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2015年08月12日

【試乗】Peugeot 208 (ABA-A9HM01)

【試乗】Peugeot 208 (ABA-A9HM01) 昨日、307SWのランプを修理してもらってる間に、プジョー208の試乗をさせて頂いた。


※以下、酷い酷評なので、プジョー好きな方、208オーナーの方は絶対に読まないでください。





■Peugeot 208 (ABA-A9HM01)




■エクステリア

個人的には「ヴィッツをモデルチェンジしました」と言われても、何の違和感もナイ、エクステリア



↑ヴィッツ


PSAの中で、シトロエンの方がプジョーよりもずっとデザイン・コンシャスだと思うのだケド、それでも、プジョーの歴代車種は、「たかがプジョーのデザイン」なのに、やっぱり、いろいろ他社に影響を与えて、適度にパクられてきたように思う。

今回の208に関しては、「ヴィッツがパクった」というワケではなく、発売前の発表写真から、「新型ヴィッツ?」ぐらいの印象しか得られず・・・


正直、プジョーなんて、メカも大したことがなく、ブランド時代にステータスだってナイのだから、そんなにクルマ好きじゃない人が、「フランス車乗ってる私ってオシャレじゃない?」的になんとなく選ぶ人が多いブランドという印象。
(だから、「みんカラ定期便」なんかでも、307の整備はたったの1イイねでもランキングされる)
(※同じグループ、同じプラットフォームでもシトロエンの方が圧倒的に趣味人が多い)


で、そのプジョーがこの凡庸なデザインになってしまうと、もうこの時点であまり価値のない車種に思えてしまう。





↑ちなみに、実際に試乗したのはコッチの白い車両だケド、まあ、同じモノ。





206のリアビューはコンパクトハッチのひとつのお手本として、多くのメーカーに影響を与えてきたケド、この208に関しては・・・





208の感想、評価とは全く関係がナイのだが、最近のハッチバック車って、例外なくこういう形状のルーフスポイラーが付いているね。

車両後方の負圧を整流し、負圧の中心をなるべく後方にもってくる思想だと思う。




■インテリア



インテリアはカッコイイと思う。

歴代、プジョーはAudiと少し似たような路線で、Audiよりちょっと地味に、でもうまくまとめてきた。

それが、最近のモデルではどんどんと洗練され、モダンに、個性的だけど破綻せずにうまくまとまったモノになってきていると思う

このクルマでステキだと思える部分はインパネ回りのデザインぐらいかなあ・・・





シートは、プジョーらしい、ちょっとボテッとした厚み感のあるモノ。

可もなく不可もなく。

静的には着座位置の高さは気にならないのだが、走ると、荷重移動に伴うクルマの動きが大きいので着座位置の高さも気になってくる(※後述)。



天井が前に突き出ていて、前方視界は狭いのだが、それはそれで世界観があるので個人的には好き。




■エンジン



型式: 不明
種類: 直列3気筒DOHC
ボア×ストローク: 75.0×90.5
総排気量: 1199[cc]
最高出力: 60[kW](82[ps])@5750[rpm]
最大トルク: 118[Nm]@2750[rpm]


BMW製(※表向きはBMW+PSAの共同開発だが実際は・・・)のエンジンから、PSA製に戻した1.2L NAエンジン。(308は1.2Lターボ)




前方排気。三元触媒状のものが手前に見える。




エンジンルームに対し、コンパクトなエンジンなので、エンジンマウントで吊ってる感が目視で良くわかる。




↑エンジンルーム内の助手席寄り。

バッテリーの上に位置するDELPHIの放熱フィン状のモノは、ECUっぽく見えるケド、単にバッテリーの放熱フィンなのかな?
アイドリングストップは付いているケド、マイクロハイブリッド的なアプローチは採ってないようなので、バッテリーで特別なことはしていないと思うのだが。

写真下方にチラリと見えるのはVALEOのECU。
メインのエンジンコントロールユニットはVALEOなのかな?



