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2014年11月02日 イイね!

【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 後編

【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 後編ブログエントリ: 「【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 前編

の続き。


前編は主に、エクステリア、インテリアのデザイン評。
後編は実際に運転してみてのドライビング・インプレッション。


実は先代コペンを運転したことがナイ(キャドカーズさんのデモカーの助手席には少し乗せて頂いたが)ので、先代コペンとの比較はできないのだが・・・・。



■Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K)


●エンジン~ドライブトレイン

エンジン型式: KF
種類: 水冷直列3気筒 DOHC インタークーラターボ
排気量: 658[cc]
ボア×ストローク: 63.0×70.4(※残念なロングストローク
圧縮比: 9.5(一昔前のターボだと高い圧縮比と言えるが、今のダウンサイジングターボとしてはフツー
最高出力: 47[kW]=64[ps]@6400[rpm]
最大トルク: 92[Nm]@3200[rpm]



↑考えて作ってるんだろうケド、なんか細くて、エンジンルームの熱気をモロに吸いそうな吸気パイプ


最近のクルマって、一見、エンジンルーム内の熱気をモロに吸いそうに見えるサクションパイプの口でも、実はボンネットの裏にインテークダクトが付いていて、ボンネットを閉めるとインテークパイプにクリーンエアを導く構造のクルマもある(例: ホンダN ONE)のだが・・・・



コペンのボンネット裏にはそういう仕組みはナイので、以前レンタカーしたミラ・イース(LA300S)と同じように、エンジンルーム内の熱気をモロに吸う構造らしい。。。
(※ボンネットが樹脂なのはステキだが・・・)



ターボだし、てっきり、スゴく速くて、自分のビートの非力さを痛感するもんだと思って試乗に臨んだのだが・・・

なんかとても非力に感じた。
線が細い。



2速WOTで低回転からレッドゾーン手前(7500rpm付近)までWOT(=アクセル全開)で複数回走ってみたが、ドカンと来ない。




↑タービン(実際に写真に写っているのはほとんどウエイストゲート・アクチュエータだが)

ドコでターボが効いているのか全くわからなかった。

良く言えば「フラットトルク」、良く言えば「ターボラグのないターボ」なのだが・・・・

全域でトルク感がナイので、それならターボラグがあっても明確にドガンとターボによるトルクがシッカリあるエンジンの方が好ましい・・・と個人的には思う。



2速WOTだと感覚的には私のビートよりかなり遅く感じる。
私のビートの方が音もデカいし、目線も低いので、そういうのに誤魔化されているだけかもしれないが。



もっとも、私のビートの2速は変速比が2.166で、アクティ・ファイナル6.230と合わせると、2速時のトータル減速比は13.494。

対して、コペン・ローブは、2速変速比が1.842で、ファイナルが5.545なので、トータル減速比は10.214。

この減速比の差が効いてるんだろうな。

コペン、ファイナルの5.545はともかく、2速の変速比は見直した方が良いのではなかろうか?





↑左右2本出しの排気系。

取り回しはカッコイイのだが、下向きのマフラーカッターが超カッコ悪いと思うが、コレは法規制との関係から仕方ナイのかな?

クルマの外で聞いているとそこそこ雰囲気のある排気音なのだが・・・

ポツポツ雨が降り始めてきたこともあり、試乗は屋根も窓も閉じた状態で、この状態だと排気音はほとんど聞こえない。

で、代わりに聞こえるのはエンジンのメカニカルノイズなのだが、直3らしいザラザラした雑な音だった。
掃除機っぽい吐きそうな安い音ではナイが、パンチのある音でもナイし、美音でもなかった。残念。



とにかくターボなのに、線が細くてトルク感がナイことにビックリしたが、7500rpmまで苦しそうに回ってるワケではナイので、「いろいろと抑えた仕様」なのかも?
吸排気を変更して、ブーストアップしたり、タービン自体もデカいものに交換したり・・・と、チューンナップでドカンと出せるのかも。

