セシウム以外で非常に気になる核種に、FE55があります。
鉄です。
■ZN65と一緒で、電子捕獲によって出現する放射性核物質に
鉄=FE55(半減期2,7年/)がいる。実は原爆実験のときはセシウムより多かった物質
だあれも触れない、
でも、ミトコンドリアとラジカルを考えた時、
ミトコンドリアにもれなく貯蔵される恐怖の物質。
電子伝達系の触媒ですから

パワーは弱いですが・・・鉄は体内に取り込まれると、ほぼ出てきません

必須元素ですので。但し肝臓やヘモグロビンに含まれます。
http://www.jichi.ac.jp/zoketsushogaihan/tetsufinal.pdf
チェルノブイリでは出てないわけはない核種の一つです。
(炉体関係全部破壊されてますから)
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■では今回の事故でそのFE55は出てきていないのでしょうか?
普通に考えて原子炉回りの鉄材は、FE55が沢山わいていると思います。
元々原子炉は、中性子などを浴びて、
そういった放射性廃棄物に変わっていくんだけど
「空中には飛んでいない」、かも知れないけど
海には流れ出ていないんだろうか?
後廃炉で大量に出てくるわけで、
いくらパワーがなくても、触れられもしないのはおかしな話
だと思います。
つまり今いなかったとしても、
将来のお付き合いは間違いない核種です
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■亜鉛や鉄は必須元素なので
お抱えの金属タンパクがいます。
亜鉛・・・メタロチオネイン
鉄・・・フェリチン(輸送はトランスフェリン、そしてラクトフェリンも関る)
必須金属は触媒ですので、使い方を誤ると生死に関ります。
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■FE55は、原爆においての脾臓肥大などでは役割を果たしたかもしれません
またセシウムなどの吸収とは関係がないそうです。
経路が違うということです。
■そのほか鉄についての動態は
鉄栄養と健康(PDF)に詳しくあります。
■あと法医研の方で、
様々な核種の評価がされています。
■ちなみに
鉄のセンシングは

このような仕組みになっているそうです
フェリチンの増産にも大きく絡んでいる、と言うわけです。
面白いのはたんぱく質のコードにはこういったセンサーがあって
センサーに基づいて遺伝子が生産を始めることです。
■一方のカリウムたちは、基本無害と言うことでイオン動態のまま移動します。
その差は非常に大きく、膜電位以外のセンサーが明らかになっていません。
生化学のセンサー機能は多数の病気に関っているだけでなく
放射性物質を考える上でも欠かせない要素です。
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誰も触れないFE55 | 日記
Posted at
2011/12/29 14:05:45