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2008年03月18日 イイね!

「上がりのクルマ」 その14 Daihatsu Atray SX Turbo (S82V)

「上がりのクルマ」連載の続き(長いなあ・・・)。

Daihatsu Atray SX Turbo (S82V)



ボロボロになったCR-X(EF6)からクルマを買い換えるにあたっての検討事項は以下。

・とにかく安いこと(音楽活動における機材費で、常に2重・3重ローンを組んでいて貧窮)
・維持費的に軽
・ライヴにもっていく機材がとめどなく増えていたので、とにかく機材が積めること
・FFじゃないこと(CR-Xで懲りた)

愛していたCR-Xであったが、クルマの動きや実用性などではS80 ハイゼットの方が好みだったのもあり、再び軽の1BOXを買うか・・・と。

で、本当に金がなかったので、走行距離10万[km]オーバー、車両価格16万円ぐらいの、S82V アトレー ターボを購入した。
何台か乗り較べてみたが、軽はダイハツが他社よりもだいぶシッカリしていると思う(これは現在も)。


660のインタークーラ付ターボ。5MT。
低速トルクは550NAのS80ハイゼットの方がずっと上だった。
CR-Xと一緒で、とにかく回さないと走らない。で、線が細い。
ただ燃費の悪いだけのエンジンだった。


ま、エンジンはともかくとして、このクルマの最大の魅力は駆動方式だった。
ダイハツの軽1BOXの伝統としてFRベースな上に、
FR←→フルタイム4WD←→パートタイム4WD
の切り替えが可能だった!
カタログ情報などはこちら



3年半ぶりにFR車を入手した私は、機材車目的で購入したにも関わらず、その走りの楽しさに、再びクルマ熱が再燃してしまった。

当時は西宮に住んでいたのだが、毎晩23時に豊中でバイトを終えてから、171号線で帰宅せずに、遠回りし、176号を北上し、宝塚を越えて名塩の手前で左折し、有馬に向かう峠を上り、甲山へと降りる峠を利用して帰った。
上りも下りも勾配が激しく、何連も続くヘアピンなど、盛りたくさんでテクニカルなルートなのだが、六甲や箕面と違って、まるで走り屋に遭遇することのないステキなコースだった。

4WDに興味のなかった私は、ずっとFRで走っていた。

1ヶ月ぐらい毎晩その峠で帰宅して、
「ここまでだな」
と理解した。
以前、同じ軽の1BOXで横転事故を起こした経験から、だいたいクルマの限界を引き出せていて、これ以上はダメだというスレッショルドがわかった。

で、試しにフルタイム4WDに切替えてみた。
「!!!!!!」
めちゃめちゃグリップする。トラクション感がまるで違う。加速力も向上しているではないか!!

同一車種でのFR・4WDの違いはなかなか体験できないので、非常に貴重な体験のできるクルマであったことは間違いない。

FRで「ここまで」と思った峠であったが、4WDに切替えてから、スピードのレンジはグンと上がりながらもFR時より安定した挙動で走れるようになった。
イニDで須藤京一がやってるみたいに、フェイントをかましてからコーナーでフルスロットルすれば、FRとは違う滑り方をして、これまた楽しかった。

当時は、ちょっとわけあって、週3回ぐらい新神戸まで行っていたのだが、これも六甲山経由で往復したものだ。

その状態で更に2ヶ月ほど峠ルートでの帰宅を続けたが、4WDでも「これ以上はヤバいな」と感じたので、峠はやめた。



このアトレーには、天井にスピーカーエンクロージャー(木製のスピーカーBOXネ)がついていたので(スピーカーユニットはついておらず穴となっていた)、CR-Xからフルレンジのスピーカーユニットを移植していた。
このユニットとエンクロージャーの相性がよかったらしく、当時の自分には好みの音を出していた。
いわゆる「原音忠実」タイプのハイエンドな音の良さではなかったが、シャリシャリもモコモコもせず、PAライクな締まった中低域がガツンと鳴るタイプで、当時聴いていた音楽(Bjork、Massive Attack、Portisheadなどアブストラクト系や、Surgeonなどミニマルテクノなどが中心)にはとても合っていた。




自作の泥除けを取り付けて、ベタベタとステッカーを貼っていた以外はノーマルだったが、楽しかったなあ、このクルマは。
音楽仲間や、復学後の4歳下の大学の友人連中、現在の妻などとの楽しい思い出がたくさん残っている。



