コメントと言うものは、しばしばインスピレーションを与えてくれます。
気休めやヨイショからは生まれないのが面白いです。
■本日はユーリックさんから頂いた、
日本におけるさまざまな技術や知識の伝承方法の
インスピレーションについて、取り上げます。
>これも間違いで良いんですが、玄米と味噌と塩塩基でヒロシマで良いのかな、被爆症状の大部分が抑えられたと、与太話で。
仮にこれがあってるとしたら、
ちょこばさんの言う通り食生活で大多数のポックリを防げる事になります。
ところが
利権程度が関係ないやと放置するどころか隠してしまいました。
対象は子供と弱った人を順にです。
先に
知識を得ている彼らの医師は確実に知識を持っているし、本人達はリスク低減の方法も解っているとします。
現状では胎児に対してフリーラジカルの悪影響はもう確定的で
これも結局は食生活と生活行動で低減できたハズです。
疑問に思ったのは、やはりこの対応はなんでしょうかと。
(以上引用)
■太字部分がポイントかなと思います。
2011年11月28日
【黒い雨2】長崎西山地区が福島の被害の想定最大値の訳【長期における晩発影響】
等で、
1)晩発影響としてはがんだけである事
2)健康被害は多彩だったためか統計が取られず、闇に埋もれた事
3)水源が汚された西山地区は、地区自体に降った、放射性物質を含めて
クローズドな栄養塩供給が続いたと考えられる事
と言うのは自ずと明らかなのですが、
問題は日本の伝承制度にもあると思います。
■
日本の伝承制度は二本立てです
1)教育による機序の伝承
2)現場による経験の伝承
一部破綻はしていますがその高い教育効率と水準は
世界的に見ても誇るべきものです。
企業内教育も最近はだめだめですが、
以前は現場たたき上げと言う言葉もあるとおり
経験豊かなスタッフを中心として
素晴らしい技術伝承が行われていました。
■ところが・・・例えば大学ランキングになると順位が落ちます。
既にこの問題には日本人も気づいていると思いますが
「先生」と言う既得権ワールドが強い影響もあり
教育による機序の伝承と
現場による経験の伝承がちっともリンクしていません。
■原子力災害のように、(初期はともかく)
安全が高く保たれれば保たれてきたほど、
現役が引退すれば誰も伝承できないのです。
■医学界がその典型でしょう
いまだに肥田医師が先頭に立ち
某、院長先生は、「はだしのゲン」がバイブルです。
医学書でもない、病院内での教育でもない
「はだしのゲン」が教科書なんです・・・
つまり、何も教育を得たわけではなく、
ご本人が漫画から得た知識を元に
失礼な言い方をすれば
あくまで信念で、勝手に判断を下している
叫んでいる人が「たまたま」医者と言う職業でした
つまり医学会は一度たりとも向き合っていないし
現場を通じてしか、伝承を行っていない。
伝承を受けた人間(山下教授)は自功のために
実験と実証に目をつけた。・・
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■新しいものを作り出すのには、
既成の概念にとらわれない
気所のみの教育は非常に有効です。
余計な事を覚えないでいいからです。
■でも機序は分からないが何か問題があり
今は解決できないので後世の研究課題に託す
それが日本にはできていません
クローズドな現場だけでそれを伝承してきた。
だからクローズドな現場の人間を取り込めば
機密も、情報も握れる事になる。
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だから、こんな水掛け論になるわけです。
■反対派
原発事故の被害は経験上あった、
後は機序付けはなされていないから
政治的思惑や、思い込みで味付けをして
福島崩壊、関東滅亡で
盛り上がってみたいと思う
うまくいけば理想郷目指して革命します。
■賛成派
40年前の先輩の実績がこのまま行くと穢れます
彼らに責任が及ばないように
或いはいまの上司に責任が及ばないように
機序がないことをいいことに
かつての被害はすべてない事にすればいい
被害が出て証明できれば、日本の手柄にしよう。
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■結局はどちらも人々を一切考えていないんです。
なぜ分からない事を
恐れるのでしょうか、
なぜ分からない事が
無かった事にされるのでしょうか?
なぜ分からない事なのに
皆死ぬとか、
妄想ですべてを判断できるのでしょうか
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■私がこのブログで拙くもやっているのは
1)判る事はエビデンスをできるだけ出して判断する
2)判らない事は、「仮説」と言いおいて仮説を出して検証する
3)解決できる事を解決すれば宿題が残るからそれを明らかにする。
シンプルな戦略です。
しかしそれすらしようとしないのが日本のマスコミであり
国民自体、の一部なのかもしれません、
ユーリックさんのご質問にはこのような答えが最適なのでしょう
日本の原発研究や医学研究は
現場のクローズドな環境に限られてきたため
それを医学界への還元にはなされていません。
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いわば、
機序と経験の断絶
が起きているのです。
だから経験を持つ当事者以外は、
伝聞や漫画を頼りに
論を検討しているに過ぎません。
だからこそ、その論は甘くなり、
人の思い込みの入る隙間を招きます。
(その隙間にこのブログもありますけどね)
だから機序が証明されるまで
日本における原発被害が、
毎年でも起きない限り
何の伝承もなく無駄と被害拡大を繰り広けると思います。
ただ、余計な過去の成功や経験に縛られないので
日本における、発想的不自由は少なくすむので
メリットとデメリットは今後も生じると思います。
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学習しない事と、過去にとらわれない事
表裏一体の一長一短で、
今は学習しない事が、
大きくデメリットで出ていると言う事です
両立できるはずなんですが、
日本人の中では
一緒の人が紛れているのかも・・・?
Posted at 2011/12/19 11:43:33 | |
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伝承の方法論 | 日記