• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年12月06日

【TMS2011】Subaru BRZ × Toyota 86

【TMS2011】Subaru BRZ × Toyota 86 東京モーターショー2011のレポート続き。
話題沸騰のスバルBRZとトヨタ86。

この2台については、これまで大勢の皆さんがブログで取り上げられてきたので、ちょこちょことコメントはさせて頂いたものの、私には

「基本的に時事ネタはブログでは取り扱わない」

「基本的に自分の目で見たもの、体験したもの、書籍で読んだもの(WEBソース不可)しかブログでは取り扱わない」

・・・という、全く無意味なポリシーがあるので、本ブログではこれまで沈黙、傍観してきたが、ようやく私のブログでもこの2台をネタとして取り扱える日がきたワケだ。


■Subaru BRZ

Subaru BRZ リア

Subaru BRZ 斜め前から

FT-86は何年もに渡ってコンセプトカーとして出展され続けているウチに、「飽きられないため」に、だんだんとディテールがゴテゴテと過激に改悪され、幼稚なデザインとなった印象。
それが、市販モデルになり、そのあたりの「膿」が取り除かれ、キレイにまとまったな、と個人的には好印象。


展示車は写真のパールホワイトのものと、実際に触ったり座ったりできる青いものがあったのだが、パールホワイトという色のせいもあり、個人的にはスバル色は微塵にも感じず、どちらかというと「ベビーLF-A」的な印象。

ただ、それはそれで実物を目にし、おお、ちゃんとカッコイイんだな・・・・とちょっと感心した。


スバルのデザインって、およそプロのデザイナーがデザインしたとは到底思えないクオリティのものが多い・・・と個人的には思ってるのだが、BRZはきちんとデザインされたクルマ・・・という印象。
もっともデザイン担当はトヨタなのかな?

トヨタのデザインのあり方については以前から何回かブログで言ってきたように

「グローバル戦略車などはクオリティの高いデザインができるのに、国内向けモデルや貧民やDQN向けモデルは非常にクオリティの低いデザインを『あえて』リリースしているようで、コンシューマのデザイン意識レベルをバカにしている。また、コンシューマのデザインに対する意識を育てるつもりがない。結果、悪循環」

と、常々、不快に思っている。
・・・が、このBRZと86については、「コンシューマをバカにしていない」感じが伝わってきて良かった。



Subaru BRZ プジョー顔

BRZの方はグリル形状により、近年のプジョー顔という印象。
実物を見ているときはそんなにプジョーっぽいとも思わなかったが、写真で見るとプジョーだ。


Subaru BRZ 斜め後ろ

全体フォルムはクラシカルなFRクーペのプロポーション。
Eタイプ・ジャガー、S30Z、Z34、アストン、Z4なんかと相通ずる古典的なシルエット。

全体のバランスは美しく、タイヤ・ホイールの見せ方なんかも非常に上手い、教科書どうりのデザイン。

FRの教科書的デザインを絶賛する層の気持ちも良くわかるし、私も「イイね!」とは思うのだが、頭で「イイね!」と思っても心の琴線に触れたり、「欲しい!」と思ったりしないのは何故だろう?


Subaru BRZ ダミースリット

BRZの「やってシマッタ」残念なダミースリット。
市販化の際は、本物の放熱ダクトになることを願ってる。


Subaru BRZ ドアトリム

内装デザインはシンプルで良くできているのだが、外観どうよう、新しい提案のようなものはない。
また、重そうだ。

内装を見ると、86・BRZも、ZやCR-Zなんかと同様にオジサマ層・初老層をターゲットにしているのかな?と思える。


Z34、NCロードスター、Z4、ボクスターなんかに対し、BRZ・86が営業的に優位に立てるとすれば、後部座席があること・・・なのかもしれない。
「2座」というのはセカンドカーでないとかなりムリがあるので、使い物にならないぐらい狭い後部座席でもあると、絶大な強みになると思う。911しかり、TTクーペしかり。



Subaru BRZ 水平対向

エンジンが展示してあったのはちょっと嬉しかったが、諸元が全く書かれていないのにはガッカリした。

実は、みんカラ内で86とBRZで異様に盛り上がってる中、私が全く盛り上がれなかった理由はエンジンにある。

「スバルの新世代水平対向ベース」「つまり、FB20ベース」というもっぱらの噂だったからだ。

EJ20はボア×ストローク: 92.0×75.0[mm]
FB20はボア×ストローク: 84.0×90.0[mm]