事故らしい事故はしなかったが、もともと旧いクルマだったので、

ブレーキパッドが全くなくなって、交換までの数日間、エンジンブレーキとサイドブレーキでなんとか制動したり・・・・

クラッチペダルのワイヤーが切れて、クラッチなしで無理矢理ギアチェンジをして最寄の整備工場までなんとなクルマを走らせたり・・・・

後部座席のドアノブ(内側)が外れて紛失したので、後部座席は軟禁用(外からしか開けれない)になったり・・・・

最後の方は、冬なのに渋滞するとオーバーヒートしそうになったり・・・

いろいろとボロかった。



第一子が生まれ、チャイルドシートを買いに行ったとき、
「このクルマのシートには取り付けできませんねえ・・・」
と言われて、手放すことが決定した。
エアコンも壊れていたので、赤ん坊を乗せるには過酷だったし。



このブログ原稿を書くために、S82Vアトレーのことを調べていて初めて知ったのだが、S82Vアトレーもジウジアーロのデザインだったらしい。

以前に紹介した、
S80 ハイゼットも、
このS82Vアトレーも、
S82Vアトレーの次に乗り換えたS221G アトレー7も、
私の所有してきたダイハツ車は、揃いも揃ってジウジアーロだったのだ。
今になってわかるとは・・・・。

所有していた当時の自分に教えてあげたいなあ。
自分の目利き具合を自画自賛。


・・・続く。



ここまでの「上がりのクルマ候補」
Ferrari F40
Honda CR-X(EF系)(所有したので候補から除外)

「永遠の憧れ」
Alfa Romeo SZ・RZ(ES30)

「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
Nissan Skyline GT-R (R32)




「上がりのクルマ」連載の目次はこちら
Posted at 2008/03/18 21:54:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車遍歴 | 日記
2008年03月14日 イイね!

「上がりのクルマ」 その13 Honda CR-X (EF6) 後編

「上がりのクルマ」 その12 Honda CR-X (EF6) 前編の続き。


※↑写真は似てるけど私のCR-Xではない。


CR-X所有時期は、全く電車を利用することがなく、いつもCR-Xとともにあった。
後編ではCR-Xとのいろんな思い出を。


CR-XではFF恐怖症から峠を攻めたりしなかったし、基本安全運転だったので、暴走行為による事故はひとつも起こさなかったが、音楽活動・バイト・女で常に酷い睡眠不足だった時期のクルマだったので、細かい事故は絶えなかった。
出会い頭、居眠り、追突・・・・。

一番酷かった事故は、居眠りでボルボにぶつけたときだ。
コンビニ夜勤とバンドの複数掛け持ちと学校行事とで、まるで寝てなかったとき、バンドのリハに向かう途中、新御堂筋で居眠りして当ててしまった(本当にゴメンなさい)。
CR-Xはドライブシャフトが折れ、自走できない酷い状態だったが、ボルボはサイド全体の引っ掻き傷のみで、ピンピンして自走して帰った。そう、「ボルボは強かった」。
にも関わらず、ボルボの修理代はCR-Xの修理代の倍だったのもショックだった。



車内に積んでいたエレキベースのハードケースがリアハッチバックのガラスを突き破って飛び出したこともあった。
2ヶ月間ほど、リアウインドウのかわりにビニールを貼って過ごしたのだが、ちょうど阪神大震災の直後だったので、整備不良なクルマはたくさん走っており、警察にツッコまれることもなかった。
リアウインドウの交換は非常に高額なのだが、大学の自動車部の部長である友人が、解体屋でリアハッチバックのドアごとゲットしてきてくれて1万円程度で済んだ(あのときはありがとう)。
解体屋で入手されたハッチバックは黒色だったのだが、これはこれでCR-Xの形状には自然にマッチしていた。最近で言うところのカーボン風というヤツか。



長野県の帰り、名神高速の京都付近で、なんか振動が発生しはじめた。
同乗していた友人(ときどき本ブログに登場する、現:E30 BMW M3のオーナー)と、
「なんかおかしいなあ」
と語りながら。
そのうち、なんか焦げ臭くなってきた。
で、振動は激しくなり、ガンガンとクルマが跳ね出した。
サイドミラーに視線を移すと、バーストしてちぎれたタイヤが、べチンッ!べチンッ!とボディを叩きつけているではないか!!
京都南の降り口が近かったので、ゆっくりと降り、ガソリンスタンドで補助輪に交換し、下道で大阪への残りの道を帰った。
FFって、リアがバーストしても真っ直ぐ走るんですね。