少なくとも、燃料仕様がレギュラーなので、ハイオクにするだけでノッキングマージンは稼げるので、いろいろとパワーアップの余地はあるのだろう



●足回りとかボディとか



運転し始めは、車速感応式特有の思いのほか軽いステアリングに少し「ん?」と思ったが、すぐに慣れた。
イマドキの軽自動車にありがちな露骨に不自然な車速感応式ステアというほど気持ちの悪いものではナイと思う。

走りだしてからは操作感良好





↑フロントのスプリングとダンパー。




↑フロントのロアアームだとかスタビライザーだとかステアリングロッドだとか。
なんかカッチリ作られている印象で、スタビは結構太い




↑リアのダンパーとスプリング(別体)。


もっとドッシリと重たい動きを想像していたのだが、思いのほか軽快で好印象

シッカリとブレーキングしてみたり、アクセルベタ踏みしてみたり、タイトコーナーを左右に振り回してみたりさせて頂いたのだが、ピッチングもロールも少ない

BRZ/86のような強烈な低重心感があるワケではナイが、850kgという車重の数字だけではわからないが、重心位置が結構低いのかも。
ボディパーツはほとんどが樹脂だしな。


ノーマル・ビートのストロークが長くてシッカリとロールさせる思想とは対照的で、あまりストロークしないバネレートのやや高いサスペンションだが、ボディ剛性が高いからシッカリとレスポンス良く動く足・・・なのかな?
固有振動数高めの印象、減衰低めの印象。
レスポンス重視?

ステアリングに対する応答性は良く、シャープに動く印象。

ワザとステアリングをこじって、アンダーを誘発させてみたりもしたが、うんうん、コントローラブルで良い感じ。

ハンドリングマシンとしては好印象。



ディレッツァZ2とか、アドバン・ネオバなんかに履き替えたときに、純正足でどこまでイケるのかな?(結構そのままで走れそうな印象)





↑フロントブレーキ。
ベンチレーテッドディスクだった。



ブレーキの感覚が好みじゃなかった。

ブレーキペダルがやたらとストロークが長いのだが、「タッチのフィーリングが悪い」というべきか、とにかくインフォメーションが希薄でわかりづらい

途中までが遊びで、途中からリニアに効いてるのか、全域がコントロールゾーンで奥で効いているのか・・・など、わかりにくい。





タイヤは私の嫌いなRE-050A。(なんども書いてるので嫌いな理由は略)
外車を含めて、純正採用されることがやたらと多い銘柄だが、その理由が知りたい。

165/50R16。

営業さん曰く、開発陣は16インチではなく15インチにしたかったらしい。




●総評

「このクルマが欲しい!」と思える強烈なアピールポイントがなかった。

例えばBRZだとエンジンはプアだケド、低重心感とフロントミッドシップ感に訴えるものを感じるが、そういう部分が希薄。

ただ、もちろん、現行の軽自動車(ホンダN ONE、ライフ、ダイハツ ミラ・イースなど)と較べると、MTだしスポーツカーだし、まあ走ってて楽しい。

そういう観点からは、小粒感も含めて、NCロードスターとか、Z34とかと近いものを感じたが、NCロードスターやZ34と較べると軽自動車だからこその楽しさもあるが、軽自動車だからこその雑さも多いかな・・・と。


ただし、エンジンの章にも書いたように、コレをベースに、あれこれチューニングすると面白いクルマになりそうな気はする。




あと、ターゲット層がわかりにくい


先代コペンに乗ってる友だちには女子が多い。

ビートのオフ会って基本的に男子が多いのだが、コペンのオフ会って女子比率が高そうでウラヤマシイが、この2代目コペンのデザインが女子ウケしそうには全く思えない
(あ、でも、着せ替えの丸目のヤツはウケるんかな?)

