記念すべき、mistbahnの みんカラでの試乗インプレ集100台目、ホンダ・ジェイド、後編。
ブログエントリ:「
【試乗】Honda Jade Hybrid X (DAA-FR4) part.1」 の続き。
■Honda Jade Hybrid X (DAA-FR4)
●パワートレイン
パワートレイン型式:LEB-H1
エンジン諸元
エンジン型式: LEB
最高出力: 131[ps](96[kW])/6600[rpm]
最大トルク: 15.8[kg・m](155[N・m])/4600[rpm]
種類: 直4
総排気量: 1496cc
ボアXストローク: 73.0mm×89.4mm
圧縮比: 11.5
(※Fit3は13.5)
燃料供給: 直噴
(Fit3は13.5)はRSは直噴だが、ハイブリッドはPFIだと思う)
過給機: なし
モータ諸元
モーター型式: H1
電動機種類: 交流同期電動機
モーター最高出力: 29.5[ps](22[kW])@1313~2000[rpm]
モーター最大トルク: 16.3[kg・m](160[N・m])@0~1313[rpm]
・・・ふむふむ。
リコール対象になったDCT部の改善以外の、パワートレインの諸元は、
Fit3は13.5)のi-DCDと全く同じだと思っていたが、
ちょこちょこ変わっているのだな。
トルクも134[Nm]から155[Nm]に上がっているし、最高出力も110[ps]から131[ps]に上がっている。
電動機諸元は同じで、
エンジンも排気量も同じなのだが、
エンジンの諸元がUPしている。
最高出力の回転数が6000→6600[rpm]になっているのが、「本当に無駄に」ちょっとウレシイ 笑。
吸気は変な取り回し。
真上から入って、右曲がりしてエアクリBOXに入り、エアクリBOXから左のエンジンへと取り回される。
吸気管距離、長いな!
で、吸気は近年流行りの、ボンネット裏に取り付けられたダクトガイドから。
あんましスムーズに入って行きそうな形状には見えないのだが、そのあたりは流石にちゃんと設計・開発されてるんだろうな、たぶん。。。
「ノーマル」モードの評価から。
アイドリングストップはなかなか良くできている。
信号でスッと止まり、発進時も比較的スムーズに静かにエンジンが始動する。
ただし、ときどき、
信号左折などで、グーッと減速してターンインすると、次の加速時に、パワートレインが眠ろうとしてしまうのか、アクセルをベタ踏みしても反応しないことがある。
結構タイムラグを置いてから、「あっ、寝落ちしかけとったわ」って感じで、加速する。
これはアカン。
「Sモード」にすると、アイドリングストップ機能が殺されるからか、↑こういう問題はナイ。
あと、
加速時に、アクセルをドンと踏んでも、トルコンAT車のようなキックダウンどころではない、長いタイムラグの後、やっと加速する。
「ノーマル」モードのLEB-H1は居眠りし過ぎ。
「Sモード」では特に問題ナイ。
で、
「Sモード」。
「Fit3のパワートレインに、ミニバンの車重なので・・・」と予想していたが、
Fit3は13.5)よりもパワーアップしているし、車重も1530kgと、予想よりはほんの気持ち、マシだったので、
案外ちゃんと走る。
「Sモード」なら走る。
「Sモード」ではエンジン使いっぱなしなワケだが、
エンジン音はかなりウルサイ。
「ギュオーン」というか、「グゥオオオオオーン」というか、ちょっとEVAの唸り声系。
いわゆる直4にありがちな、安っぽい雑味じゃないので、嫌いな音ではないが、洗練された感じの内装とは似つかわしくない音。
マフラー換えたい。。。(マフラー換えて解決するのか?)
