■ええ、下手な自由律俳句申し訳ありません。
人間は勝手です。
ある時は有難がって、ラジウムを連呼し、ラドンまで吸っちゃいます。
(正直ラドンはヤバイと思う)
ところが、原発事故が起きると、セシウム怖いなの、ヨウ素怖いなのうるさいです。
■今日はそんな稲博士の立場に近づいてみよううかと思います。
最後にけなすけど・・・^^;
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■まずは、
放射線と免疫の関係です。
基本的に放射線が水を分解して、
過酸化水素なんかを生み出して
ラジカルや活性酸素を生み出す事はもう明らかですし
人間はそれに対するメタロチオネインや、ラジカルスカベンジャー(ラクトフェリンなど)
を駆使して対抗します。
要はラジカルが増えれば免疫機構の一部を駆使して対応していると言えるでしょう。
だから、体内に残存しない、外部放射線は適度な刺激にすらなりうる訳です。
弱い放射線を一定量受けるのは、体にいい
と言うのはここから来ているのですね。
外部被爆については、例え半致死量(半分しか生き残らない放射線量)であっても
マウスについて、亜鉛含有ビール酵母やラクトフェリンは
「劇的な生存率」をもたらします(by法医研)から、
その機序は半ば明らかにされている、と言えるでしょう。
人間じゃ実験できないし、
もちろん30年後は知らないけれど・・・
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■もう一つは内部被曝です。
体内ホットスポットが、色々良かったり悪かったり、
要は体内ホットスポットは科学的刺激の内的集中を意味するのであって、
ある細胞集団に劇的なダメージを与えるものです。
ラジウムは健康な肺の細胞に照射されれば、やがて悪性腫瘍を生み出しますし
逆手にとって、ストロンチウムではがん治療だって行えます。
甲状腺治療ではヨウ素131を用いて、残存甲状腺を「焼き切ります」
セシウムは反応性が高く、扱いにくい為に使われませんけど、
心臓や能、小腸なんかには集中するとかしないとか・・・
(byゴメリ大チェルノブイリ死者解剖)
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■まあ、
内部被曝は鉄砲玉なやくざさんなんです。
チンピラか・・・
「あいつのタマを取って来い」・・・薬、ですが、
それは命令と、プログラムがなされたもの。
言いたくないな・・・
放射性物質は
「ナノ・ターミネーター」みたいな物!!
たまに変な光線を発射します。
コントロール不能なターミネーターがそこらじゅうを歩いていたら
迷惑ですよね?!!
■その働きはあたかも
抗体医薬
標的を定めて、毒をもって毒を制す、ができるか
ヒントになる表現があります
抗体のお話(4)
腫瘍マーカーは、がん特異的なのではなく、
ある状態、通常、活発に増殖中のがん細胞が、正常細胞よりも
沢山、血液中に出す物質、なのであって、がん細胞しかもっていない
わけではありません。 違いは、血液中に大量放出するかどうか、
であって、正常細胞だって、腫瘍マーカーとして使われる物質を
沢山もっているのです。
今そこらじゅうをうろついている
「ナノ・ターミネーター」達(放射性物質)
彼ら何を持って集まり、何を持って、バラバラになるのか、
そこが生体との知恵比べ、です。
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■トロトラスト肝障害でも明らかなように、
1)留まる
2)崩壊祭り含めて体内ホットスポット
3)30年くらい
がとりあえずガンに対しては共通点です。
その他のブラブラ病なども、
とりあえずは
「ナノ・ターミネーター」が何かしでかしているけど
よく分からない・・・ので、
摂取しないようにする。
物事は単純です。
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■子供の場合は、生まれた時の3倍以上に長さが伸びますし
体重は10倍以上に育ちます。
繰り返しですが、子供の細胞は、がん細胞に似たマーカーを往々に示します
(その1つがフェリチンに捕捉される「鉄」です)
鉄の補足の為に「フェリチン」を動員して、
紛れてくるのが放射性物質じゃないの?
