2011年07月12日
原発に対する意見の収束
昨日はもったいぶっていた意見の一部をやっと言う事ができました。
主意見
1)核のゴミ処理、廃炉費用をはっきりとすること
2)そういった隠されていたコストを出して、
本当の原子力発電のコストを出して、徴収する事
(※多分強制徴収するしか道がない)
3)原子力発電のトータルコストを考え、
分割払いから脱原発にかかる年数を計算すること。
「原発容認派なのに脱原発なの?」
そう思われるのは当然のこと、矛盾しません。
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理由はあります。
1)日本はドイツのように原発電力を買電出来ない。
2)分割払いの間は、原発は更新しながら(古い原発は危険)、
金を返していくしかない
3)安全に壊す為に、原発の構造を熟知した人間を保つ為、
原発を更新し、原発を知る人々を育てたい。
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そして心配も
1)原発の発電料金は安いは嘘であると思うが
2)コストを低く払っているのではないか(ゆとり返済状態)
3)そもそも原発というコスト構造がモデル破綻していて、
作れば作るほど赤字が増える、タチの悪い先物取引化していないだろうか
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そして前提もあります
1)最低限、安全な運転をすること
2)最低限、災害時においても周辺に被害を及ぼさない万全の対策を採ること
3)最低限、見えすえた嘘をついて信頼を自ら損ねない
事故が起きると支払どころか借金になる
これが福島の教訓です。
もう一つ
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1)原発は、核の平和利用ではあるが、
ウラン濃縮技術を経て、軍事利用の前段階である。
2)それゆえ、原発は潜在的核拡散であり、
潜在的核抑止力を持つ。
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現段階での結論は下記の通り
1)宿題(核燃料処分)が30兆を越える今、
現状では「コストに優れた原発」という経済モデルは
有効に成立しない
原発という経済モデルの全貌をまずは知るべきだと思います。
もしかすると経済モデル自体が崩壊している可能性もあります。
2)安全に壊す為に、「原発を作る」という事も必要です。
(原発に対する生き字引を作っておかないといけません)
もちろんその経済性、経済的負担も、
原発という経済モデルに組み込む必要があります。
それは次世代において、
きれいに撤収する為の礎となります。
3)これらの皮算用は、経済モデルの計算が確固足る物であり
安全性が担保されてこそ成り立ちます。
安全に金がかかるなら、
そのお金を経済モデルに含めなくてはなりません。
■プラントは作って終わりではありません。
作って、生産して、そして壊す。
ここまで考えきってこそプラントなのですよ。
(といっても最近なんですよね、この考え方が出てきたのは・・・^^;)
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■究極的に言えば、原発に関らず
エコ電源の開発とスマートグリッドの問題は存在しています。
「ちゃんぽん」にしているから話がおかしくなります。
スマートグリッドとエコ電源と、原発は、「スリーダイヤ」であり、「ベンツのマーク」
のような物で、どちらかでどちらかを相殺するなんて観念は国際的にも
まだ存在しません。
それは
ドイツや、イタリアの、核廃絶が「フランス原子力発電の買電」
である事からも明らかです。
しかも、ドイツは、新しい原発は2020年過ぎまで継続的に運用するのです
場合によっては運用延長を見据えています。
まずは結論が最終的にどうなるかはともかく
「原発という、発電経済モデル」を一度しっかり洗いなおして
隠し不良資産がないか、今一度洗い出し作業を行うべき、そのように感じています。
■また、核拡散防止の為に、被爆国日本は、核の撤退を出来るだけ
判り易く、そして更新の理由を含めて説明すべきです。
安全のための更新であり
撤退の為の安全である。
日本という存在の重みを生かして、中韓に対してすら、
核拡散の防止へのカードとすべきです。
その為に今回の事故は
国際的には人的ミスではなく、災害による被害で通すべきです。
国内的には人的ミスで通すべきです。
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■確かに原発の管理は杜撰です。蹴り飛ばしたいくらい
でも、例え人的な疎漏があり、人的なミスがあり、対策が不完全で
地震で鉄塔が崩壊し、全電源を喪失し
津波で更に二次冷却系や非常発電系を喪失した
と言う何重ものミスがあったとしても
この事故は、自然災害に起因する物であり
15Mもの津波(津波増幅防波堤ですが・・・)
のせいで原発がこのような仕儀となったにも関わらず
現状この程度の被害で免れ、尚且つ対策が打てているということは
国際的にはともかく、
原子力発電業界の中においては、驚きと賞賛を持って伺われていると想像されます。
電力会社の知恵が浅はかであったとしても
日本人の知恵は、今回の災害においても回避しうる英知がありました。
また過去の地震を知る古文書すらありました。
このことに誇りを持ち前を向き自信を持って、原発という経済モデルを
利権から引き離して、再構築し、
自信を持って、中長期計画で撤退を図る。
それが、数世代の後に、
子孫たちが安心して暮らせる日本を作る為に必要ではないか
と私は強く思っております。
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原発の将来 | 日記
Posted at
2011/07/12 09:42:11
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