ボルボとの事故は車両保険で直したが、ハイゼットの全損事故と、CR-Xのボルボとの事故は1年間以内だったので、保険会社のブラックリストに載ってしまった。
で、保険は使えないし、貧乏ミュージシャン(常に機材購入で2重・3重ローンを組んでた)だった私は、数々の細かい事故による傷・故障を直せずに乗り続けていた。

大雪の後に、アイスバーンでクルマが停まらずに、電信柱にフロントバンパーをぶつけ、バンパーを引きずって帰った。そのバンパーは、針金とガムテープでむりやり固定した。

マフラーカッター部も、経年劣化でボロボロになり、デュアルの片方はもはや完全になくなっていた。

何回か警察に停められ「整備不良だろ」と怒られつつも、注意で済んでいた。

1997年10月、次のクルマ(アトレー)の納車一週間前になって、それまでずっと見逃されてきた整備不良の切符を切られてしまった。
「いや、本当に来週、納車なんです~」
という言い訳は通用せず。
その晩は、暴力団絡みのあれこれで、やたらとパトカーが走っていて、切符を切られた数分後に別のパトカーにも停められ、
「整備不良ね」
と言われて青い紙を出されたが、
「いや、ついさっきキップ切られたところなんです・・・」
と青キップを見せて勘弁してもらった。


前編で紹介したように、FF車のスポーツ走行に苦手意識の強かった私はクルマ熱を失ったが、CR-Xに乗っていた時期は、色恋などでも随分と苦労していた時期で、その時期にずっと一緒で本当に長い時間を共有したこのクルマには、なんとも言えない愛着が出来上がった。

まともに整備してやらず、傷だらけのボロボロの状態で乗り続けたことは、今思い出してもとても悲しくなる。申し訳なかった。

ボロボロのCR-Xを手放すときは本当に寂しかった。



余談:
だいたい否定されるのだが、個人的にはBL・BPレガシィ前期型は一時期のホンダ風なデザインだと思う。
BL・BP A~C型のデザインで「アコードがモデルチェンジしました」と言われても、全く違和感がないと思っている。
改めて、EF系CR-Xと、現在所有のB4の写真を見較べて、フロントランプの在り方、面とエッジ・キャラクターラインの関係などよく似ていると思う。



・・・続く。



ここまでの「上がりのクルマ候補」
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Honda CR-X(EF系)(所有したので候補から除外)

「永遠の憧れ」
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「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
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Posted at 2008/03/14 12:58:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車遍歴 | 日記
2008年03月14日 イイね!

「上がりのクルマ」 その12 Honda CR-X (EF6) 前編

「上がりのクルマ」連載の続き。

1994年4月。
ハイゼット(S80)を箕面の峠で横転→全損させた私は、その車両保険(40万円)をローン頭金として、中学時代からの「上がりのクルマ」だったCR-Xを購入することに(車両価格で76万円ぐらいだった)。
購入時走行距離は3万7000[km]程度。
1997年10月頃までの3年間半所有した。


■Honda CR-X 1.5X
CR-X 1.5X(EF6)
型式:E-EF6
エンジン:D15B
排気量:1493[cc]
SOHC
駆動方式:FF
出力:105[ps]/6500[rpm]
トルク:13.2[kg-m]/4500[rpm]
車両重量:850[kg](!!!)


550[cc]のハイゼットの後だったこともあり、エンジンパワーは求めていなかった。
むしろ、大きすぎるパワーは自分には扱いきれないのではないか・・・と思っていた。
そして、CR-Xに関しては何よりデザインが好きだったのもあり、特にSi-R(=V-TEC)や、Si(=DOHC)にはこだわらなかった。
予算的にもSiRはかなり高額だったし。
ややワイン系の赤と、シルバーのツートンが1.5Xの限定車にしかなかたたこともあり、1.5X、SOHCのEF6型を購入した。

