
先日の、とても印象に残り、感銘を受けた
DC5インテグラ・タイプR試乗の直後に、DC5のオーナーの奥様用のフィット RSも運転させて頂いた。
奥様は別にスポーツカー派というワケではないらしいが、MT派らしく、ホンダでMTをラインナップしている車種の選択肢が少ないのでRSに落ち着いたらしい。美談だ。美談過ぎる。
※奥様ご出張中のところ、勝手にスミマセン+ありがとうございましたm(u_u)m
ここんとこバタバタ忙しく、試乗から10日間以上が経ってしまったので、記憶をたどっての短評としたい。
2代目Fitは、ベースグレードのGE6を以前に試乗・レビューしている(あんまし好印象ではなかった)ので、共通点は省略する方向で。
■【試乗】Honda Fit RS 5MT (GE8)
駆動方式:FF
トランスミッション:5MT
車両重量:1050[kg]
●エクステリア
2代目フィットのデザインもだいぶ見慣れたが、初代フィット(GD系)が、私にとっては、とても完成されたステキなデザインだと思えるので、どうしてもそれとの対比で残念感が拭えない。
GE6の試乗から2年半が経つが、印象が変わらないので、エクステリアは個人的に決定的に
初代>二代目
なのだろう。(オーナーさん、ゴメンナサイ)
●インテリア
GE6評参照。
今回はDC5の試乗後で、深夜だったし、暗かったし、あんましじっくり見てない。
●HMI~操作してみて
まず座ってみて強く感じたのが、
DC5試乗直後ということもあり、着座位置がとにかく高く感じた。
高すぎた。見下ろす感じ。
着座位置とステアリングホイール、着座位置とペダルとの位置関係は苦手なレイアウトだが、クルマのジャンル的に仕方ないのだろう。
私はB4の頃から低着座位置信奉者だったが、地面スレスレのビートに乗るようになってからはその傾向が顕著過ぎて、まともな評価ができなくなっている。
ただ、そういう評価基準でも、先日の
DC5とか
BRZは違和感なく、気持ちのよいシートポジションだった。ビバ、スポーツカー!
DC5試乗の後では、ステアリング・インフォメーションが軽すぎる印象を受けた。
実際に車体も軽く、本当に良く曲がる、正に「軽快!」「キビキビ!」「くるくる!」。
その動きは
GE6(フィットのベースグレード「G」)とは全く異なるもので、本当にステキだと思う。
・・・が、ステアリング・ホイールの「軽すぎる」感が、クルマの軽快さだけではなく、たぶんパワステによるアシストが多すぎるのではないか・・・という違和感も感じた。
ややアシスト過多?(アルファロメオのような不自然な演出ではないが)
もっとも、この出張時にレンタカーしていたライフのパワステが本当に酷かったので、それと較べると遥かにナチュラル。
DC5試乗の後だったので、特にダイレクト感に欠ける印象を受けたのだろう。
ビートは重ステでも気持よく成り立ってるんだし、軽量でキビキビ走るクルマのパワステ・アシストはもっと控えめでも良いのではなかろうか?
5MTはスコスコ、良く繋がって、良い感じだった。
オーナーさん曰く、この後で登場した6MTの方が面白いらしいが。
ただ、着座位置が高いので、「かなり低い位置にあるシフトノブに手を伸ばす」という感覚が強く、最初はちょっと違和感を感じた。
ペダルレイアウトも適切で、ヒール・アンド・トゥや左足ブレーキもしやすかったような気がするが(ウロ覚え)・・・・
ステアリング同様、
DC5試乗の後だと、各ペダルのタッチが無駄に軽かった。
だからといって、日産のセダンなんかにありがちな、「踏んでるんだか踏んでないんだかわからない」というようなふわふわしたインフォメーション希薄なものではなく、きちんと芯もインフォメーションもあるのだが、如何せんペダルのバネ反力が軽すぎてダイレクト感に欠けた。
ひょっとするとそういうのもフィットRSの「軽快感」アピールの一環なのかもしれないのだが・・・・
フィットRSを好んで乗る人はこういうテイストが好きなんだろうか?
RSだと女子よりも男子が多そうなイメージがあるのだが・・・・。
●エンジン~ドライブトレイン
エンジン型式: L15A
種類 水冷直列4気筒横置き SOHC
排気量: 1496[cc]
圧縮比: 10.4
ボア×ストローク: 73.0×89.4
最高出力: 88[kW](120[ps])/6600[rpm]
最大トルク: 145[N・m](14.8[kg・m])/4800[rpm]
とても良く回る気持ちの良いエンジンで、
GE6のL13Aエンジンのネガティブな印象を完全に払拭してくれた。
線は細いケド、芯のあるフィーリング。
下のトルクよりも、レスポンスが良く、上に伸びる感じ。
典型的な昔からのホンダの4気筒NAのフィーリング。
意外なことに、圧縮比、最近のNAのクセに低いのネ。(理由??)
そして、更に意外なことに、ロングストロークなのね。
このロングストロークっぷりでも、こういうフィーリングを出せてしまうのはホンダならではだと思うが・・・・そのマジックの理由は何なんだろう?
バルブタイミングなのか、フライホイールのイナーシャなのか、そのほかのトラポロ系の積み重ねなのか??
フリードとか他車種でもL15Aを積んでる車種はあるみたいだケド、またテイストは変えてあるのかなあ?
CR-ZのIMA(ハイブリッド)の1.5Lエンジン部は「LEA-MF6」という型式だが、ボア×ストロークも圧縮比も出力もトルクも、このRSのL15Aと全く同じ諸元。
LEA-MF6のエンジン部はL15Aと推測できるが、
個人的にはCR-Zのエンジンのフィーリングは悪かった。
直4の悪い意味での雑さ、上まで回すと苦しそうな感じ・・・・・、など、スポーツカーのパワートレインとしてはネガティブな印象だった。
やはり、IMAのモータ部が、低速トルクを補う役目は果たしつつも、大きな慣性を与えているため高回転時は負荷となっている・・・・ということなんだろうか?
うん、CR-Zと比較すると、L15Aの本質が見えてくる気がする。
軽快なエンジンだが、トルク不足。
フィットRSでは軽いフライホイールと、軽い車体により、スポーツ・フィーリングとなるが、IMAやCR-Zの車重(1180[kg])には負けてしまう。
素人なりにはそんな印象。(ホンダさん、大外ししてたらゴメンナサイ)
●総評
主にHMIが個人的にストライクではなかったが、とにかく軽快でキビキビ走るのと、エンジンのフィーリングが良いのが好印象だった。
先日のジムカーナの練習会でもフィットは何台か出走してたケド、確かにフィットRSでのジムカーナは楽しいかもね。
重心の高さが私には怖いケド。。。
オーナー様、奥様、ありがとうございましたm(u_u)m
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試乗記 | クルマ
Posted at
2012/06/11 23:34:03