で、エンジンだが・・・・

・・・パワー無い。遅い。


イナーシャがデカいのか、DBWの制御がダメなのか、レスポンスも悪く、フィーリングも悪い。




音も悪い。
良くある直4の「掃除機状の安い雑味」ではなく、なんかビチビチ言う排気音(音の悪さはS660も同じかなあ・・・)と三気筒が理由なのかメカニカルノイズも多く、かつ、メカメカした楽しい音じゃナイ。

単に安っぽく下品な感じ。



308前期型の世代は、全国のプジョーのディーラー、シトロエンのディーラーで、

「BMW製のエンジンで、アイシン製のトランスミッションなので壊れません。安心です!」

と、プライドのない恥ずかしい常套句を営業的に連呼されてきたが・・・

・・・・BMWのエンジンに戻した方が良いと思う。





■ドライブトレイン



「オートマチックモード付5速ETG(エフィシェント・トロニック・ギヤボックス)」。

要は、シトロエンのセンソドライブの名前違いだよね。
シングルクラッチのAMT。

ややこしいから名前統一して欲しい。




これも自動変速機構、TCUはマニエッティ・マレリなんだろうか?



パドルでも操作できるケド、特にステアリングを切っているときの操作性は悪い



で、この「ETG」だが・・・・

これも不出来過ぎる。。。


まず、運転し始めて、助手席の営業サンに

「ブレーキペダルの操作も制御の判断基準になるので、左足ブレーキはしない方が・・・」

と諌められた。


2ペダルMTで左足ブレーキ禁止令が出たら、もう何も面白くナイ。


で、

「このクルマは、パドルでのシフトアップ時はアクセル戻した方が良いタイプですか?それともベタ踏みのままシフト操作した方が良いタイプでしょうか?」

と訊いたところ、

「アクセルは戻さず、ベタ踏みのままで」

とご回答頂いた。



アクセルベタ踏みで、シフトアップすると・・・

・・・シフトアップ時に、体感的には2~3秒ぐらいのラグがある。

トルコンAT車のキックダウンとも違う、なんかコップに注いだ水が、こぼれる前に「う~ん」と表面張力を保つようなガマンの感覚の時間。


体感的には2~3秒と書いたが、たぶん実際には1.5~2秒ぐらいなんじゃないかな。

昔、Alfa147やアルファGTのセレスピードに乗ったときに、シフトアップ時の空走時間の長さにドン引きしたのを思い出した。

・・・あれから10年ぐらい経ってるんですケド。。。




で、そんなこんなを試していると、助手席の営業サンから

「基本的にはオートマチックモードで。高速道路なんかの巡航でギアをホールドさせたいときだけマニュアルモードにしてパドル操作をするのが欧州の乗り方です」

とレクチャー頂いた。

私: 「え?スポーツ走行用じゃないんですか???」

営業サン: 「ええ。」

私: 「・・・・・・。」



で、オートマチックモードに切り替えて、アクセルベタ踏みでシフトアップしてみる。

やっぱり体感的には2秒以上の長い長い息継ぎ。


フライホイールを含めた回転系のイナーシャが大きく、シフトアップ時の回転落ちを待つのにかなりの時間が必要なのか、あるいは単に制御が酷いのか・・・

先日乗ったアバルト595コンペティツィオーネ(ABA-312142)は同じくシングルクラッチのAMTだケド、もっと随分マシだったと思うんだケド。。。。

というか、同じPSAの古い世代のシトロエンC4ピカソのセンソドライブも、コレより遥かにマシだったと思うんだケド、当時の私の試乗が優しかったのか、あるいは、PSAが退化したのかどっちだろう?



私はトルコンATが嫌いで(特に私の307SWのPSA製のトルコンATはゴミ)、AMT、DCTの方が好きなのだが、この208のETG(エフィシェント・トロニック・ギヤボックス)のクオリティなら、トルコンATに戻した方が良いと思う。
308前期型世代のアイシン製に。


(実際、ターボモデルはトルコンAT仕様がリリースされると営業サンが言ってた)





■足回りとかステアリングとか



ステアリングホイールが純正とは思えないぐらい小径で、期待を抱かせるのだが・・・・


まず、EPS(電動パワステ)がとても苦手。

ここ最近、フィット3レクサスLS600hLS660BMW i3アバルト595あたりを運転して、

「最近のEPSって本当に自然なフィーリングになったな~。完成されてきたな~」

という感想を抱いていたのだが、この208のEPSは、古い価値観で軽自動車などに採用されてきた、過激な「車速感応式」と「無駄に軽すぎるパワステ」。

徐行時は、ワケがわからんぐらいに軽い。

走りだすとある程度重くなるが、でも他車種と較べて軽すぎる。「ほら、パワステですよ♪」アピールなのか知らんケド、ステアリングインフォメーションがナイ。

他車種のEPSだって、電気を介している以上、直接ロードインフォメーションをステアリングに反力として伝えているワケではナイのだが、それでも、伝えようという努力は感じるし、LS600hLなんて、本当にリアルに伝わってくる。

