【書籍】ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術

■ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術
東邦出版


レーシングドライバーのミハエル・クルムのドラテク解説本。

たくぞうさんにもお薦め頂いていた本。
同僚がもっていたのでお借りして読んだ（まいどありがとう！）。


REV SPEEDなんかを除くと、そもそもドラテク本は非常に少ないのだけども、個人的にクルム本は名著だと思えた。

以前に借りて読んだ

ポール・フレール著 「新ハイスピード・ドライビング」
黒沢元治著 「ドライビング・メカニズム―運転の「上手」「ヘタ」を科学する」

よりも、個人的には遥かに読みやすく、わかりやすかった。
・・・プログラム開発やIT技術関連の書籍は、外人が書いたものはわかりにくくて嫌いなんだけど（外人が悪いワケじゃなく、たぶん訳者の問題だと思う）。


他のドラテク本に較べて良いと思えるところは、

・他の書籍では、摩擦円の巧くない説明に終始してワケわからなくなりがちだけど、本著では摩擦円のクドい説明はない。

・現代的なドライビングスタイルについて語っているので、左足ブレーキについての記述が非常に多い。左足ブレーキユーザの私にはウレシイ。

・現代的なドライビングスタイルについて語っているので、ブレーキの残し方（本著では「トレイル・ブレーキング」と呼んでいる）について詳しく解説されている。

などだろうか。


目線、ドラポジ、ウエット・コンディション・・・など、かなり幅広い内容について語られており、クルムの真面目さ・一生懸命さが伝わってくる。
本著を読んで、急にクルムのファンになってしまうぐらい（FIA-GTは観たいんだけど、CATVでやってないんよね）。


ときどき、奥さんの伊達君子の名前や写真が出てくるのも微笑ましい（解釈は人それぞれだと思うけど）。


一家に一冊！と思える内容なので、忘れた頃に自分でも購入したい（・・・で、購入したら新品の状態で同僚に返したいところ）。

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