■中央構造線が、今回の地震とつながっている?
ありそうでなさそうでありそうな話。
キーワードは3つ
鹿島海底崖、
フォッサマグナは面
フォッサマグナの地質形成
これが日本の主な地質である

そして地震は房総沖で止まった。
その後余震はどこであっただろうか
1)いわき=棚倉断層(中央構造線系)
2)新潟=フォッサマグナ東縁
3)松本=フォッサマグナ西縁
そう、ショックはさまざまな断層が吸収している
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■さて、中央構造線の延長には、やがて太平洋に出て
鹿島海底崖があり、その先は何なのだろう??
それは日本海溝です・・・
つまり日本海溝系の断層は、
小笠原海溝方面と中央構造線に分岐していて、
本筋は中央構造線・・・なのだという。
静岡大の講演か論文の紀要がそのエビデンスである。
■下の方を読んでいくと、北海道大の指摘する房総沖が
今ちょうどタイムリミットなのだという・・・
そしてその際に中央構造線に力がかかることは、
なんら不思議がないという事だ・・・
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いきなり本題に触れてしまったが、残りのキーワードも重要である。
■
フォッサマグナは面である。
これはリンク先のウィキに詳しい。
>しばしば糸静線と同一視されるが、糸静線はフォッサマグナの西端であって、「フォッサマグナ=糸静線」とするのは誤りである。つまり、地図上においては、糸静線は「線」であるが、フォッサマグナは「面」である。端的に言えば、古い地層でできた本州の中央をU字型の溝が南北に走り、その溝に新しい地層が溜まっている地域である。
なお、糸静線の延長に、駿河トラフと富士山がある
そして最近の研究では日本海東部地震の震源へとつながるようだ。
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要は日本には二つの軸があって、相互に関連している。
1)中央構造線-鹿島海岸崖-日本海溝(支線として棚倉構造線)
2)南海、駿河トラフ-糸静構造線-秋田県沖-奥尻沖
そしてその交差点が・・・諏訪湖、長野、近辺となる。
Xのように交差している。
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■そして3番目がフォッサマグナの地質形成である。
>この地域は数百万年前までは海であり、地殻が移動したことに伴って海の堆積物が隆起し現在のような陸地になったとされる。
原始の日本列島は、現在よりも南北に直線的に存在して、アジアに近い位置にあったと考えられている。約2,000万年前に、プレートの沈み込みに伴う背弧海盆の形成が始まった。背弧海盆とは、沈み込んだプレートがマグマとなって上昇し、海溝の内側のプレートを押し広げてできるものであるが、これによって日本海が現在のように広がり、日本列島もアジアから離れていった。
ただ、日本近海の海溝は向きが異なる南海トラフと日本海溝の2つだったため、日本列島は中央部が真っ二つに折られる形でアジアから離れた。折れた原始日本列島の間には日本海と太平洋をつなぐ海が広がり、新生代にあたる数百万年間、砂や泥などが堆積していった。そして数百万年前、フィリピン海プレートが伊豆半島を伴って日本列島に接近した時に、真っ二つになっていた列島が圧縮され始めた。この時、間にあった海が徐々に隆起し、新生代の堆積物は現在陸地で見られる地層になったと考えられている。
2つの日本の間には海の底があり、底が隆起したのだという。
伊豆半島の衝突、圧縮の中で富士火山帯が形成され、というのだから、
今のフォッサマグナ帯を支えているのは
伊豆半島つまりフィリピン海プレートなのかもしれませんね。
■実際関東平野の下にもプレートの破片があるという説もあるそうで
(確か過去のエントリーで取り上げました)
産能研の関東フレグメントの説です。
■いずれにしても
日本海溝と中央構造線は
鹿島海底崖を通じてつながっているが、
その2つを結ぶ線は
フィリピン海プレートと合わさって、
関東フラグメントすら関わってモザイク状となっている
しかも日本海断層ルートー糸静-駿河、南海トラフと
交差する
こういう状況なので、地震予知はきわめて難しい状況です。
しかしながら、こうやって日本の近く構造に
研究のメスが入るという事は
きわめて有効な事でもあるのです。
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東海地震 | 日記
Posted at
2011/11/10 16:04:36