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2017年03月28日 イイね!

【書籍】RALLY CARS Vol.11 FORD RS200

【書籍】RALLY CARS Vol.11 FORD RS200米子です。
米子から栃木に戻ります。


久しぶりの書籍レビュー。

羽田→米子の飛行機で読んだ。



■RALLY CARS Vol.11 FORD RS200

RALLY CARS Vol.11 FORD RS200


出版: 三栄書房(2016/2)

かれこれ、1年以上も前の本なのね。


言うまでもなく、こさとうさんのRS200を試乗させて頂いて、「ヒドく」刺激を受けて購入。


●写真




昔から、幾度も本ブログで書いてきたが、紙媒体には紙媒体ならではの表現があって、見開きの「ドーン!!!」とした写真なんかは本当に重要。
(最近は、PCのディスプレイの解像度も上がり、通信環境も良くなったので、紙媒体のメリットが本当に少なくなってしまったケド・・・)

その点で、この本は合格だと思う。

「今となっては撮影できない」
「WEBには転がっていない」
「プロならではのドーンとした写真」

・・・がたくさんあって、見応えがある。







↑ 1986年1月、"シェンストンの工場でFISAの審査のために並べられたRS200" の写真だそうだ。

あまり歴史には興味がナイのだが、今となっては決して撮影不可能となってしまった、こういう写真は眺めていて楽しいな。




●メカニズム紹介

どこまでシッカリ紹介されているか・・・というと「そこそこ」なんだケド、それでも、この手のムック本にしては、シッカリ紹介されている方なのかな、と思う。



エンジン写真って、ほとんどのムック本では小さい「サムネイル」のような小窓写真でしか掲載されないので、虫眼鏡で見ても何がなんだかわからないケースが多い。

この本は「何がなんだかわかるように掲載」はしていないかもしれないケド、少なくとも、1ページ使った写真が何点かある。




↑ヘッドまわり。

こさとうさんのガレージでの撮影は夜で暗くて、カウルの陰でもあったので、エンジンヘッド周辺は暗すぎて、まともに撮影できなかった。
(クリップオン・ストロボが不調だったし)

なので、こういったヘッド写真はありがたい。




↑タービンとウエイストゲートからの2本の排気管はこさとうさんのと同じだケド、マフラーのと取り回しは全然違うね。




↑「逆トランスアクスル・レイアウト」(要はミッドシップの縦置きエンジン+フロントに置いたトランスアクスルのトランスミッション)。


"4WDでトランスアクスル、それもミッドシップ4WDをトランスアクスル化するアイデアはジョン・ウィーラーがRS200を登場させるまで想像の域を出ていなかった(フロントエンジン4WDのトランスアクスルはRS200から30年近く経って日産がR35GT-Rで実現している)"

うむうむ。

私も4WDでトランスアクスルって読んで、「GT-Rもそーだよな」と思ったら、正にそう書いてあった。




●歴史

この本を読んでいて、

「つくづく私は『歴史』に興味がナイんだなぁ・・・・」

と思った。


例えば、1988年の「セナ・プロスト対決」みたいに、自分がリアルタイムで熱狂したネタは比較的、懐かしんで読めるのだが(それでも、繰り返し紹介され続けるとシンドイ)・・・

自分がリアルタイムで体験していない「歴史」には、ほとんど興味をもてず、眠いだけなので、ほとんど読み飛ばした。
(あんだけ好きなストラトスですら、歴史には興味がナイ)


でも、こういった本は、メカニズムやデザイン詳細よりも、歴史(クルマが登場した背景、成り立ち、レースヒストリーと没落)を紹介したがるワケで・・・・

「文理」の話をすると炎上するので避けてきたのだが、


「雑誌とか本の編集者はほとんど文系だから、メカよりも歴史に偏るんかな?」

「それとも読者のニーズがそっちなんだろうか?読者も文系が多いのかな?」



と、良く考える。




↑「歴史」に興味がナイ私でも、1986年3月5日 ポルトガルでサントスのRS200が、複数人が死亡する事故を引き起こした(←という表現が不適切であることを書いた記事である)のは、不勉強できちんと知らなかったので、興味をもって読んだ。
(ランチア・デルタS4のヘンリ・トイボネンの事故は、幾度もランチア本を買って読んだので知っている)


興味をもって読めたのは、「人が死んでいる」から、なのだろうか?
私は残念ながら、人の死に比較的無頓着だと思うのだが・・・。(自分でも自分自身が異常なのでは?と気にしているのだが、親密だった方がなくなって葬式に言っても涙が出ない)




↑ このレースイベントで、観客が節度なく、コース上に出てくることに、ドライバーの皆さんが、何度も警鐘を鳴らしたこと、スローダウン走行せざるを得なかったこと・・・

それでもオーガナイザーはレースを推し進めたこと・・・・

死亡事故すらあったのに、オーガナイザーがレース後半を続行させようとしたこと・・・

事故はRS200起因ではなく、完全に運営の問題であること・・・・

をドライバー一同が集まって協議し、ドライバー一同が、レースの続行をボイコットするサイン付文書をオーガナイザーに提出した・・・

・・・・というエピソード。

全然知らなかったし、興味深かった。




●マルコム・ウィルソン



↑Mスポーツ代表。RS200のテストドライバー(開発ドライバー)だったそうな。

で、1985年のリンディスファーンでのRS200のデビュー戦を駆って優勝したそうな。


最近はWRC、全く観てないケド、若い頃のラトバラさんが、Mスポーツ(フォード・フォーカス)で、優勝目前の最終SSでミスしてリタイアして、マルコム・ウィルソンにド叱られてから、ビクビクした走りをするショボいドライバーになったのを強く記憶している。

最近、トヨタで良い走りをしているのは環境が変わって、ノビノビしているのかな?と思う。




●派生RS200



↑カッコ良すぎ!
IMSA参戦のRS200 GTO!




↑インゴルシュタットのAudi Forumでも、IMSA参戦の 「Audi 90 quattro IMSA-GTO 1989 Produktionsrennwagen」 の写真を撮影した
が、IMSAのGTO車両って、本当にカッコイイと思う。





↑パイクスピーク仕様





↑ラリークロス仕様



・・・・酷く忙しい私(と、歴史に興味のナイ私)には、ステキな写真と、写真に添えられたちょっとした解説文がちょうど良い。




●自動車 書籍レビュー関連目次はこちら
Posted at 2017/03/28 23:56:08 | コメント(16) | トラックバック(1) | 書籍 | クルマ

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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