■ガイガーは、裸の機械なのでプログラム&遮蔽が弱い事が分かってきました。
猛走峠さんが、危険目覚まし状態にしているのはある意味間違っていない訳です。
同時に、安価なガイガーは複数台用いる事が望ましい、
という事も指摘しておきたいと思います。
いやなら鉛とタングステンで箱作って、
ちょっといい機械で、CPSを測ってください。
■怖いのは数字の一人歩きです。
私みたいな数字収集家は^^;
数字を知る事よりも分析をするほうが向いているのでしょう。
あとは、
今回の汚染は、一部地域を除いてものすごく軽微です。
その為に、自然放射線値を知らねばならず、
昨日(11月8日)のエントリーはその流れになります。
いわゆるバッググラウンドを知らないとお話にならないのです。
■さて、
モンテカルロさんの零点補正での検索
からの引用を交えて考えていきます。
零点補正とは固有の校正値を意味します。
一言で言えば0.04引く、ハイこれだけ
>まず、図4のケース。これは、自然放射線を測定した結果。ALOKAは素晴らしい値が出ているが、他の安価な測定器は惨めな結果だ、と述べている。これは、
実は「絶対値を出せない」という上記の事実の言い換えであって、特に今更騒ぐような内容ではない。これは零点の修正、つまり較正をすれば除くことのできる誤差だから、まったく問題とはならない。
ALOKAだって、ちゃんと較正してないと、「安価なガイガーカウンター」と同じように「惨めな結果」になる。鉛で遮蔽した場合も同じこと。つまり、この実験で言えるのは、「私の高いALOKAはちゃんと較正してありますが、安価なあなたのガイガーは構成してないですね」程度の主張にすぎない。実は、KEKの野尻先生たちの調査によると、RD1503は零点補正が0.04μSv/hあることが知られている。後で述べるように、RD1503もJB4020も同じ程度の零点補正を必要とするので、0.04を引いてやって補正を掛ければ、結構高い精度が出るのである。報告書の図4を見ると、JB4020は、自然放射線量が0.1程度、鉛で遮蔽された場合が0.08程度なので、補正すると、それぞれ0.06と0.04になる。ALOKAの値は、0.06と0.01だから、まずまずの一致を見せている。
>第二の点は、安価なガイガーで測定できない、と彼らが主張しているのは、食物の放射能汚染は軽微(200-500Bq/kg)と仮定しているからだ。しかし、この仮定は間違っている。
稲わらの汚染は75000Bq/kgだったし、その藁を食べた牛の肉は4350Bq/kgだったという。これは500Bqの150倍および9倍だから、線量に換算すると約1.05μSv/hおよび0.06μSv/hとなる。前者ほどの高い線量ならどんな「安価」なガイガーでも「危ないことは」検知できるし、後者だって較正すれば測定可能域だ。政府は、福島の事故を過小評価しようとやっきになっていることは、既に周知の事実だが、ここでもその体質が染み付いているのがわかる。
2011年9月10日土曜日
国民生活センターの「比較的安価な放射線測定器の性能」について:「ばらつき」について
前回からの続き。
につながり
で、先エントリーに戻ってくるわけです・・・
(逆順のほうがよかったですね)。
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Posted at
2011/11/09 09:39:59