
昨日は
マグナムさんから
H&Rのスポーツスプリングへの交換作業風景の写真を送って頂いた。
いつもきめ細やかなご対応、誠にありがとうございます。
で、今日、仕事終わってから夕方、
マグナムさんに307SWを引取りに訪問した。
走行距離: 55700[km]にて交換。
↓交換前
↓交換後
うん、ノーマル時の不自然な前上がりがだいぶ解消された。
F: 指3本(まだ高い)
R: 指2.5本
あとは、リアのツラウチっぷりがとにかく気になる!
マグナムさんの計測値によると、フェンダー下端で
F: 703mm→670mm、33mmダウン
R: 670mm→660mm、10mmダウン
元々がかなりフロント上がり(リアより33mm高い)で不細工だったのが、10mm差まで近づいたワケだ。
バネレート
F: 24.7[N/mm] = 2.52[kg/mm]
R: 37.8[N/mm] = 3.85[kg/mm]
純正バネのレートがいくら調べても出てこないので、数字での比較ができないが、
リアのバネレート>フロントのバネレート
としたかったのと、
フロントのダウン量>>リアのダウン量
としたかったので、H&Rを選んだ。
一応、H&Rの売り文句をまるっと引用すると、
TUV認証
ドイツでは乗用車に装着するパーツは全て世界でもっとも厳しいといわれるTUVテストをパスしなければいけないという規則がありますが、1970年代後半にローダウンスプリングはおろかチューニングパーツでTUVをパスしたメーカーは1つもありませんでした。
しかし、H&R社は1980年代初頭にはローダウンスプリングでは初のTUVテストをパス。H&Rスプリング高性能を世界に知らしめる事に成功しました。
これ以来、ドイツのチューナーやレーシングチームから絶大の支持を受ける事となりました。
勿論TUVをパスしたという事のみで、競合がひしめくトップの座を維持しつづけるのは難しく、現在の地位を確保するには、スプリングの設計と平行して、長期間使用してもへたりやたわみといった経年劣化のない高品質の実現への取り組みや、独自の製造工程が大きな影響を与えております。
German standard
現在はH&Rのハイパフォーマンス、ISO9001認証を取得した厳格な最高品質等が支持され、ポルシェ カレラGT、911GT2、911GT3、メルセデスCLK DTM AMGなどのウルトラハイパフォーマンスカーにH&Rスプリングが純正装着されています。
驚くべきことに、皆様のお手元に届くH&Rスプリングは、ウルトラハイパフォーマンスカーに純正装備されているスプリングと同じ材質、品質管理を経て製造されたのです。
冷間成形製法から誕生するヘタリを知らぬ耐久性
車両を支え、激しい動きに耐えるスポーツスプリングには経年劣化によるヘタりを生じさせない高い耐久性が求められます。
H&Rは高耐久性鋼材メーカーとして知られているムアー アンド ベンダー社の鋼材を独占使用。その引っ張り強度はなんと2,136N/mmと、スポーツスプリング業界では群を抜いた最強のスペックを誇ります。さらに、巻き工程で鋼材の内部に生じる熱とストレスを取り除くため、焼き戻しとショット加工による表面加工を施すことで、冷間成形されるスプリングの金属疲労を徹底的に除去しています。
弾力性維持の障害となる鋼材内部のストレスを取り除いた後、スプリングを完全密着させるプレセッティング処理が4回にわたって施されます。
ということらしい。
●インプレ
全体に硬くなり、モロ、ドイツ足なフィーリングとなった。
踏ん張る感じ。
昔はドイツ足がとにかく好きなテイストだったんだケド、最近は特にそうでもない。
いや、好きなテイストのひとつであることは間違いないんだケド、ほかにも、しなやかな足とかシャープな足とかをいろいろ知ってしまったから。
もっとも「ドイツ足」って言っても、年々、ドイツ車の足回りのテイストも変わっていってる。
実家の初代TTクーペは典型的なドッシリ感のあるドイツ足だが、二代目ではもっと軽快な感じになってるし。