線は細いものの、中間加速は結構シッカリしている。ダルじゃない。
・・・が、上には伸びない。そういう爽快感はナイ。
↑i-DCD。
Fit3のi-DCDのリコール、大変だったよね。
昨年(2014年)の5月に発売されるって聞いてたストリームが、リコールで9月になり、結局2015年2月になった。
待ちくたびれたよ。
↑覗きこむと「Luk」って書いとった。
Fit3は13.5)でのリコールで散々な目に遭って、ジェイドではTCUだけでなく、きちんとハードウェアから改善されている・・・と聞いたが、果たして?
個人的にはFit3でもi-DCDは良くできている印象だったが、
このジェイドでも良くできていると思った。
トルコンのようなグニュッとした感覚もなければ、CVTのような残念感もない。
かと言って、アカンDCTのようなシフトショックもなく、とても自然なフィーリングで違和感なく乗れる。
長いストレートをベタ踏みしていると、シフトアップしていく様子などがわかってちょっと楽しい。
パドルシフトがナイのが少し残念。
(まあ、あったとしても面白がって使うのは最初だけで、すぐに使わなくなると思うが・・・)
今月発売される?ステップワゴンの1.5L直噴ターボが、ジェイドにも積まれるらしい。
なので、
「ハイブリッドよりターボエンジン!」と楽しみにしていたのだが、ステップワゴン情報をいろいろ調べていると、
どうもターボエンジンはCVTと組み合わされるっぽい。
私はCVTが好きじゃないので、もし1.5LターボがCVTなら、パワートレインの良し悪しに関係なくハイブリッドかなあ。
●足回りとかステアリングとか
サスペンションが素晴らしいと感じた。
すごーーーーーく、「しなやか」!!!
かなり乗り心地が良いが、ふわふわした感じではなく、また、ダルでもなく、「スーッ」と走る!
すごく熟成された足だと思う。
ピッチングはそれなりにするが、船酔いするようなモノじゃなく適度。自然。
ロングホイールベースも効いているのではないかと思う。
ピッチングに対して、ロールはかなり少ない(感じ取り難い)のは、スタビライザーが結構機能しているのかも。
EPS(電動パワステ)はFit3は13.5)でも「良くできているな」「違和感ない」と思ったが、ジェイドでも同じ印象。
更にブラッシュアップされているかも。
ただし、タイヤのグリップがステアリングから伝わってくるとか、横Gに対してステアリングが重くなったり・・・というのがナイので、
ステアリングホイールでアンダーステアを感じ取るのはやや難しい。
レーンチェンジなんかで、ステアリング操作をすると、ホイールベース長いケド、スッとノーズを向けることができる。
ダルじゃない。
このあたりはRB1/2オデッセイあたりからはかなり改善されている印象。
高速コーナーも、変なロールをせずに、キレイに曲がる。(
ただし、怖くないワケではナイ)
かなりのタイトコーナーをクイックに曲がろうとすると、やっとアンダーステアが誘発される。
でもちゃんと曲がる。
うん、
この足回りは本当にイケてる!
結構フラットボトムなんだケド、空力も良いのかな?
ワザと「ガツン」とブレーキを踏んでみると、露骨ではないが、
やや「つんのめる」。
低速域でなるワケではないので、いわゆる軽自動車なんかの「カックンブレーキ」とも違う気がするが、十分には検証できなかった。
「つんのめる」が、
ギュッとは止まる。
●総評
ユーティリティーのこととか、例によってなんにもチェックしていないが、結構イケてるミニバンだと思う。
「内装と足回りが素晴らしすぎるFit3は13.5)の大きい版」と考えると、かなりの好評価。
「キャパのないパワートレインのオデッセイクラスの高級ミニバン」と考えると少し残念な思いをする。
・車高を下げる(見た目の問題。でも足回りの素性の良さはあまり崩したくない)
・マフラーを換えて美音化する
・ROMをいじる
・・・このあたりを実施できたら、
「アリ」だと思う。
●試乗記関連目次はこちら
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試乗記 | クルマ
Posted at
2015/04/03 22:33:25