ややクルマ好きな先輩などには
「デザインで乗るクルマじゃねーだろ」
とツッコまれたが、
「いや、CR-Xはデザインなんです」
と返答。


購入したときは舞い上がりまくった。
クルマを眺めては悦に入った。
箕面の峠の駐車場で、猿が屋根に飛び乗って、屋根が少し凹んだときは、それ以上に心が凹んだ。


・・・・が、CR-Xを手にしたことで、盛り上がったのは3ヶ月程度だったと思う。
3ヶ月程度で所有欲が満たされたのと同時に、「走りのクルマ」として個人的に面白くなかったのも要因だと思う。


エンジンは、ベースグレードとは言え、流石はホンダ。
線は細く、低回転域は全くトルクがなく登坂性能は最低だったが、3000[rpm]から上は、「ギュイーン」とバイクのエンジンのように気持ちよく吹け上がった。
典型的な高回転型NAエンジンだった。
3年間半で10万[km]を越え、全てがボロボロになってもエンジンだけは元気だった。このあたりがホンダマジック。


足回りのことを評価できるほどクルマ経験がなかったので、これは省略。
しかし、とにかくボディの弱さは実感できた。
1~2ヶ月乗ってる間にみるみる剛性感(特に横剛性)が落ちていくのは素人ながらよくわかった。
確かにホンダ車はペーパーカーだ。
サスがトヨタ系と違ってフワフワしなくとも、ボディのヤワさが走りの脆さに直結しているような・・・・。
EF系CR-Xは随分と見なくなったが、シビックは現在も現役で走り続けてる車両をよく見かける。やはりほとんどがボディ補強を徹底したフル・チューンドなのだが、凄いなあ・・・と思う。


さて、このクルマで私にとって一番の問題がFFだったことである。

グリップ性能の低いS80 ハイゼットで、すっかりFR車の挙動・ドライビングマナーを体で覚えてしまった私には、CR-XのFF挙動が受け入れ難かった。
スロットルを開いてコーナリングすることに慣れてしまっていた私には、コーナリング時のスロットル完全OFFも、ハードなブレーキングも怖かった。
FR運転の癖をどうしても捨てきれず、タイトなコーナリング時のFRとは違ったトラクション消滅の在り方、スロットル開でのアンダーステアもとにかく怖かったのである。

もっとグリップ性能の低い軽のFFなんかでFF挙動に慣れた後だったら別だったのかもしれないが、ハイゼットの後のCR-Xはスピードレンジも高く、FFのマナーを掴むにはツラかった。
しかし、世間的にはEF・EG系はFF入門車として名声を得たわけで、私が格別に下手だったのだろう・・・と思う。
(それから15年経ったこの1年ほどで、スタッドレスを履いたカローラバンの社用車でFFの乗り方をやっと覚えた)


・・・・そんなワケで、私の車歴の中でもっとも「スポーツカー」なハズのCR-Xは、私の車歴の中でもっともスポーツできなかったクルマとなった。
で、クルマ熱は収まり、CR-X所有時期の4年間は徹底して音楽活動にのめり込んでいた。

じゃあCR-Xが嫌いだったかというと、決してそんなことはなく、やっぱり愛していた。やはりデザインが好きで。

・・・「上がりのクルマ」 その12 Honda CR-X (EF6) 後編に続く・・・。



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Posted at 2008/03/14 07:38:36 | コメント(0) | トラックバック(1) | 車遍歴 | 日記
2008年03月13日 イイね!

「上がりのクルマ」 その11 Alfa Romeo SZ/RZ (ES30)

■Alfa Romeo SZ/RZ(ES30)


大学の友人にアルファロメオのSZ好きがいた。

1994年の1月頃だっただろうか?
ある日、ハイゼットで大阪中央環状線を運転していたら、豊中の中環沿いのガソリンスタンドの端に赤いSZが停まっているのを発見した。
日を改めても停まっていた。
なので、大学の友人連中と、SZ見物にハイゼットで出かけた。


生で間近で見るSZは強烈だった。

ザガートによるこのデザインには賛否両論存在するが、直線基調好きな私にはかなりグッとくるデザインだ。
私のカーデザインについてのボキャブラリーの少なさでは、自分がこのデザインのどこにハマっているのかは説明し難いのだが、とにかく好きなデザインである。

まだスポーツカーと言えばリトラクタブル・ヘッドライト中心のこの時代に、この顔。
スポーツカーらしからのベルトライン(?)の高さと、キャビン位置。そしてそれによる独創性と安定感。
尻の高さと形状。。。
リアビューがまたカッコ良いんです。

