武田教授がまたまた正気に戻ってきたようです。
(この波が面白い!)
「安全な原子力なら賛成」という立場はあるか?
引用部分)
そして3月に福島原発の事故が起こると、またもや「安全な原発はOK」という私の立場は必ずしも支持されていません。
「なんとか原発を続けられないか」という推進派と、
「絶対、原発はやめるべきだ」という反対派の間に挟まれてしまっています。
推進派は私を「放射線の被害を正しく伝えるとは何事か!」
とうさんくさい目で見ますし、
反対派は私を「やはり、武田は原発推進だ」と冷ややかです。・・・・・・・・・
「原発が安全になるまでは、石炭やLNGなどを使えば良いじゃないか」
「なんで、それほどまでして電気が欲しいのか?」
「200年後に安全になれば、やっても良いのではないか」
という私は、右から左へと大きく変化する社会の中で、またかつてのように孤独になりつつあるようです。
引用終)
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微妙には違いますが、(200年後にはいらんでしょう(苦笑))
でも、まあ、何よりもこの事が問題です。
400年後くらいには復活していて欲しいですけど
(再処理がその頃にはきちんとできるといいなと思います)
>
推進派は私を「放射線の被害を正しく伝えるとは何事か!」
また、現政権の人達は基本的に利権に非常に弱いのか
すぐに態度を変えてしまいます。
(信念に基づいてないからだと思います)
>反対派は私を「やはり、武田は原発推進だ」と冷ややかです
宗教ですからね・・・。
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原発反対派(原理主義)の嫌いなところは、結論が決まっている事です。
「原発反対」と言う目的の為に、
全ての情報をかき集めていると言うのが気に食わない所です。
議論などしているふりなだけ、推進派と何が違うのでしょう?
都合がいいときは利用しますが、
都合が悪くなると、糾弾します。
原発反対の持つ権力と利権をもらう能力
原発賛成の持つ利権
意外とグルだったりしてね(苦笑)
だから私が安易に反原発になることはありえません。
同時に原発推進になることもないのです。
災厄の犬と言われようと何といわれようと
1)経済モデルとしての原発の採算性
2)撤退モデルとしての原発の採算性
3)老朽原発の代替
(私は廃炉のためにも、作る事で原発技術を保つべきとの考え)
は問わねばならず、その道のりは果てしなく長い物となります。
長期的に見た戦線の縮小と
戦線の維持、更新は両立しない物ではありません。
増してや原発は、会社の一事業のように切り離して売り飛ばしても終わらない物です。
「大胆な撤退」なんてなかなか出来ない物なんですよ。
「じゃあ、もしまた地震で事故が起きたらどうするの」
と言う意見もありますが、
私とて、ここまでの惨状は予期していませんでしたが
「よく、今まで原発の安心を信じきっていたか
信じきっていたフリをしていたよね」
と言いたいです。
だって気付いていないだけで、危険性はず-っとあったわけですから。
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健全な反対がなければ、物事は腐敗します。
冷たい事を言えば
「安全か安全でないか」でいえば、「原発」は元から安全ではなかったのです。
安全でないが故に、慎重になり、安全が比較的保たれてきました。
安全は安全でないが故に人が作る事が出来るのです
その事を忘れた時に災厄はやってきます
私は補助金や地方税など利権に金を注ぎ、
保ってきた保全部門や、協力業者を容赦なくコストカットしてきたことが
結局は災厄に結びつつあると思っています。
(浜岡5号機の復水器破損はその典型でしょう)
中部電力をはじめ対応はお粗末ですが、
天災を糧とするは今だと思います。
天災のお陰で、完全人災の原発事故の前に
日本は「退く事」を検討する権利を得ました。
大事なのは今の日本の身の程と敵を知ることです。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
「放射能」であっても同じです。
そして、
「軍勝は五分を以って上となし、七分を以って中となし、十分を以って下となす」
武田信玄の言葉ですが、この状態を続ける事が大事だと思います。
日本は、「天災」起因と言うやむをえない事故のお陰で
「やむを得ず」原発戦線を縮小する事ができます。
これはむしろチャンスでしょう?
それを全面撤退戦にいきなりするのは
これまたリスキーと言えるでしょう。
繰り返しますが、100%の「安全」など存在しないのです。
だって人が作る物ですから。
100%の「安全」が欲しければ、何もしないことです。
ところが核燃料はその存在自体が危険なのです。
何もしないこと自体が危険です。
綺麗に一つずつ処理していかない限り
「方向を変えれば安全」もまたないのです。
Posted at 2011/07/19 12:23:53 | |
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