
先日のブログ: 「
【ビート】【E07A改Spec3】E07A改Spec3」
でご紹介した、お譲り頂いたE07A改 Spec3が先週届きました。
ご提供者様、本当にありがとうございます m(u_u)m
・・・で、昨夜、「開梱の儀」を執り行ったので、ブログアップするのだが・・・
先日、エンジンの名称をリビジョンから「スペック○」と表現変更する・・・・とアナウンスしました。
E07A改R1_0、R1_1、R1_2 → E07A改Spec1_0 ~ E07A改Spec1_2
E07A改R2_0 → E07A改Spec2
E07A改R3_0 → E07A改Spec3
でもやっぱり、スペック番号だけだと、作業のご協力頂いているエンジニアさんとの会話も、イマイチわかりにくい。
各エンジン、違うエンジニアによるビルドなので、Spec1→Spec2→Spec3・・・とひとつのエンジンの正常進化のような呼び方も何か違うと思う。
・・・ので、スペック呼称と合わせて、気恥ずかしいケド、名前も付けることにした。
日本刀なんかから引用したかったので、いろいろ調べて検討していたんだケド、「火ノ丸相撲」とか「BLEACH」みたいになるので止めた。
イタいヒト全快だケド、女子名にしました。
■E07A ノーマル (名称ナシ)
純正ECUのmistbahn製ROMから、Vプロ制御(by mistbahn)に変更して、シャシダイで7%の出力、鈴鹿フルコースのストレートでも、制御がシッカリしていないチューンドE07A(700cc以下)と遜色ないスピードになった。
E07A改 「光子」 Spec1_1 がブローしたので、E07A改 「光子」 Spec1_2 のベースエンジンとして提供。
■E07A改 Spec1.x 「光子(みつこ)」
【諸元】
ハイカム: キャドカーズ製ワンオフ (IN 278deg/EX 281deg)
バルブスプリング: Spec1_0=ザッツNA流用 → Spec1_1、1_2=PSI
ピストン: 某社製純正流用 69mm
圧縮比: Spec1_0~1_1=11台前半?、Spec1_2=11.8ぐらい?
※不明点、多い
【概要】
ワンオフカムによる意欲作で、8500rpm以下はパワーが出ていたが・・・
・・・納車直後のトラブルが相次ぎ、日の目を見ることなく終了。
チャレンジングなアプローチなのでリスクは覚悟していたため、トラブルは起こりうるものと考えていたが・・・
トラブルに対し、2度の症例から推測される問題原因に対し、適切な対策、トラブルシューティングのあり方について提案が受け容れられず、同じ過ちを繰り返し、3度目の損壊が発生したこと、1年間の自車ブランクとなったことは今でもトラウマ。
●光子 Spec1_0
中古E07Aを購入、ベースエンジンとして提供。
シャシダイでの慣らしをして頂き、
2016.12.05に納車。
エンジンチェックランプ点灯
7800rpm: メカニカルノイズ発生開始
8000rpm台: メカニカルノイズ大、ふけない
8500rpm~8600rpm: 頭打ち
ショップに返納、調査依頼
↓
2016.12.20に再納車、翌日、2番ピストンのEX側ロッカーアーム折れ により2気筒に。
再びショップに預ける。
●光子 Spec1_1
納車後、のべ2日間、2017.02.13に 2番ピストンがブロー。
相変わらず8000rpm~の高回転域でA/Fオーバーリッチ、パワーが出ない。
高回転域の特性も、連続する2番ピストンのトラブルも、ワンオフハイカムのプロフィール(設計)及び、2番カムの加工精度に起因するのでは?
・・・と、有識者の皆様からのアドバイス。
●光子 Spec1_2
元々のmistbahn号のノーマルエンジンをベースエンジンとして提供。
カムのプロフィール計測、別カムへの変更を依頼したものの、カムには問題がないとの主張により再度同じように組まれたエンジン。
ブロー後4ヶ月、
2017.06.20に納車。
Spec1_0、Spec1_1と異なり、シャシダイでの慣らしはして頂けなかったので、自分で丁寧な慣らし中に、再び2番EX側のロッカーアーム折れ。
1番IN側のロッカーアームのタペット調整ネジのナット紛失も確認された。
■E07A改 Spec2 「静流(しずる)」
【諸元】
ハイカム: TODA RACING製
IN)
バルブリフト: 9.5mm
作用角:216°(1mmリフト時)
EX)
バルブリフト: 7.4mm
作用角:215°(1mmリフト時)
バルブスプリング: friXion製 10mmリフト対応 強化品
ピストン: 黒木レーシング製 鍛造 69mm
圧縮比: 11.6ぐらい?
※不明点、多い
【概要】
非プロの友人によるビルド。
鈴鹿フルコースの直線ログ、最高速などから十二分に結果の出たエンジン。
2017.09.24: とっちらかった走りでも長いこと頭打ちしていた鈴鹿フルの自己ベストを1秒更新
2017.12.05: 車高調の変更と合わせて、更に鈴鹿フルの自己ベストを4秒3更新
2018.01.14: 初のSタイヤでの鈴鹿フル走行。ラジアルの自己ベストより5秒速い、2分49秒496を記録。
2017.10.31: 鈴鹿南コースで、残念な走りではあるものの、ラジアルで自己ベストを0.861秒更新
このエンジンを投入してからのサーキット走行には「自己ベスト更新」しかなかった。
岡山国際、MLSも走りたかったし、Sタイヤでの鈴鹿南も走りたかったが・・・・
2018.06.02、MLSに向かう道中、名阪国道でエンジン損壊。
残念だが、鈴鹿フルで十分な結果を残すことができた愛しいエンジン。
【損壊】
・IN、EX全バルブ曲がり
・EX側 1、2、3番のロッカーアーム折れ
・タイミングベルトのリグが半分失われた
損壊原因については、ある程度、推論が収束しつつあるが、更に調査、有識者へのヒアリングを継続中なので、ここでは詳細コメントは控える。
■E07A改 Spec3 「千速(ちはや)」
※写真はいただき物です。
【諸元】
ハイカム: Pal Sports製272度
バルブスプリング: friXion製 10mmリフト対応 強化品
ピストン: friXion製 オーバーサイズ
圧縮比: 10.8~10.9ぐらい?
【概要】
「Spec2 静流」損壊で、当分サーキット走行を走れない、あるいは借り物ノーマルエンジンへの載せ替えを検討する mistbahn に、知人より
「せっかく組まれたものの、レーシングチーム解散に伴い、慣らし前の状態で眠っていたエンジンの使用」
・・・という、有り難い、あり得ないご提案を頂いたモノ。
本当にありがとうございます m(u_u)m
・・・というワケで、次のブログで、静流と千速の作業について書きます。
●ホンダ・ビート(PP1)関連目次はこちら
Posted at 2018/06/26 22:33:53 | |
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