EJ→FBへの世代交代で、流行りの文法に従ってロングストローク化して低速トルクを稼ぎ、「ダウンスピーディング」エンジンと仕様変更された。
で、実際にFB20を搭載したフォレスターに乗ってみて、個人的にはEJに対してなんか煮え切らない、スカッとしない印象を抱いた

なので、BRZ・86が「FB20ベース」なら、いくらチューニングしたところでスポーツエンジン足り得ない!!!・・・・というのが私の見解で、それゆえ、世間のお祭り騒ぎについていくことができなかった。


ところが、友人に教えてもらったのだが、BRZ・86の水平対向NAは86×86のスクエアなエンジンになったということ!

86×86というボア×ストロークの数値は、86という車名とゴロ合わせしたかったワケではなく、2L4気筒をスクエア化すると86×86となるのだが(ホンダK20Aも86×86)・・・・・

「86という車名とゴロ合わせしたかったワケではない」
とは言い切れないのがこのクルマに対するトヨタのスタンス(笑)。
「86とゴロ合わせしたくて、頑張ってスクエア化しちゃいました♪」
みたいな遊び心があってもステキだと思う。

ちなみにボクサー・ディーゼルのEE20も86×86のスクエアだ。


ボア×ストロークがスクエアであること、トヨタ製ヘッドのD4-S(直噴+ポート噴射のデュアルインジェクター方式)・・・ということを調べて知ってから、急にBRZがやたらとカッコ良く見えるようになってしまったので、私はやっぱりエンジン厨なんだろう。


スバルのクルマがモデルチェンジするたびに毎回、本ブログで「何で今回もEJは直噴化されないのだ?」と唱え続けてきた私なので、「ようやくか・・・・」と。
トヨタ製(?ホントに?)のD4-Sを使っての直噴化が技術的な事情なのか、トヨタ・スバル間の政治的・商業戦略的な事情なのか・・・は私にはわからないが、スバル(というかDENSO)の技術では直噴化できなかったのだろうか?

EE20(ディーゼル)は当然コモンレールなので、そのノウハウで直噴化できそうなイメージがあるが、コモンレールのピエゾインジェクタのノウハウと、ガソリンエンジンの直噴って全然別モノなのかな?
今度有識者に教えてもらおう。


Toyota 86

・・・で、86。
BRZに対して扱いが小さいのは、私がスバヲタでヨタ嫌いだから・・・・というのもあるが、86の展示に対しての人だかりがスゴ過ぎて、あんまし写真が撮れなかったから、というのもある。

Toyota 86 フロントまわり

このオレンジメタリック系の色は、ZやCR-Zなんかでも使われているが、シニア向け、アメリカ人向け・・・・という印象。
(実際、ニッサンやホンダのディーラーの営業マンには、ZやCR-Zがオジサマ・初老をターゲットとしているため、原色系を充実させず、この手の色を採用したと聞いた)

仕事仲間の61歳の職人さんも、オレンジメタリックのクーペをやたらと欲しがっているのでシニアに受ける色なんだろう。




まあ、とにかく、スクエア+直噴の水平対向は非常に試乗が楽しみだ!!
ブログ一覧 | イベント・展示会・オフ会 | クルマ
Posted at 2011/12/06 17:02:54

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

愛車ランキング
TAKU1223さん

一日中ゴロゴロ
ふじっこパパさん

0810 🌅💩💩🍱🍱◎ ...
どどまいやさん

お盆だけど遊んでられないっす😂  ...
コッペパパさん

最悪な燃費
アンバーシャダイさん

今お騒がせな人に関して思うところを ...
のうえさんさん

この記事へのコメント

2011年12月6日 18:57
>BRZ・86の水平対向NAは86×86のスクエアなエンジンになった
このあたりへのこだわりはさすが mistbahn さんですね!

