相変わらずの出張中。
目論んでいたデコール走行会@鈴鹿フルも、海外出張が重なってしまったので申し込みしなかった。
年末(12/27)は鈴鹿南、ビジター枠で走るつもり。
先日、ホンダ・オートテラスに中古車を見に行ってきた。
「何シテル?」に書いたように、いわゆるホンダ直系の中古車ディーラーなのだが、
N ONEカップレースに出走していて、今年のシリーズ・チャンピオンを獲得したり(オメデトウございます!)・・・
営業さんも以前はS2000、今はEKでサーキットを走ってる方だったり・・・・
ミッションとかデフのオーバーホールなんかもやってるお店だったり・・・・
・・・で、いろいろと会話が弾み+噛み合い、とても楽しかった。
ダメ元で訊いてみて、昔から強い憧れをもっているNSXの試乗をさせて頂くことができた。
本当にありがとうございますm(u_u)m
■Honda NSX (NA1) AT
↑Click!
随分前に
「上がりのクルマ」というブログ連載をしたことがあって、その
完結編「その28 B4の次に乗りたいクルマ」
で、私は
・ビート
・NSX
・ポルシェ(911かケイマン)
・GCインプレッサ
を挙げた。(その後、ビートのオーナーにはなることができた!)
上述の4台のうち、唯一乗ったことがなかったのがNSX。
●エクステリア
↑Click!
↑Click!
↑Click!
「上がりのクルマ、その28 B4の次に乗りたいクルマ」 にも書いたように、NSXが登場した頃は、退屈で凡庸なデザインに見えたんだケド(←目が腐ってた)、年齢を重ねていくごとに、このデザインにスゴく魅せられていった。
私にとって、ひとつの究極形、完成形と思えるデザインと思えるようになって、もう随分長い年月が経つが、全く色褪せない。
特に初期のリトラクタブル・ヘッドライトのデザインが好き(※リトラクタブル・ヘッドライトというモノは基本的に好きではナイのだが、NSXの場合、それ前提でデザインされているので、リトラじゃなくなってからのデザインには無理を感じる)。
●インテリア
インテリア・デザインは、当時にしては良くまとまった、飽きのこないモダンなものだと思うんだケド、
「まとまり過ぎ」で、「スーパーカーとしての何か」を感じることができない。
AT仕様車で、分厚いレザーシートのラグジュアリー仕様だった。
このシートの座り心地なんかは「重役」っぽくて良いんだケド、
残念なことに、着座位置が高い。
(すすきので、「重役室」という強烈な名前のソープランドを見かけたのを思い出した)
ヒップポイントの高さ=アイポイントの高さ。
目線に対して、ダッシュボード位置がとても低く・・・
・・・結果として、
とても視界が良く、フロントの車幅感覚がつかみやすいのだが、「非日常感」が薄い。
私の持論なのだが、実際の車高以上に、アイポイントとダッシュボード位置の関係は、体感上の車高に大きく影響する。
(ダッシュボードに対して目線が低ければ良いってもんじゃないケド、このクルマの場合は・・・)
せっかくベタベタに低いクルマなのに、少なくともスタティックな状態では目線高さのせいでそれを感じ取りにくい。
●エンジン、ドライブトレイン
↑Click!
C30A!
V6、3.0L、DOHC VTEC・・・・である。
良い意味でも悪い意味でも、
VTECによるローカム→ハイカムの切り替わりでのエンジン特性の違いが極端。
4000rpmあたりをスレッショルドとして、ローカム→ハイカムに切り替わるのだが、
切り替わり時に「引っ掛かり」もあるので、切り替わった途端、急にワープ航法に入り、強いGを感じる。
「良い意味」では、これを「味」とみなし、「面白いエンジン」と位置づけることもできるケド、NSX試乗の直前に、FD2シビック・タイプRでK20A完成形を体験した後だったこともあり、C30Aは
・まだ拙かった頃のVTEC
・ヤリ過ぎ感アリ
・これじゃ戦闘力ナイのでは?
と、ネガティブに思える部分もあった(でも、やっぱり、うれしかったし、楽しく試乗した)。
空ぶかしだと6500rpmあたり(だったかな?)でリミットが効くように設定されており、それ以上回すことができなかった。
ちなみに、意外なことに、空ぶかし時の針落ちは結構遅かった。(FD2シビック・タイプR 6MTのフラホのイナーシャが小さくて、異様に吹け上がりと針落ちが速いので、その直後の試乗だと、かなりノンビリに感じる)
たぶんノーマルのマフラーだと思うんだケド(良く、歳月、保ってるよね!)、排気音は意外と低く、唸るようなドスの効いた音。
●ステアリングとかボディとか
タイヤはフロントにBSのRE-050A(※私の嫌いな銘柄)、リアにBSのS001という、別銘柄を履かせていた。
ストロークしていない感じのサスペンションなのだが、ハーシュネスはシッカリいなしており、乗り心地は良いと思う。
強めのブレーキングをすると、制動においてリアタイヤがかなり仕事をしているのを感じることができ、これは「MRならでは」のステキで気持ちの良い所。
FD2シビック・タイプRを試乗した直後だと、ボディ剛性「感」は感じないケド、昔のホンダ車の「ペーパーカー」感、「いろはす」感はなかった。
軽量感と、適度な剛性感のバランスが良いと思えた(これは
DC5とか、
CLアコード・ユーロRなんかと似た感想)。
パワステが重いのと、結構アンダーステアで、タイトコーナーの新入時は、ターンイン時に「エイッ」と向きを変えてやる必要がある。
これは私の好みと一致しており、運転していて楽しかった。
●総評
古さを感じた。
「こんなもんか」・・・とも。
世代差、時代差があるので、NSXの直前に試乗した、FD2シビック・タイプRのK20Aの方が完成度が高く、戦闘力のあるエンジンだと思えた。
ボディ剛性やフットワークも、FD2シビック・タイプRの方が上で、ノーマルで一緒にサーキットを走ったらNSXは勝てないんだろうな・・・・と思った。
NSXの方向性で、本当にサーキットで楽しいのはきっと、
ロータス・エリーゼ(Phase3しか知らない)に、定番チューンでK20Aを載せたものなんじゃないかと思う。
ポルシェ911(997カレラ)のような、圧倒的なリアのトラクションや速さもナイ。
でも・・・
それでも私は理屈抜きでNSXが好き。
私がお金持ちなら、他のクルマを選ばずに、NSXをベース車として、エンジンから何から何まで手を入れてUPDATEしたい。
(そんなお金、ナイんだケド・・・。NSX価格どんどん高騰してるし)
↑Click!
●試乗記関連目次はこちら
●クルマ写真 関連目次はこちら
ブログ一覧 |
試乗記 | クルマ
Posted at
2015/12/08 01:03:27