【ECU】RomRaiderのロギングBaud Rate変更調査

先日のブログ「【ECU】Gear Determination Thresholds」に、wildspeedさんから頂いたコメントに以下のような内容があった。

「通信レートですが、たしか4800bps?だったと思いますが、14400bpsにあげる方法を知っていますか？」
「ROMによるかもしれませんが、32ビットDBWモデルは4800と19200（14400？）を切り替えることができるようです。ただ16ビットモデルとの互換を兼ねて4800にしているらしいです。」

相変わらずのwildspeedさんの情報収集能力、恐るべし・・・・。



RomRaiderのロギングの遅さ、オンデマンドでのロギングの欠点などは兼ねてから私もウンザリしていたので、これは興味のもてるネタだなあ・・・と、私も調査してみた。


結論から言うと、現状、RomRaider側のボーレートは簡単に変更可能だが、通信相手であるECUのボーレートを合わせる方法がわからない。



以下、調査過程。

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【１】romraider.log

SSM(Subaru Scan Monitor)のボーレートとして知られているとおり、4800[bps]で通信されていることが、「romraider.log」からも明白。





【２】ケーブルのドライバプロパティ

デバイスマネージャから、もなもなケーブルのプロパティを開いてみる。

デフォルトのボーレートは9600となっている。
一応ダメ元で、9600で試したり、14400や19200に変更してみても、意味ナシ。

ボーレートはアプリケーション側が、ボーレート等のパラメータを指定してポートオープンを行うので、これは当然。




【３】RomRaiderのソースコード

RomRaiderのソースを調べてみたが、「4800」という定数が見つからない。

・・・・ということは、他ファイル或いはレジストリから読み込んでいる。




【４】logger.xml

「logger.xml」に、ボーレート設定を発見！

ここを9600、14400、19200などに変更すると、どうもRomRaiderはちゃんとそのボーレートでポートをオープンしているようだ。

ただし、相手（ECU）側が4800[bps]なので、当然通信は成り立たず。。。

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シリアル通信では、通信する機器同士、お互いにボーレート、パリティ、スタートビット、ストップビットなどを合わせてやる必要があるのだが、ECU側はパッと見、4800[bps]で固定されているようだ。

シリアル通信可能な機器で、ボーレートの変更が可能なものは、だいたいディップスイッチやロータリースイッチが付属しており、これによる切替となる場合が多い。

DENSO製のECUは、本体外側には少なくともそういったスイッチは見当たらない。
ケースを開ければ基盤に付属しているかもしれないが、「baud rate」なんて親切な表記はないだろうから、見つけても結局触る勇気が出ないだろう。




【５】RomRaiderのForumより

WEBでいろいろ調べたが、RomRaiderのForumの
「Baud rate for logger found for 32bit DBW」
ぐらいしか核心を突いていそうなページを見つけることができなかった。

英語の読解力に欠ける私には、もひとつピンときていないのだが、
「ROMの特定アドレスを書き換えると、ロギング用ボーレートが変わる」
ということなのだろうか？

一応、自分のB4のROMをバイナリエディタで開き、上記ページで紹介されているアドレス（0x3AE9E）を確認してみた

・・・が、どうも違う感じ。

仮にROMをイジってECU側のボーレートを変更できたとしても、そもそも、ロガー用のボーレートだけが都合よく変わるとも思えないので、EcuFlashなんかのボーレートも変更する必要があるように思われる。

で、ROMにボーレート設定が含まれるとは到底思えない。

・・・ので、上記サイトの内容は、自分の読解力不足で、全く別の方法を提示している？？？？

有識者の方、英語の読解力に優れる方、ご指導御願いしますm(u_u)m

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