それと、デザインについては全く同感であります。シンプルですが、いいと思います。素直にかっこよくまとまっているなと。

>まあ、とにかく、スクエア+直噴の水平対向は非常に試乗が楽しみだ!!
ぜひ試乗しての印象をまた書いてください。(^^
コメントへの返答
2011年12月6日 20:48
エンジンの諸元でクルマがカッコ良く見えたりカッコ悪く見えたりするんだから、もう完全に目が腐ってます(笑)

試乗、楽しみですよね~!!!!!
2011年12月6日 20:40
エンジンがちょっと違うんですね~
知らなかった

買うかどうかはさておき売れて欲しい車です。
つまらない車ばかりになってしまいますからね
コメントへの返答
2011年12月6日 20:49
私もモーターショーから帰ってきてから知りました(笑)

私も自分が新車でスポーツカーを買う気がさらさらないので無責任なんですが、街やサーキットにスポーツカーが増えるのは楽しみですね。
何年経ってもFDとかシルビアとかばっかりでも、尻すぼみになってしまいそうですし。
2011年12月6日 20:46
初めまして。知識・経験の豊富さと考察の深さに感銘して、勝手ながらちょくちょく拝見させて頂いてます。

僕もBRZ・86のエンジンが「FB20じゃあなぁ…」っと思ってて、86×86のボア・ストロークと知って「オオッ!」っと思った一人です。

それでBRZの主要諸元ですが、大雑把ですがスバルから公表されてました。

【主要諸元】
全長×全幅×全高(㎜)  4,240×1,775×1,300
ホイールベース(㎜)    2,570
車両重量(kg)        1,220*1 *2
最大出力[kw(PS)]    147(200)*1
最大トルク[N・m(kg・m)]  205(20.9)*1
エンジン           2.0ℓ水平対向直噴
トランスミッション      6MT/E-6AT
駆動方式           後輪駆動
サスペンション形式  前/ストラット、後/Wウィッシュボーン
タイヤサイズ        215/45R17※2
*1:数値は参考値  *2:数値は代表値

あとエクステリアデザインは、お察しの通りトヨタ(ED2)によるモノとの事です。ご参考までに。

長文・駄文コメ、失礼致しました。
コメントへの返答
2011年12月6日 20:56
コメントありがとうございます。

最近、Truthさんに「いいね」を付けて頂いたことに気づき、

「あ、この方、私がB4に乗り始めた頃、しょっちゅうブログを拝見させて頂いていた方だ!!!!光栄!!」

と思ってたところです(*^_^*)


重量が最近のクルマにしては軽めなのも魅力的ですよね。
パワー的に17インチに抑えてるのも正解です。

86×86と、直噴で俄然、興味の湧いてきたBRZ。
やっぱり2LのNAはF20CやK20Aには勝てないのか、あるいは、直4ではなく水平対向のバランスの良さと低重心で4気筒2.0NAのネクストステージに突入するのか、ホンマに楽しみです♪


デザインは、まあ、ザパティナスを起用してた頃のスバルには勢いがありましたが、ユーザや株主やセンスない上層部の意見に左右されてイチイチ年改ごとに改悪してしまうのがスバル・クオリティ。
トヨタのデザインで良かったかも(笑)
2011年12月6日 23:15
ふむふむ、相変わらず奥深い考察、読み込んでしまいました(笑) 私もこのデザインは否定派ではないのでホッとしました。
私も+2のシート(しかも一応ISO FIX対応とか)が付いてるのはすごくポイント高いです。

走りは・・走ってみないと分からない!っていうか、そのクルマに合わせて走ればいい~と思ってるんで、あんま気にしてないっす(爆)
コメントへの返答
2011年12月7日 10:07
長文ブログが続いてバテてきました(アホです)。

子どもがいると+2は重要ですよね。
特に私は子どもが3人も居るので・・・・ビートは完全に一人乗りとして使ってます(笑)

> そのクルマに合わせて走ればいい~

それはおっしゃる通りですが、307SWでもFドリできてしまうのは、イトゥーパーンさんの特殊技能だと思います(笑)

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

ワンオフキャンバストップ取り付け 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/10/26 11:43:16
mistbahn motor web 
カテゴリ:目次
2014/05/25 00:53:19
 

愛車一覧

ホンダ ビート ホンダ ビート
タイムアタック用。サーキット専用車。 (自己ベスト) 筑波サーキット TC2000: ...
ホンダ アコード ユーロR ホンダ アコード ユーロR
過去に何回かサーキットで撮影して「カッコイイ!」と思っていたCL7を譲って頂いた。 ア ...
ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
ストリート用。 ゆっくり運転してもK20Aのフィーリング、ASLAN×SPIRIT車高 ...
三菱 アイ 三菱 アイ
2017.03.07 こさとうさんに非常にリーズナブルな価格で譲って頂いた!   発売当 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation