2011年12月27日
高度情報化社会の警鐘
■いろいろな考え方があります。
それは個人の自由かと思います。
でももし・・・福島第一のスタッフだったとしましょう
まあ東電に採用される学歴やコネはないのですけどね^^;
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■地震で屋内は相当乱れたでしょう。
そしてトラブルが発生します・・・
発電所プラントには無数のバルブと配管があり
その数は膨大なものです。
■危険の中、スタッフの一部は家に戻り、
そうしているうちに津波が来て、電源が完全にたたれました。
3月の午後3時半、まもなく夕暮れです。
トラブルが起きて、じゃあ図面はどこだ。
ところがパソコンはつきません。
ネットワークにつながりません。
サーバーもバックアップ電源くらいです。
図面を呼ぶことすら容易ではありません。
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■じゃあ図面を書庫に取りに行け!!!!
書庫はめちゃくちゃです、照明は最小限です・・・
このままいけば大変なことになります。
黒塗りのマニュアルでも分かるとおり
マニュアルでは、
そんな場合は想定されていませんでした。
薄暗い中懐中電灯を照らして
冷や汗の出る中、図面を漁ります。
しかしトラブルは待ってくれません
恐らく、レジェンドクラスの、年配の頭が図面の代わりをなしたでしょう。
分からない若手は恐らく足で稼いだでしょう。(ついでに被曝もしたでしょう)
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■私たちは暖かい中でネットを無線ランや有線ランでつなぎながら
現状を知り、ググることもできる中で
あの時こんなこともできたなあと言いながら、好き勝手言っています。
そういう緊急時のために備えが必要だ、
と言うのは一理ありますが
自らが不完全であると言うことを忘れれば
それはただの吊るし上げになってしまいます。
敗戦時と同じことではありますが、
裁かれることは必要ですが、
同時に裁きは何も意味を持たない、
その認識は必要です。
しかし私たちは日本人です。
苦難の中で何だかんだで学ぶ資質を有しているはずです。
「許さない」事と「報復をする」事は同義ではありません。
あの地震が起きたとき、
すでにある意味審判は下されていたのであって
その中では最善に近い結果です。
「罪と償い」の必要性は感じつつも
今、それを確定して責任を取るのは早計であり、
さりとて当事者になると反省も謝罪もないわけで
その負のエネルギーが
どこに向かうかがちょっと気になるのでした。
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原発事故の対応 | 日記
Posted at
2011/12/27 21:06:51
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