■武田教授の科学者バージョンのエントリーです。
原発事故6ヶ月と将来(1) 原発編
まずはどうぞ本文を・・・
色々と突込みどころといいますか、(教授に対してではなくて)
仰っている意味を考えると意味深です(苦笑)
この数字は分かりやすいですね^^
・・・コラコラ・・・教授
全然安心じゃないって言ってるやんけ!!!!
稚拙ですが私のエントリー検索で
東北大学×崩壊熱の検索でも分かりますが
崩壊熱は、3月11日直後から、大きく下がっていっていることが分かります。
崩壊熱はね・・・
もっともプールの破壊力はそんなに大きく下がりません
2011年06月29日
4号機のプールが危険視される訳
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■教授の今回の突込みどころは・・・
1)崩壊熱だけなんだろうか・・・
(果たして核分裂はなかったのか)
2)崩壊熱ごときに、原子炉容器は破壊された、という事
(ここにも崩壊熱だけなんだろうかという恐ろしい事が絡みます)
崩壊熱とは、除熱されているときに、原子炉内で起こりうる
放射性物質の、様々な「崩壊」に伴う熱量をあらわす。
という事で、まあ、崩壊熱だけと仮定すると、大分その威力はありませんよ^^という事です。
■一言で言えば1号機容器を破壊した熱量は、
1.56からスタートしています。
(厳密にはもう少し上)
15じゃないです。
15の熱はICやRCICで大方除去されたからです。
何故1.56が基準数字なのか??
(厳密にはもう少し上、容器破壊時刻を考えると
多分7から8でしょう)
それは、3月12日に水素爆発が起きているから、
それ以降の崩壊熱+αによって、
1号機の放射性物質は撒き散らされた。
■2,3号機は、爆発及び容器破損は3月13、14,15日でした、
つまり、運転時の1/100くらいの熱量で、
あの原子炉容器は破壊されたのです。
崩壊熱だけならという但し書き付です。
■そして、
今の崩壊熱は0.36程度
来年の3月で0.25程度
あれれ??!!
全然減らない!!!
一番危なかった時(3月下旬)の
30%程度の熱量が現在も出続けている訳です・・・
ずっと崩壊熱だけなら・・・ね
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■
実は政府の言う冷温停止というのは言いえて妙です(苦笑)
冷温=100度以下
停止=不連続核分裂反応停止
恐らくこの意味です。
だから今1号機で何が起きていようと矛盾しない訳です。
(黙っているだけだし)
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■イジワルを言いましょう。
崩壊熱だけなら、
原子炉温度が上下するのはおかしい訳です。
データ通り下がるから崩壊熱なんですから。
つまり冷温停止を宣言する=ようやく再臨界が止まった発言
と言う論理が成り立ちます。
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最近でこそ落ち着いてきましたが、しばらくはそうではありませんでした。
例えば・・・3月21日近辺や4月、3号機がどうであったか。
むちゃくちゃです。崩壊熱はもっと穏やかなはずです。
増してや水は一定量注入していたはず・・・
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■イジワルな見方をすると武田教授の論法では
崩壊熱だけなら、爆発しない、と言う話です。
私ももう爆発しないと思います。
だって窒素パージで
格納容器外殻に穴開いてますから・・・><
実はその証拠が
今回の台風でしっかり示されています・・・
見て下さい、台風上陸、接近地点の
放射線量の鮮やかな上がり方
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四日市
静岡
山梨
東京
さいたま
水戸
仙台
今回の台風はしっかりした渦がありましたから、
きれいなデータが出ましたね・・・
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■
はっきり言ってしまいますと、
格納容器外殻という「石棺」
は窒素パージによって
爆発危険性と引換えに破壊されてしまったのです。
つまり今の状態は、
3月よりも原子炉/格納容器の状態は
良くないのです。
(代わりに、崩壊熱は大幅に下がっています)
私は爆発よりも窒素パージという立場なので、
その件に関して文句があるわけではありません。
ただ、武田教授の言う
「3月に漏れた量が80京ベクレルですから、毎日10億ベクレルが1年続いても、約4000億ベクレルで、3月に漏れた量の20万分の1にしかなりません。安全ということではありませんが、今、福島の大地にある方がズッと危険です。」
この表現は、崩壊熱だけの話では、
到底説明がつきません。
よくない原子炉の状態(駄々漏れ)
(しかも計算上3月14~15前後の3割の崩壊熱)、
という情況で大気中に放出されるのは、
それなりの放射線量であるべきで
10億ベクレルの1年分の
更に20万倍の放射性物質が3月に漏れるのは・・・
計算が合わないのです。
もう一つ言うならば、原子力の燃料棒は臨界時
100の力を1年継続して出力が出来る、という物です。
3月14~15が1程度の崩壊熱であったとして
最低で崩壊熱の3万6500倍のポテンシャルを持つ燃料な訳です。
今は0.35ですから、10万倍・・・あれ?
通常運転と仮定してです。
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■このように考えると教授の発言は・・・
いかに3月の状態がおかしかったかをあらわしている、といえましょう。
そして今、日本中にあるのは
その3月の空中放出量のたった2割でしかありません
と、言う訳で、
まだまだショッキングな
「実は・・・」報道は隠れているはずです。
とは言っても、その一つは、
1)原子炉、或いは格納容器内で
核分裂 発生があった事であり
もう一つがガンダーセン博士の
2)3号機プールの核分裂付爆発です。
そして、もう一つは
3)燃料棒自体が拡散すれば、
放射性物質の量が圧倒的に増えます。
そうじゃないと
9月現在の放出量*1年の20万倍が
3月に放出の説明が
崩壊熱的にはつかないのです。
(厳密には半減期の問題がありますので
核分裂が初期においてあったとすれば、
不思議ではないんですけどね、
また核燃料が地下に流れてしまった
とすれば説明はつきやすくなります)
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とっとと、事実を明らかにして、何をしなきゃいけないのか
除染と危険地域の隔離をどのように両立させるのか、
容認派の私ですら、
事実を明らかにすべきだと言っている事を考えると
恐らく・・・
民主党政権は恐らく未だに強力な原発推進派
である疑いが巻き起こってきます。
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■追記)
病気に例えると
まだ体温は39度くらいあるけれども(徐々にしか下がらない)
脳炎起こして死に掛けてて、体温が45度くらいだった時(3月、4月)
に比べると
随分よくなったよね、あはははは、
脳みそは飛び散ってるし
頭には穴開いたままだけどね。
こんな感じです^^;
追記終)
Posted at 2011/09/25 17:54:20 | |
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