ダイハツはココアとかかわいくデザインしているのだから、コペンももっと丸っこく、かわいいデザインにすれば良いのに。

デザインの章に書いたように、どうせFFでエンジン積載関係上、フロントはずんぐりとしたデザインにしかできないんだから、それに合わせて、リアの伸びやかなデザインを放棄して、たとえばFIAT 500だとかBMW MINIだとかをクーペ化したような方向性のデザインにするとか。
コペン・ローブの場合、シトロエンDS3をオープンにしたようなデザインに落ち着くのかな?

カラーバリエーションも女子力の低いものばかりなので、あまり女の子ウケを狙ってないのかも。



スポーツカーにありがちな、富裕層のオジサマがターゲットだとすると、それはそれで、ちょっとデザイン・ディテールが幼稚な気がするし、もっと低速トルクに振って、乗り心地もドッシリ系にすべき気がする。



結構、走りに振ってるのは好印象なのだが、「走ってる人」がターゲットなのかなあ?
きちんとハンドリングマシンで、だけどエンジンがプアなので、ロータス・エリーゼとか、マツダ・ロードスターとか、BRZ/86とか、そっち路線なのかな?




●営業さん

「ビートに乗ってます」とは言ったものの、「サーキットを走ってます」とは言ってなかったのだが、

「セントラル・サーキットで(コペンを)ノーマルのまま走ってみましたが、◯◯コーナーでもアンダーが出なかったです」

とか、前述のように「ダックテールがSUGOで効いた」とか、話せる人だった(笑)ので、私もビートにロールケージ組んでサーキットで走ってるという話をした。


営業さんからは、

「コペンやS660を買ったとしても増車にすべきでは?」
「僕だったら、絶対ビート手放さないですよ。」
「あのエンジン、あのフィーリング、あの仕様はもう出ないですから」


と言われた(好印象)。

コペンを売るためにビートをDisったりせずに、こういうこと言う営業さんって、経験上、だいたい営業成績イイんだよね。




●試乗記関連目次はこちら
Posted at 2014/11/03 00:45:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2014年11月02日 イイね!

【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 前編

【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 前編風邪ひいた。
喉痛い。。。


ダイハツ・コペン・ローブ (DBA-LA400K) のMTを試乗してきた。
※写真点数が多いので、今回はレビューは2回に分けます。


試乗車がある、岸和田店までプジョー307SWで行ってきた。

営業さんに 「コペンを試乗したい」 と伝えると 「買い替えですか?」 と訊かれた。

私: 「コレ(307SW)からぁ?いやいや、私、ビートももってるんです」

営業さん: 「じゃあ、MTの方がイイですよね?」

私: え?MTあるんですか!?もちろんMTでお願いします!」

ダイハツのサイトでの試乗車検索ではどこもCVTしかなかったのだが、この店(岸和田)はコペン強化店らしく、MTもCVTも試乗車があった!!!!



■Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K)



●エクステリア

5MTの試乗車は黄色(ジョーヌイエロー)。
黄色のスポーツカーは好きなので、ちょっとテンション上がるし、ウレシイ。

・・・が、ビートオーナー、ホンダ厨の私には「いやいや、黄色の軽オープンスポーツはやっぱりビートだろ」とも。

黄色、黒のハードトップとのコントラストが良いですな。




2代目コペンのデザインは、とにかくディテールが幼稚で超合金っぽいイメージがあったが、それ以上に、全体フォルムの前後バランスが悪いように思う

フロントタイヤ後端より後ろは伸びやかで、イケてると思うんだが、高すぎるボンネットがズングリしていて、サイド~リアとバランスが取れていないと思う。

収納物(エンジン他)や衝突安全の関係から、ズングリしたフロントしか作れないなら、それに見合ったディテールにしたり、リアもボリューム感を付けて辻褄合わせをすれば良いと思うのだが、

「フロント担当」
「側面~リア担当」
「ディテール担当」

がそれぞれ別のデザイナーで、寄せ集めてくっつけた感が否めない


もっとも、2代目コペンのボディは着せ替え可能なので、ある程度は今後リリースされるであろうサードパーティー製のボディパーツで改善されるかもしれないが、根本的なフォルムの問題は難しいなあ・・・・。