ぶっちゃけザガートのデザインにはハズレの方が多いと思うが、SZに関しては私的には大当たり。

覗き込んだ内装のカッコ良さ・エロさにもシビれた。

このときから、SZは「憧れのクルマ」の一台にランクインした。


エンジンが評判通りの「官能的」なものかは運転してみないとわからない(Alfaの「官能的」評は個人的に嘘ばっかりだと個人的に思っている。アルファGTのエンジンは個人的には全くダメだった)。
FRというパッケージはツボだが、乗ってみたらイタ旧車のボディのヘロヘロ感にガッカリする可能性も高い。
運転する機会がないので、結局、評価しようがないのだが、とにかくデザイン的には今も3本の指に入るぐらい好きなデザインだ。・・・・いや、ハッキリ言って1番かな。。。。


ガソリンスタンドのオニーチャンの話では、そのSZはガソリンスタンドの隣の熱帯魚店(大人になってからよく熱帯魚買いに行った)のオーナーさんのクルマだとのことで、
「絶対に触らないでくださいね!」
と念を押された。



この2~3年後、国道171号線の武庫川付近(現在のSAB周辺)で、SZのオープンモデル「RZ」に遭遇して、ちょっと間併走する機会があった。
350台という超希少なオープンモデルのRZ、後ろから見ていると文句のつけようのない美しさで、本当にほれ込んでしまったものだ。
Googleで画像検索してみたが、残念ながらよい写真は見つからず・・・・



走りに大きく期待していないので、「上がりのクルマ」とはいかないが、永遠の「憧れのクルマ」の一台。


・・・続く。




ここまでの「上がりのクルマ候補」
Ferrari F40
Honda CR-X(EF系)

「永遠の憧れ」
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「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
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Posted at 2008/03/13 07:48:25 | コメント(3) | トラックバック(1) | 車遍歴 | 日記
2008年03月12日 イイね!

「上がりのクルマ」 その10 Daihatsu Hijet (S80)

「上がりのクルマ」候補というわけではないが、私のクルマ観を決定づけた一台。

■ダイハツ ハイゼットバン(S80)
ダイハツ ハイゼット (S80)

排気量:550cc
駆動方式:FR
トランスミッション:4MT
重ステ

参考:ダイハツ・ハイゼット (Wikipedia)
参考:ハイゼット S80、S81、S82、S83(アトレークラブ)



高校→大学1回生とバンド活動に夢中で、クルマへの興味を失っていた私は、機材車として約に立ち、かつ維持費の極力かからないクルマを選択した。
大学1回生・1993年11月に、40万円の予算で中古(走行距離:9,000[km]ぐらい)を購入。


・・・・ところが、このクルマが3年半ほど眠っていた私のクルマ好きを再び起こしてしまった。
「自分のクルマを所有」ということそのものがクルマ熱再燃に繋がったのは間違いないが、重要なのはこのクルマの特性だった。

なんといってもFRなのである。
軽バンは、FR(ダイハツ)、FF(ホンダ)、MR(スズキ)、RR(スバル)・・・と多様性に富む駆動方式をもつが、ダイハツは伝統的にFR。
そして、商用車故か足は硬く(リアはリジッド+リーフスプリング)、グリップ力は低いため、ドラテクがなくとも、低速度域でも自在にスライドできてしまう。
軽1BOXの足の限界性能の低さは、駆動方式ごとの特徴を掴むのにはこの上ないのだ。
はじめてのクルマで、「FRの挙動」「FRの運転の仕方」を1~2ヶ月で充分に把握できた。
ワインディングなどでなくとも、とにかくアクセルを踏めばリアをスライドさせて曲がれた。

550[cc]という小排気量のNAながら、車重が軽いこともあり、ハイゼットは結構しっかりと走った。
ギア比もよかったのかもしれないが、登坂時のトルクなどは、後々乗り換えるCR-Xの1.5L SOHCや、アトレーの660Lターボよりも上であった。
タコメータがないのが、MT車としては致命的だが、エンジン音とスピードメータで判断しながら変速を行った。



機械工学科ということもあり、まわりにはクルマ好きが多かったので、このハイゼットであちこちのディーラーにクルマを見に行ったり(FDだとかAZ-1だとか)したものだ。
当時は試乗させてもらうという図々しさどころか発想すらなかったが・・・・。



