日本でのコロナの死者は1000名を超えた。
これについて恐ろしいとかギャーとか騒ぐ気はない。
むしろ、データがようやく揃いだしたと言う事で
統計的なサンプル数としてようやく
検討に値する状態になってきたといえる。
国内コロナ死者1千人、8割が70代以上 致死率も高く
陽性者のうち亡くなった人の割合(致死率)は、80代以上は28・3%、70代は14・2%。60代4・7%、50代1・0%、40代0・4%。30代以下0・1%以下と比べると、高齢世代で顕著に高い。
とある。別にこの事はおかしくもなんともない。
今までも院内感染をベースにする菌やウイルスでは
似たような傾向が垣間見られた。
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しかし、重要なのは
これらは、
特効薬がない状態での
新ウイルスの場合、
免疫系の老化が、そのまま重症度や
死亡率につながるという
当たり前の結論である。
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一方で
T細胞の老化と免疫老化
という論文系のページでも記載される通り
> 近年,さまざまな加齢関連疾患の発症や病態の形成に免疫老化が重要な役割をはたすことが明らかにされてきている.免疫老化とは,免疫系の加齢にともなう変化の特徴を包括して表現した用語であり,おおむね,
獲得免疫応答能の低下,炎症性素因の増大,自己免疫リスクの増大,という3つの兆候により特徴づけられる.すなわち,感染源から身体を防御しそれらを排除する正常な免疫応答が低下する一方,慢性炎症や自己免疫応答が亢進するという,二面性をもつことに特徴がある.
即ち
獲得免疫応答能:重症化
炎症リスク:血管炎、肺炎
サイトカインストーム:自己免疫リスク
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これらは、「コロナの毒性」とされるもので
毒どくどくと人々は騒いでいるが
免疫システムについて「試験」をされるようなものだと言っていい。
またこれらの「コロナの毒性」は
いわゆる「ワクチンの副反応」にも
しばしば類似するのが特徴である。
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要するにコロナウイルスのワクチンは
重篤な副反応を起こす確率もまた高い。
「感染力」が落としてあるだけで
ウイルスであることには変わりがないから、でもある。
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さて、T細胞に着目して免疫を見ると下記のような記述となる。
T細胞に着目すると,
ヒトの一生のうち最初の10~20年で,おのおの異なる抗原特異性をもつナイーブT細胞(抗原にまだ曝露されていないT細胞を一般にこうよぶ)をある一定の量を産生し,多様な抗原に応答できるT細胞のレパトアのセットを末梢のリンパ組織に配置する.同時に,感染のたびに実動部隊であるエフェクターT細胞を産生するとともに,メモリーT細胞を残すことにより2度目の感染に迅速かつ強い応答を惹起するための系を構築する(図1).こうして成熟した獲得免疫系がいちどできあがったのちは,胸腺の退縮によりナイーブT細胞の産生が低下するなか,それを補完するかたちで増殖する恒常性増殖によりある程度の絶対数を維持する.また,急性感染だけでなく,EBウイルスやサイトメガロウイルスなどの潜伏感染をも制御する.このように,末梢のT細胞は内外からの刺激に応答しつつ維持されるという動的な平衡を保っているが,
4~50歳あたりから慢性炎症や自己応答性の増大および機能の減弱が徐々に顕在化し,75歳をこえると易感染性を呈するなど実際に臨床的な意義が顕著になる.
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要するに…
コロナウイルスのワクチンの効果は
あまり期待できない。
何度も言っているように
本質は「雑魚風邪」であるからで
予防接種が有効なのは若年層であり
そしていわゆる副反応は出る確率が「極めて」高いものとなる。
(要するに副反応が出づらい株を、「どうやって」作るのかが
今回のウイルスとの戦いの肝になる。)
以下の記載が有効であると推察される。
>胸腺の退縮ののち末梢のナイーブT細胞の画分が恒常性増殖によりおもに維持されると指摘されており15),この仮説は幼少期に胸腺の摘出をうけた患者が必ずしも顕著な免疫不全におちいることはないという事実と一致する.
しかしながら,胸腺を摘出した患者はある種のワクチンの効果が低く,また,末梢血中のT細胞は高齢者と似た特徴を示すといわれる16,17).くわえて,新生児期に胸腺を摘出した多くのケースにおいて,残存した断片から胸腺組織が明らかに再生しているとの報告もある18).以上の点から,末梢におけるT細胞の維持に胸腺がどのように寄与しうるのかについては,さらに慎重な解析が必要である.
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>図3 恒常性増殖によるT細胞サブセットの変化
末梢において,T細胞は自己MHC分子と自己ペプチドとの複合体からの弱いT細胞受容体シグナルおよびサイトカインのシグナルにより維持される.胸腺からの新たなT
細胞の産生が減少すると,T細胞あたりのサイトカインの量が増加しシグナルをより多くうけることになり恒常性増殖がひき起こされる.恒常性増殖によりさまざまな機能的な特徴をもつT細胞サブセットが分化する.ナイーブT細胞の画分にも恒常性増殖により分化するT細胞サブセットが存在する
>図4
恒常性増殖による自己応答性T細胞の増幅
恒常性増殖は,
自己MHC分子と自己ペプチドとの複合体からのT細胞受容体シグナルおよびサイトカインのシグナルに依存するため,より自己への親和性の高い(自己応答性の)クローンの増加につながる.また,継続的な増殖は細胞老化など個々の細胞のレベルでの変化も起こす.
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このように一言で言えば
新型コロナウイルスは
「胸腺」における「獲得免疫系」
の履歴にない「新型」ウイルスの為
「自己免疫応答の促進」を
「顕在化させる」
ウイルスであって、
そのこと自体は実は
スペイン風邪(インフルエンザ)だろうが
引き起こす病態としての変化はない。
と考えられる。
だがスペイン風邪の場合はより若年層においての
サイトカインストームが見られたことは
過去の研究で分かっている。
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さて、
コロナに話を戻せば
コロナは過去の食生活や病気による
「免疫系の老化」を問う効果が高い。
.さらに最近,老化関連T細胞は高脂肪食を負荷された内臓脂肪組織においても顕著に増加し,慢性炎症を起こすことによりインスリン耐性など2型糖尿病の病態の形成にも寄与することも明らかにされた31).
細胞老化は過度な増殖によるテロメアの短縮だけでなく,DNA損傷応答を起こすさまざまなストレスによりひき起こされうるが,加齢や胸腺の摘出による恒常性増殖をともなわない状況において老化関連T細胞様の細胞が分化する機構は,現在のところ明らかではない.いずれにせよ,以上の結果から,健康な若齢のマウスにはほとんど存在しない老化関連T細胞の相対的な増加が免疫老化の一因となり,加齢関連疾患の発症および病態の制御に寄与する可能性が強く示唆された。
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コロナに関してIPSの山中教授が数多く登場することに
一部では疑問の声も上がる、が
この論文がIPS研究者から出されているように
「老化」という問題は実は
免疫機構と複雑に絡み合っている。
コロナは毒性と言うよりは
そういった、老化や退化を表すわけで
同時にワクチンは、老化した免疫機構には
あまり有効ではない。
ここまではコロナについてはわかっていて
今後どうなるかは、
これらのことと、新しい研究を
合わせて考慮することになると想像される
Posted at 2020/07/22 05:55:43 | |
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コロナ | 日記