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2015年03月08日

【試乗】Lexus LS600hL ( DAA-UVF46-AEXQH(O) ) part.2

【試乗】Lexus LS600hL ( DAA-UVF46-AEXQH(O) ) part.2 栃木出張5日目。ぼちぼちホームシック。



ブログエントリ:「【試乗】Lexus LS600hL ( DAA-UVF46-AEXQH(O) ) part.1」 の続き。

「運転してみて」編。


■Lexus LS600hL ( DAA-UVF46-AEXQH(O) ) "EXECUTIVE package"

●パワートレイン



↑例によって見ても何が何だかわからない、ボンネット中。

LS600hLのオーナー系の方々が、あんましボンネット開けて中を見ることもないだろうから、こんなに化粧する意味がナイと思うのだが・・・。
化粧と言うよりは「とにかく触って欲しくない」という思いが強いのかもしれないが。


エンジン
型式: 2UR-FSE
種類: V8
総排気量: 4968[cc]
ボア×ストローク: 94.0×89.5(意外とオーバースクエア♪)
圧縮比: 11.8
最高出力[NET]: 290[ps] (394[kW]) @6400[rpm]
最大トルク[NET]: 520[N・m] (53.0[kgf・m]) @ 4000[rpm]
燃料供給装置: 筒内直接+ポート燃料噴射装置 (D-4S)

モーター
型式: 1KM
種類: 交流同期電動機
最高出力: 165[kW] (224[ps])
最大トルク: 300[N・m] (30.6[kgf・m])


先代LS600hに乗ったことがある方から「鬼のように速い」と聞いていたし、繰り返し試乗レビューをしている、先代GS450h  が、爆発的な加速をするので、GS450hの「排気量UP版」的な位置付けのLS600hLは「さぞかし速いんだろう」と予想していた。


・・・・が、実際に運転してみて、

「あれ?あんまし加速しない?」

という印象。(オーナー様、ゴメンナサイ。。。)





モードは「S+(ダンパー減衰高め、パワートレインのマッピングも加速重視?)」に切り替えた状態で、ベタ踏みしても、あんまし加速「感」がナイ。

「あれ?」と思い、今度は2速ホールド(・・・とは言っても、THSは一種のCVTなので実際のところトータルでの減速比がホールドされているかわからないが)で、ベタ踏みしてみる。
やっぱり加速「感」がない。

タコメータの針を見ていても、上昇がゆっくりだ。
・・・とは言っても、タコメータが何を表しているのかが良くわからない(わからないことだらけ)。
タコメータがエンジン回転数を表していても、THSは一種のCVTなので・・・

かと言って、車速メータを見てもそんなに加速しているようには見えない。


うーむ。。。




※ちなみにインパネは↑こんな感じ。
トヨタのハイブリッド車はタコメータの代わりに、写真のように「POWER/ECO/CHARGE」メータが付いているのだが、表示切替が可能らしく、走行中はタコメータになっていた。




巨躯、車両重量2380[kg](!)に加え、大人3名乗車という条件が不利だからなのか?

あるいは、静粛性が高いのと、後述する後輪駆動感の演出が希薄だから「加速してる感」が希薄なのか?

いやいや、車速メータもあまり上昇しているようには見えなかったので、実際に加速していないのかもしれないが・・・
・・・
・・・単に、フルスケール280km/hのメータなので、針の進みがゆっくりだったのかもしれない



中の人の話では、

"先代GS450h  のハイブリッド(※FRとしては世界初のハイブリッド)を、パワー重視にし過ぎて、燃費が悪かったのがユーザ層に不評だったので、その後のレクサスのTHSはかなり燃費方向に振った"

と聞いている。
個人的には初代GS450h  の「KERS」としてのモータアシスト、暴力的な加速が面白かったので、「燃費重視」への移行とは何事か!と思うのだが、確かに2代目GS450hは初代よりもいろんな意味で退屈なクルマになっている。


なので、LS600hLもひょっとしたら、制御でかなり制限をかけているのかもしれない。


・・・とは言っても、モード切替は「S+」にしており、せっかくの

 エンジン
 最高出力[NET]: 290[ps] (394[kW]) @6400[rpm]
 最大トルク[NET]: 520[N・m] (53.0[kgf・m]) @ 4000[rpm]

 モーター
 最高出力: 165[kW] (224[ps])
 最大トルク: 300[N・m] (30.6[kgf・m])

という性能を抑える理由がわからない(↑NET値だしね)ので、私が知らない「制限解除」の操作方法が何かあるのかもしれない。

そもそもモード「S+」の解釈が違う可能性もある。



次回、運転させて頂く機会があったら、いろいろ操作してみよう+本当に加速していないのか、単に体感なのかをじっくり検証してみよう。




ちなみに、エンジン音に関しては、注意していなかったので、大きさや、音色がわからない。

「あまりに静かだったから気付かなかったのかな?」とも思ったが、いやいや、車内BGMが Guns N' Roses だったので評価できなかったんだろう。。。




そういえば、先代LS460 は、停車時からステアリングを切って、アクセルベタ踏みしたら、ホイールスピン→スピンターンができたが、この2代目 LS600hL ではできなかった。

