先日交換したレガシィB4のブレーキパッドは、まだ十分なアタリが付いていないので本領発揮はしていませんが、交換前に感じていたゴリゴリした感触はしなくなっています。
今回は、外された古いパッドを観察してみて、パッドがどんな状態になっていたのか見てみます。
とりあえず汚いので洗浄しますが、ブレーキダスト以外にブレーキグリスの汚れがかなり頑固で、なかなかキレイに落とせませんでした。
一部のローターの色が明るいシルバーと黒ずんだカーボン皮膜のツートンカラーになっていたので、炭化してボロボロになってしまっているのかと思っていましたが、摩材の材質的なコンディションは想像していたよりもずっと良好でした。
キャリパー内側のパッドに段付きが見られるので、ローター内側にはサビたガサ付き面があるかもしれません。
シングルピストンのリヤは偏摩耗が酷く、最も薄い箇所で残3㎜。
12万kmくらい使った結果なので、スポーティなグレードとしては十分以上の耐久性能。
この間、フロントは
剥離の発生から同銘柄へ一度交換しているので、残量はかなり残っています。
ではそのフロントのパッドの剥離の状況はどうでしょうか?
前回の剥離の例もあり、異音やゴリゴリ振動の原因は剥離の進行ではなかろうかと見ていたので、リヤの摩耗状況と合わせて予防的に交換した形でした。
観察すると、塗装面の亀裂なのかパッドの剥離の始まりなのか決定的な根拠はありませんが、見たところ若干の剥離のような物がバックプレートと摩材の間に出ています。
耐久性や鳴き、低ダストなど、高性能とトレードオフで失われる要素の他に、洗車のし過ぎや冬季間の凍結、融雪剤の影響など、ブレーキパッドにとっては厳しい環境もあるかもしれません。
実際、摩材側面のペイントがオレンジ色に変色している様子から見ても、それなりの温度域に入り込んだこともあったと見ることが出来ます。
過去にEP82で~450℃クラスの中級スポーツパッドでサーキット走行をしたところ、バックプレートのペイントが焼け、摩材が昇華したのか白く粉を吹き、爪で崩れるほどボロボロになったことがありました。
使い方と性能レンジがマッチしていなかったとはいえ、パッド残量が半分を過ぎると顕著に性能ダウンを感じたので、ギリギリまで使わずに交換するのも悪くない判断です。
今回のパッドのコンディションは、そこまで酷使したレベルではなく、設定領域の範囲内で程よく性能を味わったくらいのものだと思っていますが、半分以降は所定の性能を発揮できるとは思っていないので、早めの交換で安心を手に入れるいいタイミングだったのかなと思っています。
Posted at 2021/04/01 00:33:43 | |
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