またまた趣味のディープな、メモ代わりです。
原子力には関係ないです。
今、完全なる趣味で複合被曝のモデル作りを楽しんで?おります。
とりあえず、出てきたのは
・高フェリチンの癌にはラジウム泉が効く^^;事の証明(方向が逆に・・・)
・生体防御としてのフェリチンによるラジウムホットスポットが、アスベスト+タバコだと
フェリチン小体を肺に付着させ、発ガン方向に働く
という、なかなか難しい相対する問題です。
(理論的には矛盾するものではないんですけどね)
ま、公式文献を基には理論立てしますが、それでも完全な理論には程遠いでしょう。
フェリチンについての狙いは、意外といいんじゃないかとは思っていますが
恐らく人の体もそんな単純なものではありません。
某ブログに突撃?をしてみましたが(笑)返事としては否定的でした。
Feを吸着するのであれば、たしかに重金属も吸着するかもしれません。しかし、簡単に間違う用であれば、いままで人類は生きていけないはずです。(重金属は、周りにたくさんあります)
との一文が目に付きました。
ほう、と思うとともに、蛋白は間違えても、それに対する防御機構があれば問題ないわけです。
(人の体とはそういうものです)
きわめて精緻なプログラムが幾重にも張り巡らされていて
遺伝子疾患などはそのメカニズムを教えてくれる貴重なものでもあるわけなんですよね。
■今回注目するのは、特定重金属除去としての物質、メタロネオチインです。
カドミウム(イタイイタイ病の原因)を除去する物質です。
低分子のたんぱく質で、フェリチンとは違い、
重金属などの物質を吸着して除去すると言う役目を担います。
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私の現時点でのモデルは次の通り。
■フェリチンは鉄を中心として、重金属や、ラジウムなど放射性物質をも吸着する。
(目的鉄、副目的ラジウム、おまけ、重金属)
鉄の放出に際してはリソソームでの分解が行われる。
フェリチンはカゴ状ですので、余計なものも、悪さは特に起こしません。
ただ、放射性物質の放射能は別物と言えるでしょう。
イオン化して取り込むのが、ポイントです。
■フェリチンはラジウムなどを集め、放射線で細胞を損傷します。
しかし通常濃度では、免疫機構以下に抑えられています。
一方未分化のがん細胞は、胎児性フェリチンを溜め込む性質があり、
その目的は、きわめて早い分裂速度にあります。
このような場合については、ラジウムが十分に手に入る場合
がん細胞内にラジウムホットスポットが発生します。
つまりがん細胞に対し、放射線治療をしているような状態になります。
その為、助からない癌の人が、延命されると言う、ラジウム温泉都市伝説が
形成されたと考えられます。
■相性次第では、癌の消滅もありえたのかもしれませんね。
■しかし、フェリチンが鉄を放出すると、細胞の毒となる重金属もあらわになってしまうわけです。
細胞には、今度はこの重金属を除去する物質を造る能力があるわけです。
■メタルチオネイン(以降MTと略す)は本来、亜鉛や銅を確保するための低分子蛋白ですが
同時に重金属(水銀、鉛、カドミウム)の除去を副任務として持ちます。
メタルチオネインは、肝臓、腎臓などで処理されて、重金属の除去を体内で為しているもの
と想像されます。
■
フェリチンが分解された時も、重金属類は速やかに取り除かれなくてはなりません。
鉛、ガドリウム、カドミウム、
こういったもののイオンを取り除くのにMTが関っています。
鉄で発生が促されますので、フェリチン分解後の解毒にも一役買っていそうです。
課題はフェリチンと違ってMTについての対象金属イオンに果たして放射性物質も含むかどうか
詳細は明らかになっていません。かろうじて鉛だけがその対象といえるでしょう。
セシウムなどはカリウムに行いが似ていると言いますから、そのまま細胞質に残り、
一部は新たなフェリチンに吸収されるのかもしれません。ウランやプルトニウムは
MTに捕捉される可能性がありますね。
■重金属の恐さは、体内においては「捕捉による無毒化」が主な防衛機構であって
実際の排出が難しいと言うところにあります。
ですから限度を超えると中毒症状を起こしてしまいます。
鉄などはキレート材でごっちゃにして出すと言う手段もありますが、
細胞にはそのような働きはありません。
金属イオンを生体が手に入れなければいけないが、往々にして金属イオンが
細胞にとっては毒性を持つ。
このジレンマは細胞内に無毒化して蓄えると言う一つの選択を生んでいます。
同時に細胞自体が崩壊した場合は、それらを肝臓やすい臓等に蓄えてしまいます。
【仮説】