パワートレインの制御の問題(←いや問題じゃなく、横滑り防止装置が正しく機能しているのか)かもしれないし、AWDだからかもしれないし、ロングホイールベースだからかもしれない



●足回りとかステアリングとかボディとか



「パワートレイン」のレビューに書いたが、このLS600hLには、先代GS450h やBMWのような「後輪駆動感」の演出がナイ。

先代GS450h やBMWは、おそらくワザと加速時にリアが沈みこむようにして、駆動輪にトラクションを与えるとともに、「どうじゃ、後輪駆動だぞ!」という強い演出をしている。


で、LS600hL。

LS600hLは、そもそも、後輪駆動じゃなくてAWDだから・・・。


足回りの味付けは、先代から、同じレクサスでも、LSとGS+ISの間には大きな違いがあり、

 初代GSIS
  BMWや、かつてのAudiのような硬めの足。ドッシリとした剛性感。

 初代LS:
  クラウン系のフワフワ感。
  ピッチング、ロールが大きく、かつ減衰しない(揺動が収まらない)→船酔いする。
  でも、SPORTモードにすると一気に揺動が収まる足に切り替わる。

という特徴があった。


二世代目になって、GSがやや薄味になったことで、

 二代目IS: BMW系ドッシリ、ガッシリ
 二代目GS: ドッシリベースだが、やや薄味化
 二代目LS: ソフト

というのが個人的な所感。




二代目LS600hLなのだが、ピッチングやロールは大きいものの、特にピッチングは、減衰ノーマル設定でも、
先代のLS460 ほど、悪酔いするような大きいモノではない。

足のセッティングを変えてきたのかもしれないし、ロングホイールベースに因るものかもしれない。


「S+」に設定を切替ても、先代のLS460 ほど劇的には変わってくれないように感じた。

「意識すれば」、凹凸の多い道で、ハーシュネスがやや増えた(S+)、減った(ノーマル)と感じることはできるが、急にドッシリとした足にはならないのが、今度のLS600hLという個人的な感想。
もっとも、それもホイールベースに依存している部分はあるのかも。


ロング・ホイールベースと言えば、先日、試乗させて頂いたテスラ MODEL S 85 は、ストローク量が少ないのに、しっとり足で、本当に良くできたクルマだった。
乗り心地は日本のフラッグシップ LS600hL より上だったかも。

もっとも、LS600hLは比較的悪路での試乗、テスラは悪路じゃなかったので、単純比較は難しいか。



↑タイヤのことは良くわからなかった。ダンロップ。


高速コーナリング時は、S+設定でも、大きくロールしながらキレイに曲がっていく感じ。
ロール量は大きいが、ISやGSが「重い車体だからロールするケド、硬めの足で、踏ん張ってまっせ!」って感じなのに対し、LSはあんまし「踏ん張り感」はナイ。

だからと言って、アカン感じでもなく、悪酔いしない程度にゆったりとロールする感じ。

まあ、でも、後部座席に2人乗せていて、それなりに抑えての走りだったので、もっと気合入れたら、このロール量は怖いのかも。





ああ、それから、サイドブレーキがナイ。
サイトレバーもなければ、ペダル式のサイドブレーキもナイ。

パーキングブレーキは、エンジンをかけて走りだすときに勝手に解除されるらしい。
慣れないと戸惑う。なんか不安感がある。



で、サイドブレーキがないので、「サイドターン」はできない!





●総評




・運転席に座ったときの気分(「偉くなった錯覚」の希薄さ)

・パワートレインの加速感のなさ

・後輪駆動感のなさ(※そもそもAWD)

・ホイールスピン~スピンターンができない

・S+モードでも踏ん張り感の強くナイ足

・サイドターンができない

・・・など、いずれのパラメータからも、思想に一貫性があると感じた。


「外観は悪いヒトっぽいクルマだケド、運転手はDQNにはなるなよ?オラオラ系の運転するなよ?」
「信号ゼロヨンとかするなよ。ドリフトも禁止!」
「走りのクルマじゃねーんだヨ。後部座席の乗員をもてなして大人しく運転してろヨ」


・・・・そういうメッセージ性を強く感じた。



後部座席の人のことは気にせず、好き勝手運転したい私向けではないが、そういうメッセージ性がハッキリしているクルマは好きである


もう一度運転する機会があったら、パワートレインのナゾをもう少しじっくり探究してみたい。
あと、「後部座席」のレビューもしてみたいところ(mistbhnの過去99回の試乗レビューで一度も助手席や後部座席の評価はナイ)。



オーナー様、貴重な機会を頂き、ありがとうございましたm(u_u)m
好き勝手書いて申し訳ありませんm(u_u)m



●試乗記関連目次はこちら
ブログ一覧 | 試乗記 | クルマ
Posted at 2015/03/08 07:08:56

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この記事へのコメント

2015年3月8日 13:05
ガンズをかけながらサイドターンしているレクサスをみかけたら、

「すみません、mistbahnさんですか?」

と尋ねることにします。
コメントへの返答
2015年3月8日 14:55
いや、サイドターン失敗しましたので 笑。そもそもAWD。

実家のIS(←これはFR)で練習します♪

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「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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