208のEPSは「ロードインフォメーションを伝えよう」という意思を全く感じナイ。

出来損ないの猫足を少しでも誤魔化すために、ステアリングインフォメーションを消したかのようにすら思える。







足回りは、ハーシュネスはちゃんと往なすんだケド、ちょっとしたステア操作に対しての荷重移動が大きすぎる。

「ピョコピョコ動く」という表現ではなく、もちょっと応答速度は遅いので、「ムォコムォコ」というか・・・

とにかく落ち着きがナイ。
落ち着きがナイけど、シャープというワケではナイ。(表現が難しい)


「ノーズダイブ(ピッチング)が大きい」「ロールが大きい」というよりは、本当にちょっとしたレーンチェンジなんかでも、荷重が右前足に乗ってみたり、左後足に移ってみたり・・・とか、

「4輪のどの足が沈んでいるのかが良くわかる」

感じ(そして、その移り変わりが頻繁で落ち着きがない)



見方によっては、クルマの挙動を学ぶのに良いクルマなのかもしれないし、運転がうまくなるクルマなのかもしれない。(かなりポジティブに曲解すると、だが)



あと、一回、左折から立ち上がるときに、大した速度じゃないのに少しオーバーステアが出た。
FFなのに。

本当に飛ばしていないので、例えば、ESC(横滑り防止装置)が余計なことをしたとか??





ブレーキはイマドキのクルマには珍しく、カックンブレーキ


ここまで走りが悪いと、ホイールなんかもとても退屈なデザインに見えてくる。




■まとめ



酷評、ゴメンナサイ。

208オーナーの方々、読んでしまったとしたら、とても気を悪くされたと思います。
本当にゴメンナサイ。




●試乗記関連目次はこちら
ブログ一覧 | 試乗記 | クルマ
Posted at 2015/08/12 17:07:26

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この記事へのコメント

2015年8月12日 17:57
現代の自動車開発とは「いかに人間の感覚に近づけるか」、「いかに違和感を無くすか」に注力されているはずですが、欧州にもこのようなクルマがあったのですね。

EPSとカックンブレーキは致命的です。
コメントへの返答
2015年8月12日 18:01
私の感覚がどこまでアテになるのか・・・
・・・なので、話半分で(-_-;)

福MXさん試乗のご感想、興味あります。

EPSやカックンブレーキ、足回りの関係で、ボディの剛性感なんてあるんだかないんだか、てんで掴みどころなかったです。。。


登場時、いろんな賞を受賞していた308SWにはとても興味あったんですが、208試乗で萎えてしまいました。
(そして、そんな私のリアクションを感じ取ったのか、Dラーさんは塩対応だったので308SWは試乗できませんでした)
2015年8月12日 19:26
なんとも残念過ぎるモデルに成り下がって仕舞ってたのですネ…

昔々の205GTIは、メッサ楽しいホットハッチだったのになぁ~。(-"-;)
コメントへの返答
2015年8月12日 22:02
208GTIってのもあるみたいですが・・・

http://www.peugeot.co.jp/208gti/

どうなのかなあ?
2015年8月12日 22:20
妻カー候補にもなりましたが、運転に何の興味もない妻が「怖い」というくらいの出来(軽すぎるステアリング、頭を前後に揺さぶるETG、弱すぎてずり下がるヒルホールドアシスト他)のため、見送りとなりました。

PSAがドン底の時代に開発されたせいか、良いところを見出だすのが難しいクルマですね。

…って、あのディーラーにクルマの説明ができる営業マンがいたことに驚きました(笑)
コメントへの返答
2015年8月12日 23:27
本当に「軽すぎるステアリング」ですよね。

ETGの出来栄えは、10数年前のセレスピードより酷いかもしれません。

X08前期型(BMW×アイシン) の世代の技術をそのまま引き継ぐワケにいかない政治的な事情があるなら、まだX07まで引き返した方が良かったのでは?
・・・とすら思えてしまいます。


年輩のオジサマが同乗してくださいました。

・・・が、あの説明が本当に適切なものだったのかは・・・
(営業マンも、商材がアレでは気の毒だなあ・・・と思いました)

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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