と言うのが複合被爆カテゴリーの肝です
腫瘍マーカーは、がん特異的なのではなく、
ある状態、通常、活発に増殖中のがん細胞が、正常細胞よりも
沢山、血液中に出す物質、なのであって、がん細胞しかもっていない
わけではありません。 違いは、血液中に大量放出するかどうか、
であって、正常細胞だって、腫瘍マーカーとして使われる物質を
沢山もっているのです。
ガンに効く「ナノターミネーター」達は、
「分裂必須物質」や、ガンの「趣味的コレクト物質」
で用いる、「金属蛋白」などのおまけで集まってしまい、
レーザービームをそこらじゅうに発射している、
と言う笑えるような笑えないような話ですが
同時に、その性質は
子供の重要臓器や細胞に共通するものなので
子供には放射性物質が特に良くない、
と言うことでもあるのです。
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■なので、
外部放射線は短期的に見れば
致死量を超えなければむしろ免疫を活性化させる。
と言う稲博士の主張は、まあ的を外していません。
免疫の活性した結果、ガンをやっつける、なんて例(武田教授の実験)
もあります。
でも、その一方で30年後のガンの種を仕込んでいる可能性もあります。
5年生存率が怪しければ、喜んで浴びますが
40年後の死と5年以内の死なら選ぶ基準は明らかです。
そして、期待寿命が80年の子供が浴びる
価値がないのは明らかなことです。
数年しか生きないマウスとは
寿命が違うんですからね。
「ロングライフマウス」を50年えさをやって
実験するなんて道楽な研究者もいませんし
そういう意味では、稲博士は、
ちょっと知恵が足りないのかもしれません
実際は宇宙の進化とか言っている時点で、
「選民淘汰論者」と思いますが
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■しかし
、「ナノターミネーター」と化した、内部被曝物質
については、チェルノブイリなどを通じて、どうも悪さをする、
と言うこともまた確実でしょう。
誰が「ナノターミネーター」を収集して、
特定部位に取り込んで常備してしまうのか
そんな研究は、手間と暇がかかるので、誰も実施していません。
山下教授はあまりの面白さに「避難すんなボケ!!」
とつぶやいてしまい、今あんな感じです。
山下教授は賞賛されませんが、
山下教授のデータは賞賛されるでしょう。
そのデータ対象の方には
放射能医学への貢献について、
感謝を申上げるしかありません
勝って、当然、(報酬なし)
負けてモルモット(解剖サンプル)
体調不良は原因不明(補償なし)
ばからし過ぎです^^;
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抗体のお話(4)
2010.6.26.
抗体医薬品開発の歴史においては、失敗の巨大な山を
延々と築き続けたあと、発想の転換がありました。
それから、次々に新薬が生まれるようになりました。
発想の転換とは、
「がん特異抗原を追いかけることを諦めた」
のです。
最初は、やみくもに、人間のがん細胞をネズミに注射して
ネズミの抗体をとっていました。
ネズミにとって、人間の細胞には
異物が含まれていますから、抗体はできますし、実際に、
腫瘍マーカーをみつけることまではできたのです。
ところが、
腫瘍マーカーは、がん特異的なのではなく、
ある状態、通常、活発に増殖中のがん細胞が、正常細胞よりも
沢山、血液中に出す物質、なのであって、がん細胞しかもっていない
わけではありません。 違いは、血液中に大量放出するかどうか、
であって、正常細胞だって、腫瘍マーカーとして使われる物質を
沢山もっているのです。
さて、正常細胞にも、がん細胞にも存在する物質を標的にして、
どうやって、「抗がん剤」を開発することができるのか。
鍵を握るのはADCC活性なのですが、
いきなりADCC活性が主役に躍り出る前に、
別の攻撃手段、CDC活性も注目されました。
体の中には、「補体」と呼ばれる、「化学爆弾」が存在します。
全身、いたるところにある、といっても、そう間違いではないでしょう。
爆弾は、爆薬と信管を組み合わせてつくりますが、補体は
爆薬と考えてください。 破壊力を秘めながらも、簡単に爆発されると
危なくてしょうがないので、普段は、ドカンといかないように設計されています。
補体も、通常は、何も騒動を起こさず、静かに、体内の体液中に
溶け込んでいるのです。 ところが、CDC活性というものをもった抗体が
抗原と結合すると、CDC活性にスイッチが入り、補体を爆発させます。
厳密には、補体は爆薬でもあり、信管でもあるのですが、この際、
細かいことは棚に上げますと、CDC抗体が、抗原と結合した瞬間、
スイッチが入り ドカン! といくわけです。
活性化された補体が連鎖反応を起こしていくと
激しい炎症が起こります。
こうなると、がん細胞、正常細胞、ウイルス、
バクテリア、その他の物質、何であっても、
片っ端から酸化され、つまり
激しく「燃やされる」のです。
スイッチを押した後は、見境なく攻撃するのですが、
抗原と結合しない限り、抗体と補体だけでは炎症反応は起こりません。
そこで、重要なのは、
何を標的にすれば、見境のない補体爆弾を
誘爆させて、がん退治ができるのか、です。
リツキサンという抗体医薬品は、CD20という物質を標的とする
CDC抗体です。 CD20は、B細胞の表面に沢山ある物質です。
悪性リンパ腫のB型の場合、B細胞ががん化したものですから、
がん細胞にも、正常細胞にも、CD20抗原は発現しています。
ううん、、、 と。
そうなると、リツキサンは、がん細胞だけではなく、
正常なB細胞も攻撃することになります。
実際、そうなのですが、
少なくとも、B細胞以外の
正常細胞は攻撃しないのです。
ここが、化学療法剤より優れている点です。
いきなり、がん細胞だけを認識し、がん細胞だけを
破壊してしまう精密誘導兵器を開発しようとして、
失敗の山を築いたわけですが、ちょっと目標を下げて、
正常か、がん細胞かを問わず、B細胞をやっつけてしまう
抗体を狙ったことによって、リツキサンはこの世に登場する
ことができました。
ところが、なぜ、CD20だったのか。
そう簡単に、答えがでたわけではなかったのです。
やはり、新たな失敗の山を築かないと、ここまで
辿り着くこともできなかったのです。