パワーワインダーAを装着したA-1のシャッター音には、過去に実際に手にとって写真を撮ったこともないのに、どこか懐かしさを感じました。
たぶんテレビの中などで幼いころに聞いたことがある「カメラの音」なんだと思います。
一生懸命に巻き上げている音には、その時代の「音」を感じさせます。
1978年発売の「CanonA-1」は、ワインダーA装着で2コマ/秒の連写です。
近距離で聞いた方が軽快な巻き上げ音を聞かせてくれるので、グッと寄って撮影しました。
今度はオートフォーカス時代のまっただ中、1994年発売の「EOS-1n HS」は、パワードライブブースターが装備され、6コマ/秒の連写性能です。
手には振動が伝わり、撮ってる感を強く感じさせます。
現代の中級デジタル一眼レフ機「EOS 50D」は2008年発売。
フィルム巻き上げという動作が必要ないので、後付けのモーターユニットなどは存在せず、シャッター音はシンプルです。連写性能はカメラボディ単体動作で6.3コマ/秒。
連写の速さはフィルムの巻き上げ速度ではなく、ファイルの転送速度やコンピュータの画像処理能力にかかってきます。
時代が変われば仕組みも変わり、横に走っていたシャッター幕は複数枚のプレートが縦に動作する方式になり、バネに頼っていたようなシャッター動作とは音がまるで違います。
さらに時代がデジタルになり、モーター音が消えました。
現代のシャッター音がノスタルジーに感じられる、そんな時代がいずれやってくるのでしょうか。
Posted at 2010/03/31 00:24:24 | |
トラックバック(1) |
写真___フィルム______ | 趣味