ゴルフも3→4→5・・・と、どんどん、軽快でシャープな方向に変わったし。
E92 M3もシャープだ。
BMWのセダン系、ポルシェあたりはいわゆるドイツ足の文脈の中で良いもの・悪いものがあるイメージ(主観です)。
逆に、近年は日本車がドイツ足っぽくなっていってるという印象。
さて、H&Rのスプリング付の純正ダンパー。
ステアリング操作時のムダ・遊びがなくなり、シュアなフィーリングとなった。
これは非常に好ましい。
フロントへのトラクションを維持するために、リアのスプリングレートを高めに選んでみたのだが、良い・悪いはともかく、駆動輪でないリアの存在感が持続するようになった。
純正バネで加速時にリア荷重となってフロントにトラクションがかからない症状は、ある程度解消されたと思うが、それでもまだ加速時のフロントのトラクションは足りていないと思う。
スプリングレートの問題というよりは、フロントダンパーの伸び側の減衰率が低すぎると思う。
フロントダンパーの伸び側の減衰率の低さの問題は、ブレーキング時に更に顕著。
ブレーキング時のフロントへの「大きすぎる」荷重移動は純正より多少マシになったのだが、前荷重状態からの戻りが速すぎるのだ。(反動でハネ返ってくる)
純正状態のときからの問題だが、スプリングレートが高くなったことでより顕著になったかも。
古い軽自動車なんかでショックが抜けたクルマにありがちな症状だ。
リアのバネレートUPにより、リアのハーシュネスは多くなった。
そうは言っても、アッパーマウントはブッシュなので、角は丸いが。
運転席の私は特に気にならないが、2列目、3列目に座る家族からの今後のリアクションがどうなるかは・・・ちょっと気になる。
あと、ボディへの影響も少しだけ気になる。
307SWの純正足は、高速コーナーで素晴らしいしなやかさ、キレイな走りをしていたが、残念ながらこれはスポイルされた。
高速コーナーにおける、純正スプリング時の、ベタッと沈み込んで路面をトレースする感覚はなくなったかわりに、各足が踏ん張っている感覚、タイヤに荷がかかって感覚は強くなった(が、やはり高速コーナーのフィーリングは純正時の方が好み)。
●ワインディング・インプレ
307SWを購入したばかりの頃、「裏山」を走ってみて、スゴくがっかり、凹んでから、307SWでは全くワインディングは走っていなかった。
今の私にはビートという戦闘機があるので、307SWはワインディングを走るクルマではないのだが、H&Rのスプリングがどんなもんか知りたかったので、またガッカリすることを覚悟して走ってみた。
・・・・ウレシイ誤算で、ワインディングをある程度走れるクルマになっていた。
不快感がなくなった。
バタつかず、とっちらからず、随分とコントローラブルになった。
ワインディングを運転する気になれるクルマになった。
サスペンションが良くなったのと引き換えに、
・フロントタイヤのサイドウォール剛性不足、ブロック剛性不足、グリップ不足
・ブレーキの効きの悪さ、タッチの悪さ
・強めのブレーキング時に勝手にハザードがONする307SWの電気仕様の煩わしさ
・エンジンの非力さ・・・というか、ドライブトレインと合わせてのトルク不足か。3.476というファイナルギアの減速比の小ささにより、とにかく加速しない。4500rpmぐらいから上が伸び悩む
・・・というネガが良くわかった。
307SWは、通勤車・家族車なので、ワインディング用にセッティングしていくつもりは全くないが、タイヤ交換のタイミング(まだ2年ぐらい先の話だが)では、もっとサイドウォール剛性が高くてグリップするタイヤを選びたい。
そのタイミングでは16インチだとサイドウォール云々というには扁平率が高すぎるので、17インチ化したい気もするが、車軸トルクがプアなので17インチはツラいかもなあ・・・。
プジョー307SW関連目次はこちら
Posted at 2011/11/12 22:00:31 | |
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