【書籍】銀灰のスピードスター SERIES 2 GT-R(RB26)

今年の1月8日にブログで紹介した

「銀灰のスピードスター SERIES 1 ターボ3.6」

の続編。2巻。


■銀灰のスピードスター SERIES 2 GT-R(RB26)

出版： 小学館（2015/05）
作・画： 楠みちはる


5/29(金)に発売されたばかりなので、まだ本屋さんにあると思う。

1巻をブログで紹介したときは、書店でもWEB通販でも入手困難だったが、増刷されたらしく、今は1巻もAmazonや楽天ブックスなどで普通に買える。



感想は1巻と同じ。


語られている「ポエム」は、湾岸ミッドナイトやC1ランナーでも語られた内容が多い。

主役の元木の視点で、静かに、丁寧に、淡々と語られる。


「湾岸ミッドナイト」との若干の違いは、主役の回りの大人に「泥臭いカッコ良さ」よりも「クールでカッコイイ大人」が多いことかな。

大人だけでなく、若者キャラの設定、ワルの描き方も丁寧で巧いと思う。




1巻は「ターボ3.6」、2巻は「GT-R(RB26)」というサブタイトルが付いているが、おそらく商業的な理由なんじゃないかなあ？

確かに、1巻はターボ3.6、2巻はR34 GT-Rの登場比率が大きいが、物語は完全に「人間ドラマ」であり、クルマは「人間ドラマを描く上での媒体」でしかない。

「湾岸ミッドナイト」にもそういう傾向はあったが、湾岸とは比較にならないほどクルマは脇役。




内容的には2巻で、物語が完結したような終わり方となっているが、これで完結なのかな？

帯には

「湾岸MIDNIGHT最終到達点！」

と書かれているし、巻末には楠みちはるが

「主役も設定もちがいますが、湾岸シリーズ最終章と思ってもらってけっこうでう。ずっと引っかかっていた何かがとれた気がします」

と書いているが・・・・
・・・「銀灰のスピードスター」がシリーズ最終章とは謳われていても、この巻が最後だとは書かれていないので、イマイチ、終わったのかまだ続くのか良くわからない。

「元木」を主役とした物語としては、2巻の終わり方が美しく、これ以上続けるのは蛇足なのだが、主役がまた代わって、SERIES 3 RX-7(FD3S) とか出版されても不思議はナイ（個人的にはやめた方が良いと思うが・・・）




クルママンガではナイので、そういう意味では特にオススメしないケド、個人的にはとても好きなマンガ。

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