リアは伸びやかなのだが、ディテール(ランプ)がとてもとてもダサいと思う


ちなみに営業さんが 「このダックテールが秀逸で、SUGOで走ってみたらダックテール有/無で全然違った」 とのこと。

ちょうど、ビートのストレートスピード問題に悩んでる私にはタイムリーなコメントだった。





こちらは「リキッドシルバーメタリック」の試乗車(CVT)。

パッと見は、黄色の方がインパクトあるが、この色はこの色でイイな
ボンネットのヌメヌメした面構成なんかに合ってる。


前述の「前後バランスが悪い」問題解決を、この「リキッドシルバーメタリック」の試乗車でシミュレーション↓。





↑高すぎるボンネットをぶった斬るだけで、スゴく、スマートな全体フォルムになると思いませんか?

もっとも、MRやRRなら可能だケド、実際問題FFにコレはムリなワケで、前述のように構造的にムリなら、FF軽としての全体バランスの良いデザインを追究すべきではなかろうか?





「ディテールが幼稚」と前述したケド、顔のディテールだけを切り取ってクローズアップすると、コレはコレで結構カッコイイんだよな。
要は、短くて、ハイトの高いコペンのフロントフォルムに合ってナイ。

フェアレディZぐらいのクラスのクルマならこのディテールでも成り立つんじゃないかと。


ただ、このディテールが、どんな層をターゲットにしているのかが良くワカラン。





店内の展示車両は「トニコオレンジメタリック」。

日本のスポーツカーって、オレンジメタリック多いよね。86だとかZだとか。
シニア向けの設定色なのかな?




●インテリア



試乗車(黄色、MT)のシートは黒で、黒はオプション色。
標準色は薄茶色で、こちらの方がなんとなくコペンらしい気がする。



なかなか良くまとまった、落ち度の少ないデザインだと思うが・・・・

スポーツカーとしての座っただけでワクワクするコックピット感はなかった。
自分のビートがロールケージ+フルバケだから、感覚が麻痺している部分もあると思うが・・・・。


スゴくアイポイントが高く感じるのも、スポーツカー感をスポイルしているのだが、営業さんにその話をしてみたところ、ダッシュボードがかなり低いため・・・とのこと。
ああ、コレ、わかる。
何のクルマだったか忘れたが、以前の試乗記でも

"シートポジションを下げなくても、ダッシュボードが高いとシートポジションが低く感じる"

と書いた記憶がある。


先代コペンよりシート自体も、分厚いらしく、実際にヒップポイントも少し高いらしい。


プロのレーシングドライバーさんと話をしていて、「シートのポジションは低ければ良いというワケじゃない」と教わったが、「これぞスポーツカー!」と感じる要素として、ヒップポイント、アイポイントの低さは超重要だと個人的には思う。





凡庸な握り心地のステアリングホイール。

最近の新型車に乗ると、純正ステアリングのグリップ感が秀逸なことが多いのだが、コペンのステアリングホイールは凡庸。
このあたりは「しょせん軽自動車」なんだろうか?





インパネ。
特徴のないデザインだが、見やすくて良いのかな。

タコメータが小さいね。見難くはないケド。

コレはMTの写真だが、「CVT」という文字があるから、CVTと共通なんだろう。








5MTのシフトフィール、ヒール・アンド・トゥのしやすさ、左足ブレーキのしやすさは秀逸だった。


スポーツドライビングをするためのHMIはイケてると思う。


・・・
ブログエントリ:「【試乗】Daihatsu Copen Robe (DBA-LA400K) 後編
に続く。



●試乗記関連目次はこちら
●クルマ写真 関連目次はこちら
Posted at 2014/11/02 22:53:14 | コメント(2) | トラックバック(1) | 試乗記 | クルマ

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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