そして、クルマ好きとしての感覚が蘇るとともに、当時の自分にとっての「上がりのクルマ」であったCR-X(EF)をどうしても欲しくなった。
実用性のないクーペに乗れるのは独身時代だけだし、既に絶版車だったEF系CR-Xはスポーツカー故に、どんどんと状態のよい車両のタマが減っていく。
今CR-Xに乗らなければ、一生乗れないかも・・・・。無知だった私は真剣にそう考えた(実際には現在もEFの中古でそれなりの状態のものは存在するのだが)
で、ハイゼットの維持費だけでなく、CR-Xを購入するために、ローソンの夜勤を始めた。



また、クルマ熱の復活してしまった私は、商用車モデルのハイゼットに、モモステ(ベローチェ・レーシング)を取り付けて、夜な夜な箕面の峠に繰り出したものである。
初心者マークは2回取り付けたが、2回とも峠にて風圧で飛ばされてしまった。



このクルマを購入してちょうど3ヶ月の頃、雨がパラつきだした箕面の峠。

左曲がりのカーブで、気持ちよく真横に滑ってるな・・・・と思っていたのだが、
「おお、まだ滑り続けるか?」
「おわっ、浮いたあああ!!!」
クルマは、運転席側が下になる形で横転した。

右の窓に目をやると、アスファルトがすごい勢いで流れている。

「こんなとこで停まったら、公衆電話もないしJAFも呼べないよなあ。困ったなあ」
意外と、そういう局面で、呑気なことを考えていたものである。

フロントガラスに視線を移すと、縁石(ブロック)が勢いよく迫ってくる。
「ゲ」
「起き上がってくれないかなあ?ちゅうか起き上がれ!!!」

起きた。
横転したハイゼットが再び起き上がったのである。

倒れていた時間は結構長く感じたが、普通に考えれば一度横に倒れたクルマは、瞬時に反動で起き上がるか、あるいは、一回転して起き上がるしかありえない。
ハイゼットは、右に倒れ、左に起き上がったので、一回転したわけではなく、倒れて反動で跳ね返ったのである。

後に事故現場を見たが、長く感じたカーブは、極めて短いカーブであった。
つまり、スローモーションだ。
死に直面するとスローモーションになるもので、ほんの0.2秒ぐらいの間にこれだけの考え事ができたわけである。

で、起き上がったハイゼット。
なかなかエンジンはかからなかったが、何回か試していたら始動した。

クルマは左右から圧縮された状態で、おむすび形に歪んでおり、ハッチバックは開いたまま閉じない。
フロントガラスは存在するものの、左右から圧縮されたことを物語るように、縦方向に無数のヒビがあり、センターが前に突き出るような三角形に変形しており、フロントガラスの最上部とボディの間には三角形の大きな隙間が・・・・・。
ダイハツ ハイゼット (S80)

酷い状態だったが、自走して帰れた。
自分の犯した罪を真摯に受け止めることなく、次に購入するCR-Xのことばかりを考えていた。


次の日、事故証明をもらうために、そのボロボロのハイゼットで箕面警察署へ行った。
事故現場の正確な住所がわからないと伝えると、地図のコピーを渡されて
「現場に行って、地図に印をつけて来て」
と言われた。
「あのハイゼットで、ですか?」
「そうだ。いいから行ってきて」
ええ~~~っ!?
今考えると、とんでもないケーサツだったと思う。ボロボロで、割れてる窓もあり、リアのハッチバックも空きっぱなしのクルマで「走ってこい」と言うのだから。


かくして、ハイゼットは3ヶ月で廃車となり、全損扱いの車両保険は、CR-X購入費のベースとなった。


しかし、ハイゼットで「体で」覚えてしまったFR車の挙動・運転の仕方はその後に大きな影響を及ぼすのであった。
・・・続く。

余談:PIAGGIO(べスパのメーカ)からS80 ハイゼットベースでこんなオシャレなOEM車が出てたんすね

追記:このS80ハイゼットもジウジアーロだったことが判明。購入から15年が経った現在にはじめて知るとは・・・・。
私はS80ハイゼット、S82Vアトレー、S221Gアトレー7と、3台もジウジアーロのデザインしたクルマを、それと知らずに所有していたのか。。。


・・・続く。




ここまでの「上がりのクルマ候補」
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「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
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Posted at 2008/03/12 07:49:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車遍歴 | 日記

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「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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