2011年03月29日
各号機の現況診断(データ編、書き足し中)
■文字の大きさを変える術を見につけたのですが(ボタン押すだけですけど)
むやみに大きくすると、イヤミでわかりにくいです。
見た目というのは意外に大事なのかもしれませんね。
■さて、本日少しずつ書き足していくのが、各原子炉の現況判断です。
何故こんな事が出来るのか、そのカラクリは官邸のデータです。
報道は訳分からないので、確認する事にしています。
http://www.kantei.go.jp/saigai/201103281330genpatsu.pdf
※ソース
使ったデータの官邸情報のPDFです、最新版はまた今日出たと思います。
重たいです、ついに100ページを超えたので。「くそ重たい」のでダウンロードは自己責任で。
■その前にたまり水について少し
原子炉の情況がよく分かります。
基本的に余熱防止に足し水していますので、だんだん薄まるのは間違いありません。
流さないと、そこらじゅう放射能を帯びて大変な事になります・・・
■単位はベクレル/立方センチです・・・本気なのかこのデータ。
検算しよう、何処かで桁を間違えていることを祈って。
★1号機溜まり水:60mSv/h
ヨウ素131:15万(bq)
セシウム134(2年):12万
セシウム136(13日):1万1千
セシウム137(30年):13万
落ち着きつつある状態、再臨界なし見込
★2号機溜まり水:1000mSv/h以上、推定計算値0.75*35.7*0.6173(※)=最大16.5Sv/h
テクネチウムー99m(6H):87000
ヨウ素131:1300万
セシウム134:23万<減りにくい>
セシウム136:25万
セシウム137:230万<減らない>
バリウム140(13日):49万
ランタン140(2日):19万
暫定合計1654万7000ベクレル(3号溜まり水の35.7倍)
時間を置けば300万ベクレル近辺まで下落の見込。
(原子炉1次冷却水通常の1万倍に近づく)
【結果】:原子炉の水にほぼ間違いない。(ベクレル限界下限が、原子炉のベクレルにほぼ相当する)
間違いです。約1万倍に相当する。
再臨界疑いあり、現在は臨界はないか?、最近まであった可能性がある。
★3号溜まり水:750mSv/h
コバルト60(5年):270
テクネチウム99m:2200
ヨウ素131:32万
セシウム134:5万5千
セシウム136:6500
セシウム137:5万6千
バリウム140:1万9千
ランタン140:3100
暫定合計46万2070(4号の926倍)、
※これに表面水量の1500倍を換算し、
暫定計算値61.7%とした(実際は量が増えても線量がそこまで上がるかは不明)
【結果】:原子炉由来の水だが、原子炉の水そのものではない
何かを経て薄まっていると思われる。
2号機と成分が違う、セシウムが多く、再臨界は起きても少量であったと推定される。
★4号溜まり水(使用済) 0.5mSv/h
コバルト58(71日):0.27
モリブデン99(66h):1
テクネチウム99m:0.65
ルテニウム106(370日):3.3
テルル129(70分):26
テルル129m(34日):13
テルル132(3日):14
ヨウ素131:360
ヨウ素132(2H):13
セシウム134:31
セシウム136:3.7
セシウム137:32
ランタン140:0.74
暫定合計498.66
【結果】極々微量が再臨界をした恐れがある。ただ、その量はスプーン一杯どころか
耳かき一杯にも満たない、量であり、水さえかけていれば問題はない。
■では、各号機の損傷推定は少しだけ、検証は後ほど。
機能は放射性物質の閉じ込め機能です。
全壊している訳ではありません。
2号機の圧力容器はもう駄目でしょう。そのうち報道すると思います。
3号機の判断が難しいです。ただ、器は無事ですが、大きな配管が一部破断しており
そこから原子炉由来の水がじわじわ漏れてくるでしょう。
★1号機
圧力容器(原子炉):機能低下、少なくとも3箇所配管等破損
格納容器:機能低下(低下回数2回)
・密閉ではないが(系統破損あり)、全体的には機能維持、の傾向
・ガス漏れに注意(格納容器の機能低下が気になる)
★2号機
圧力容器(原子炉):機能喪失/大配管損傷疑い、もしくは圧力容器本体損傷あり。
圧力容器損傷可能性は最も高い。
格納容器:機能喪失/漏れ一回、爆発1回
・圧力容器、格納容器とも機能喪失。
圧力容器は一気に圧力低下しており(3/14)、恐らく損傷は間違いない。
・危ない液体をどの程度太平洋に流せるかによって福島の残留汚染を左右します。
(流せる方が日本には良い)
・とても濃い蒸気を出している恐れがある。
★3号機
圧力容器:機能喪失(12日機能低下後13日喪失、但し容器本体ではなく大配管)
格納容器:機能低下(13日機能低下、14日爆発時に更に低下)
・圧力容器は機能喪失、但し本体は損傷ないと推定。
・格納容器は機能が低下、あまり閉じ込め機能は残っていない。
・原子炉由来の水は暫時出てきます。海に流したい。
(流さなければ、陸上はひどい汚染になります)
・ガス漏れは濃いと思われるが斬減するだろう。
数値データは時間になったのでまた後ほど検証します。
上記の判断は政府の数値データに基づいて行っております。
■現状は漏水量を抑える方向で、暫時、水を海に流すしか方法は無いと思われます。
国際世界の非難は免れないところですが、
世界に向かって枝野官房長官が「直ちに」と仰って頂くしか手はないでしょう。
■放射線が高い状態が続くと・・・・
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110329ddm041040223000c.html
遺体に限らず【収容不能】が起きます。
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Posted at
2011/03/29 09:06:50
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