■無毒化しても、放射線は関係なく貫通してきます。
だからフェリチンや、MTに細くされても、放射線は無害化できません。
しかし、体はどうも、がん細胞がフェリチンやMTなどを過剰に蓄える事を逆手に取り
ラジウムホットスポットで焼き切ろうとしてきた形跡があります。
■通常時においては放射線物質の内部被曝は、
むしろ高フェリチン型のがん細胞の除去に役立つわけです。
MTにしても似たような作用を起こしうると思います。
ところが放射性物質の内部被曝環境が条件が悪い=被曝量が多いにおいては
ホットスポットが、そこらじゅうで起こりえます。
放射線量が増すために、高フェリチンでなくてもホットスポットが起きるのではないか
この心配があります。
遺伝子損傷のスピードが早まる、=癌の確率も高まる、と言うわけです。
■遺伝子損傷の害が強いのか、或いは癌の「アルファナイフ」による損傷のほうが強いのか
それは個人の適性次第だと思われます。
ただ、乳幼児にとっては不利な勝負で、高齢者にとっては有利な勝負でしょう。
老化と言うのは、エラーが一定確率で起きると考えた場合に、
未分化な悪性腫瘍を作りづらくする生物の戦略の一環ともいえます、
■生きていく中でミネラルの一部としてラジウムや重金属を蓄えてしまう。
この事は
未分化な悪性腫瘍を作るエラーを増やす要因になります。
ですので、細胞自体が老化して、悪性腫瘍の勢いも抑えると同時に
高フェリチン型のがんについては、ホットスポットの形成を促して、悪性腫瘍を焼ききってしまう。
■
戦略としては非常に合理的で、精緻な戦略です。
放射性物質がばら撒かれることによって基本的には
より若い内に癌が発生すると言う良くない事態が起きますが
発生した際には、その癌が高フェリチン型であった場合のみ、
ホットスポットでの抑制効果を発生しうる、と言う事があり、
癌に関する放射性物質の被害については、非常に傾向が読みづらい、
しかし、ある程度悪い結果となると推定されます。
逆に低フェリチンの癌などあるんでしょうかね。
もう一つの危惧としては
フェリチン値に異変を見せない癌が大幅に増える可能性は十分にあるかもしれません。
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つまり除去対象に放射性物質があるか否か、このことによって、放射性物質の
移動経路と集中傾向が明らかになってくるわけです。
↓下記のページではストレス反応の際に、金属イオンに変化があることと
その対処にMTが絡んでいるという可能性を示すものと言う論文です。
■
メタロチオネインを介したストレス応答―生体防御システム ... - 日本薬学会
メタロチオネインにはいくつかの種類があり、亜鉛、銅他、重金属ではカドミウム、水銀、あと活性酸素も回収しているようです。
■わき道にそれますと、CUについては、がん細胞も溜め込むようです。
また、亜鉛についてはむしろ減るとか、
血清中の銅、亜鉛、およびメタロチオネインによる慢性肝疾患の 新しい診断方法
では、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの差について、
MTの形態の差、亜鉛、銅の含有割合などを通じて判別しようと言う論文です。
肝臓中でCU-MTとなって、更に活性酸素が絡んで、ヒドロキシルラジカル(OH基)を起こす。
非常に面白いものですね。この時点ではラット研究だけど。
■こちらは内閣府の訳です、
食品毒性学から見たメトロチオネインの作用
これがまた、含鉄作用はないのに、鉄不足によって骨髄中で増えるんですよね。
(イタイイタイ病はこれに絡んでいるようで)
また酸化的ストレスでも沸くようで。何ともふしぎな物質です。
■
これは昨年の岐阜大学の研究
ALSにおいて、脊髄のMTの不足があると言うもの。2-③
今後も金属イオンを含有する蛋白には注目した方がよさそうです。
医学的な意味だけじゃなくて、産業界でもと言う事です。
■
2006年の重金属応用(HELA細胞)の研究
HELA細胞を用いているところが面白いですが、重金属については複数応答するようです。
がん細胞も重金属からの防御機構は有しているようですね。
■
1998のマウス研究
成長期にMTが一杯あると言う話。多分銅がらみです。
■
メタロチオネインと環境汚染バイオマーカーとしての研究(環境庁)重金属の解毒には欠かせない、
鉄は誘引原因だが、結合要因ではない
(フェリチンの鉄以外を除去しているのではないかと推測)
血中に増えすぎると腎臓を損傷する。
肝すい臓に蓄積する。
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