
■ここ数日弘(2型)さんに教えて頂いたIAEAへの報告書を読んでいます。
ICが停電後作動しなかった?という表現がありました。
また、
鉄塔倒壊で、津波前から全停していたようですね。
ディーゼル発電と二次冷却系の死亡が津波の大きな被害という事で
どうも、所長は復旧を目指していたのではなく
当初から危機的であったという推測をせざるを得ないようです。
尚2号はパラメータ不明に陥りますが、実際にはバックグラウンドでRCICが運転されており
その為、危機をとりあえずは免れていたようです。
弘(2型)さんの読み解くとおり、IC停止には色々な意味がありそうです。
「津波の後」ICが立ち上がっていたか不明確な表現もあり、
しばらくの間は色々と不明点があることは間違いがないようです。
第二との比較で言えば、外部電源完全喪失の有無がやはり一番影響が大きく
外部電源はエコ電源にしろ何にしろ確保の必要があるでしょう。
鉄塔倒壊については今回の地震の周期の問題もありそうです。
建物には必ず固有振動数があり、単純な震度では被害は測れません。
単純な補強の問題ではないのです。
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それと、
BWR-マーク1(1号機と同型)は残念ながら全炉廃炉
とすべきでしょう。
残っているのか調べてはいないのが玉に瑕ですが^^;
報告書上でも明らかにシステムが脆弱です。
炉の被害が一番ましなだけで、この炉はどうも災害に強くない。
アメリカが何故廃炉を無理やり引き伸ばしたのか、私には理解しかねます。
ただ、この引け目があるから日本は国際社会に叩かれずに済んでいます。
皮肉な幸運というべき物かもしれません。
もちろん1号機がいなかったからとは言っても、うまくいったかどうかは別として
不安を感じさせる古い炉は、やはり運転停止がよいのだと思います。
さて、
それでも一定の原子炉は残さざるを得ない
において、正論が書かれています。人物が、とか何とかいう気はありません。
ただ、ようやく正論が言われだしました。
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私の論をおさらいしましょう
1)中国、韓国の原発群は日本の原発数を凌駕する。
事故があれば日本は風の流れで被害を受ける。
中韓の原発の方が危ない。
(古里原発は地震無に電源喪失した)
2)退潮傾向にあるにしろ、原子炉は世界のエネルギーにおける大きな柱である。
エネルギー規制を睨むなら、ある程度は確保しないと話にならない。
欧州がスマートグリッドで目指しているのは所詮バランスのいい電力である。
(欧州原発依存度は23%、フランスからの売電でバランスを保っている。)
3)
古い原発は新しい原発に変えなければいけない。
新しい原発は災害への備えを強めるべき。
作る事で技術者の育成と壊し方を学ぶべき。
技術者をもっと大事にして欲しい。
4)
元から原発はコストが安くない。
20兆の廃棄物処理代はほったかされている。
補助金は別、廃炉代は別、原発から逃げても、出費はなくならない。
核燃料サイクルは最小限とし、ワンススルーを睨むべき。
逃げても駄目だから原発は稼ぐしかないし、
いい加減本当のコストをばらすべき。
追加でこのことも申上げたい。
5)
ここで原子力技術を棄てれば、
米仏、中韓に事故などのときにはこれを理由に占領される。
そういった理由付けと成る。
(これは反核ゴネ屋の狙いでしょう。彼らは中韓鮮核、放射線は体にいいと信じていますから)
6)スマートグリッドの中で効率が上がった分原発は古い物から止めていくべき
但し、それらは
スマートグリッドの波に日本が乗った後の話し。
何も難しい事を言っていません。
根本において原発を容認しているだけで、私の論は
反核論者に意外と近く、よく苦虫を潰しています。
放射線の害についての意見は小出系ですしね・・・
山本太郎状態で反核アドレナリンを出している方、
今一度冷静になりませんか?
私たちの税率を95%にして良いなら、
自然エネルギーで生きていけるでしょう。
残念ながら私たちは産業革命(石炭、上記エネルギー)の壁を未だに
越えていない事を自覚しなくてはいけません。
日経ビジネスの2P目(貼付画像)いい表現でしたので張っておきますね。
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原発の将来 | 日記
Posted at
2011/06/16 09:23:02