■1号機の漏出がやっと明らかになりました。
本来の私なら、外野からの「罵詈雑言」を始める所ですが
強烈な決意を感じた直後なので、言えないのです。
圧力容器は15センチ、格納容器は3センチの厚み
圧力容器が破れれば、格納容器が破れないわけがありません。
■
2011年05月01日 現場を、吉田所長を支援する為に
というエントリーで、現場の頑張りと汚染水の処理を呼びかけました。
先だって、福島第一の現場の映像を転載しましたが、
さすがにすでに削除されていました。
なので、質は落ちますがこちらを
■青山さんは、国を考える人であって、国民を考えている訳ではありません。
それだけに、筋が通っていて、目的を持って情報をしっかり出す人です。
■そして、
福島原発事故「多くが人災」=原子力専門委員が指摘
で、青山繁春氏は国会で
「多くは人災だ」
と言ったのです。
引用
原子力委員会の青山繁晴専門委員は13日の参院予算委員会に参考人として出席し、東京電力福島第1原発事故について「津波の直撃を受けた段階では、原子炉建屋はまだしっかりとしていたが、その後の判断ミス、対応の遅れによって水素爆発が起き、放射性物質が漏えいした。全てではないが多くのものが人災だ」との見解を示した。自民党の衛藤晟一氏への答弁。
青山氏は4月下旬に福島第1原発を視察し、吉田昌郎所長らから聞き取り調査を行った。
■私は青山氏は恐らく
原発容認派(どちらかと言えば推進派?)、吉田所長支援派と思います。
■そこで以下では私の思い込み=私見ですが
吉田所長の決意と現場の士気を探りたいと思います。
■推論
1)吉田所長は責をできるだけ一身に背負い腹を切る気だ
2)その引換えとして、強力な現場指揮権を求めている。
3)現場にも「俺が腹を切る」と示して、カリスマ性と、信頼を得ている。
■そこから現れたのは「大将」としての決意。
まるで秦の王扇(字が出ない)を思い出します。
秦の始皇帝の統一に際し、彼は80万の兵隊を始皇帝に要求します。
これは秦軍のほぼすべてであり、彼が謀反を起こせば秦自体が滅びます。
その為、彼はあえて莫大な恩賞を求め、
恩賞目的と思わせて秦の始皇帝の猜疑を解こうとしたのです。
様は帰着点を明らかにして全権を求めたのです。
■状況は全く違います。しかし
吉田所長は、
自らの帰着点「震災時の所長として責を追う」事を
明らかにし代わりに東電上層部を共犯として発言権を落とし、
その責を質として
全権をもって指揮しようとしています。
■現場は、つなぎを密閉してマスクをつけるのですから、
苦しいし、熱いし、ぶっちゃけ放射線の前に熱中症で死ねると思います。
そういう過酷な現場、しかも保障はあまりなさそうな状況の中で
現場トップが保身を図れば現場は崩壊します。
■失敗は失敗もあったでしょうが、それを認めた上で改善を行う事
これはもはやエンジニアリングです。
非難できないなぁ。
でも、沖縄戦や、ガタルカナル全滅戦の指揮官のようで悲壮感が漂うのは気のせいですよね。
■本当は東電のトップと黒幕(社長と会長)がそれを率先すべきだったんです。
でも社長には実権無く、会長には保身しか見えない・・・
■バブル崩壊後の日本は、「誰かが泣けばいい」を余りにやりすぎました。
民主党と小泉政権、共通するところがあります。
ある特定の層を切り捨て、そして勝ち組は甘い汁を吸う。
短期的な業績改善と、長期的な業績構築は違います。
■政権交代は単に甘い汁を吸いたいという、
そんな選択であったように思います。
残念ながら甘い汁のほとんどは人口甘味料です。
サッカリンやチクロみたいに、しっかり有害性があります。
ベタな例えですが、人生はコーヒーです。
苦味の中に、味わいがあるんです。
苦いだけのコーヒーは勘弁だけど。
みんなが笑うことは出来ませんが、そんな囚人のジレンマを続けていれば
全体の利益が逸失してしまうのではありませんか?
■マスコミは人災となれば吉田所長を骨の髄まで攻撃するかもしれません。
私は逆です。初期において、人災だと攻撃しながら、今躊躇する。
2011年04月10日
激怒!【人災】東京電力は今の情況もなめきってる【公的同族会社】
■国民の怒りやマスコミの矛先が東電に向かいそうな
それも現場にも向かいかねない今、どういった立ち位置でブログをお届けするか
たかが独り言ブログなのに、ちょっと悩んでしまう自分がいるのでした。
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原発情況 | 日記
Posted at
2011/05/15 11:26:22