庫入れ・車庫出しなど徐行時は重いケド、
ある程度車速があると全く気にならないモノなのだが・・・・
シッカリとした車速があっても、重い重ステ!(変な日本語)
旋回中、
ロールするでもなく、シッカリと4輪がグリップしていることは感じ取れるんだケド、
何故か怖い。
クラッチペダルがベタベタにセンタートンネル近傍なので、左足はセンタートンネルに触れるのだが、センタートンネルが結構温かい。
FRのトランスアクスルレイアウトを真逆にしたレイアウトのRS200なので、フロントに位置しているトランスアクスルからセンタートンネルを介して熱が伝わっているのかな?・・・・と、ここは冷静に考えた。
こさとうさん曰く、ラジエター送りのウォーターパイプが通っているから、とのこと。
↑ホントだ。
やっぱり直線路の加速が怖い。
怖い。
怖い。
「お母さ~~~~ん!!」的な。
こさとうさんは、もっと試乗してOKと言ってくれたのだが、
「もうお腹いっぱいです」
とギブアップした。
貴重な試乗機会を、早々に自分からギブアップしたのはハジメテかも。
自分の「怖い」という感覚を重要視した。
こさとうさんの大事なクルマだし。
世界に200台ぐらい、日本に十数台しかないクルマだし。
うーん・・・・・。
「刺激的」という表現では、今まで乗ったことのある、あらゆるクルマと全く違う次元にいた。
近いレベルで刺激のあるクルマが全く思い当たらない。
良し悪しとか、全然わからなかった。
まあ、高速道路を往復しただけだから、当然なんだケドも、試乗コースに関係なく、
刺激が強すぎて、冷静に分析ができなかった。
速いのは、むちゃくちゃ速いと思う。
「1980年代の1.8L 直4ターボ」 という、スーパーカーとしてはあまりに記号性に欠ける諸元のエンジンなのに、何でこんなに速い、あるいは速く感じるんだろう?
記号性に欠ける諸元のエンジンだケド、これは紛れもなくスーパーカーだと思う。
というか、真の「ロードゴーイング・レーシングカー」と言うべきか?
300ps、350Nm って、GRB、GVBのWRX STi 、それから
Subaru WRX STI (CBA-VAB)
あたりと良く似た諸元だが・・・・
VABもGRBも鬼のように速いんだケド、RS200ほどの速さは感じない。
RS200ほどの速さは感じないのは、遅いワケではなく、応答にリニアリティがあり、扱いやすいから・・・・なのかな?やっぱり。
クラス違いの
Porsche 911 (997) Carrera PDK
とか
BMW M3 Coupe (E92)
も、めちゃくちゃ速かったし、RS200より間違いなく速いんだろうケド、それでもRS200の方が速く感じてしまうのは、RS200にはターボによるワープ航法があるから・・・だけでなく、997カレラやE92 M3にあるような「安心感」が無く、ひたすら怖いから・・・・なんだろう。
問題は・・・
「RS200の何がそんなに怖かったのかを説明できない!」
「速かったから怖かった」 のか、「怖かったから速く感じた」 のか、説明できない。
何だか良くわからない試乗レビューとなってしまったが、本当に貴重な機会を与えてくれた こさとうさん、本当にありがとうございました!!
●黄色ビート
RS200試乗の直後に、こさとうさんの黄色いビートを運転させて頂いた。
元々、軽耐久に出走していた車両らしいが、比較的ノーマルに近いスペックのエンジン。(圧縮比は高いしオーバーホールしてある。やたらとエンジンのフィーリングが良かった)
「人生でもっとも、かつ、圧倒的に刺激的だったRS200試乗」 の直後にも関わらず、
ビートのフィーリングはエンジン含めて極めて良く、運転していて楽しい。
特殊な環境下に置かれてみて、ビートの素晴らしさ、ビート乗りの皆さんがビートに乗り続ける理由が良くわかった。
(まあ、RS200オーナーのこさとうさん自身がビートを2台も所有しているワケだし)
●Rally and Classics vol.2
7~8年ぶりに、サンエイムックの「RALLY & CLASSICS vol.2 よみがえるグループB特集号」 を引っ張り出してきた。
(
mistbahnの書籍レビュー目次を見たら、コレはレビューしていなかった)
(
ドイツ・インゴルシュタットのアウディ・ミュージアムで、Audi S1を見ることができたのは良かった)
・・・やっぱり、プロの写真はカッコイイですな。
もっと精進しよう。。。
"ヨアキム・サントスのドライブするRS200が観客につっこみ、この事故で3人が死亡し、20人が負傷"
"その直後のサーキット・オブ・アイルランドでもグルンデルが観客をはねて怪我を負わせ"
"マルク・スレールが駆ったRS200が時速200km/hでコースアウト、立木に激突して炎上~(中略)~ドライバーとしての生命を断たれ、彼のコ・ドライバーは帰らぬ人となった"
・・・と書いてある。
ホンマのレースカーと、ロードカー仕様には違いはあるかもしれないケド、私の「怖い」という感覚が普通な気がしてきた。
●試乗記関連目次はこちら
●クルマ写真 関連目次はこちら