2011年03月28日
Q私はこの事故でガンになるのでしょうか?Aその心配はありません
■このような問合せがあったとします。
Q:私は東京在住です。果たして福島第一の事故でガンになる確率があるのでしょうか?
(45歳男性)
A:その心配はほぼありません。落ち着いて下さい(回答)
実は当たり前のことなのです。
もしご自身のガンの確率や、
健康被害を心配してこのブログを御覧になった方、
そんな心配は、まずありません。
落ち着いて、政府の言うとおりにして下さい
■「ついに尻尾を出したな?」
「このブログはどちらかといえば、危険を指摘してるぞ」
「いまさら鞍替えするのか」
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
■でもそんな事はありません。
これは同じ事について言及しているのです。
■3月22日付、最初のエントリーで統計の話をしました。繰り返しますね。
(自コメより)
■数字の本当と嘘について話しをします。
■世の中の確率をすべて足すと100%です、って言いますと、
当たり前でしょ?といいます。100%の本当の事は実に少ないです。
じゃあ、世の中は、というと4分6とか5分5分ならいいのです。
これが割合が減ると大変です。
■例えば0.01%と99.99%
これが0.08%と99.92%に変化します。
そうすると、8倍の危険性と、危険性には全く無いに変化します。
どちらも解釈としては正しいのですが、
8倍なら統計の差が出るが、99.99→99.92は当然出ない、
(自コメ終わり)
■危険から見るか、安全から見るか?
普段の原子力発電の危険性が1%台の危険であれば、大変な事です。
私たち人類はその危険を0.001%などという水準にまで押し留めています。
もっと低い数字なのかもしれません。
(※、作業員除く)
ソ連の黒鉛炉とは技術が違います。日本の原子炉は基本的にかなり安全性が高い。
チェルノブイリとは元々の危険性が全然違うのです。
そしてチェルノブイリはどちらかといえば、田舎でした。
■しかし、こういった事故のとき
今の危険性は1000倍にも10000倍にもなろうとしています。
安全なはずの原発が。それが問題なのです。
元の可能性が小さいから、ともいえるでしょう。
でも、ありえないガンが、今後発生することは間違いない。
その割合が、もし人口の1%であれば、関東圏+福島、宮城、4000万人のうち
40万人は原発由来のガンで死にます。
0.1%でも、4万人死にます。
■そこを無視して「じゃあ99%安全だね!!」
変じゃないでしょうか。
成人で自分が原発由来で死ぬ確率はそんなものです。
それはどんなに原発の情況がひどくなっても変わりません。
■自分が死にたくないという方には、繰り返し申上げます。
恐らく原発由来のガンではまず、死なない。
限りなくゼロに近い。
■しかし、チェルノブイリに匹敵する、放射線物質を垂れ流し、
今海に流さざるを得ないかもしれない日本が、
反省なく軽々しく、データを隠し、解釈をおかしくして、心配ないを繰り返せば、
日本の人や、商品が信用されなくなり、
下手をすると戦争責任をもぶり返される事になりかねない。
■それはとてもとても大きいコストとなって、私たち一般成年の老後と
そして何より子供世代における日本の、健康、信用、を失うことになるし、
国の威信の低下は、データを出していてもきちんと説明しなければ
「うそつき日本」と呼ばれかねない。
そういう長い目のコストのために、自分の為とは言え、わざわざ数字を検討しています。
■安全宣言を聞きたいのであれば、この言葉で安心して下さい。
安全側から見れば例え1万倍の危険性でも、
原発由来で死ぬ確率など知れている。
元の危険性を、0.001%と仮定すれば10%なのだ。
賭けであれば9:1の賭け、オッズで言えば単勝1.1倍にもならない。
だから安全を心配するなら、論議も数字も必要は全くない。
数字を持ち出すほうが間違いです。
■続きがあります。
問題は、安全なはずの原子力発電で、
生死の賭けが成立する事が問題なのです。
数万人単位(最終死亡率0.1%として)の原発由来の死者が
問題ないように見える、ということが問題なのです。
■その医療コスト、裁判が起きたなら裁判コスト
風評被害コスト、新生児におけるリスク(これは成人の何百倍の危険です)
そしてCO2削減コスト、
原発を直すコスト、原発を減らすコスト、
新しい原発が必要な際に(技術を保つ為に必要です)説得にかかるコスト
事故の後始末のコスト、
下手をすれば国際賠償のコスト(地震免責だとは思いますが)
■そういった問題を直視せずして、「安全がー」というのは全く意味がありません。
これは将来の日本に対する経済収支における
重大なリスクファクターでもあるという事を分かって頂ければ幸いです。
■正直、原発事故や大震災の後始末で、
収入が落ち込み、ずっと先に医療が受けられなくなれば、
間接的にものすごい大きな健康被害が及ぶのです。
直接的以上の。
参照:日経ビジネス:今の放射線は本当に危険レベルか
コメント欄を見て悲しくなってコメントしてしまった・・・
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110323/219112/
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Posted at
2011/03/28 13:04:07
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