■なにやら南相馬で豚が死んでいるのとかを撮影してきた、アルピニスト野口健
が体調不良に苦しんでいるらしい。
ネパール遠征も取りやめて入院したりしている。
そんな被曝したようにも思えない。彼だからこそあるからくりがあるのではないか?
■
アルピニストではないが山には入る自分としては気にかかる。
登山家特有の酵素があるのではないか?
高山適応と関連がないのか?
内分泌異常を追いかける私としては、勘が働いた。
するとヘムオキシゲナーゼと言うものがあり、その産生能力が
アルピニストは異常に高いことが判明していた
エベレスト級経験で抗酸化酵素6倍 元五輪選手が論文
■ヘムオキシゲナーゼ(HO-1)とは一体何者だろう
ヘムオキシゲナーゼ(HO)
・ヘムオキシゲナーゼ(heme oxygenase:HO)は、ヘム(heme)を、ビリベルジン(biriverdin)と、一酸化炭素(CO)と、遊離鉄(Fe)に分解する酵素。
HOは、ヘムのポルフィリン環を開裂し、酸素分子を添加する(酸素添加酵素)。
heme→biriverdin+CO+Fe
・体内の鉄の約70%は、ヘモグロビンとして存在する。
ヘム蛋白(hemin)は、強い細胞障害を引き起こし、血管内皮細胞を障害する。
HOは、ヘム蛋白を分解し、血管内皮細胞障害を防ぐ。
HOには、HO-1とHO-2の二つのアイソフォームが存在する。
HO-1は、肝臓、脾臓、マクロファージに存在し、高熱、ヘム蛋白、酸化リポ蛋白、サイトカイン、エンドトキシン、などで誘導される。HO-1は、酸化ストレスから、生体を防御していると考えられる。
・COは、特に、肝臓のHO-1、HO-2によって産生され、
毛細血管を拡張し、肝臓内の血管内皮細胞の恒常性維持と血流保持に関与している。
妊娠中には、HO-1活性が亢進し、産生されるCOは、NO(一酸化窒素)と同様に、子宮収縮を抑制するという
■見事にフェリチン&鉄系に絡む上に
血管関係の拡張にも絡んでいる。
■またセシウムの害で登場する尿細管上皮細胞に絡む
・HO-1は、酸化ストレスから細胞を保護する生体防御機構として、重要な酵素。
HO-1 mRNAは、尿細管上皮細胞(近位尿細管より、遠位尿細管に強く発現)、糸球体上皮細胞、浸潤マクロファージにのみ、発現している。
HO-1は、酸化されようとしているニューロンに、保護作用を持つと言う(注1)。
■
今回の仮説はこうだ
酸化ストレス過剰と解釈するセンサー異常を起こす。
ミトコンドリアセンサーカテゴリー
ヘムオキシゲナーゼ産生能力が高いアルピニストは
何らかのエラーによりHO-1過剰を起こす。
HO-1過剰がさまざまな影響を及ぼし、保護作用が異常に働く。
とりあえず、仮説に従えば、危ないのはスポーツ選手、アルピニスト、マラソンランナー、
このあたりは気をつけて欲しいと思います。
■HO-1過剰の影響を調べてみよう。
ヘムオキシゲナーゲの役割(論文)

腎臓の保護に強力な役割をなし、過剰な場合、血圧を上げる作用がある。
■そして
血栓形成抑制の役割がある
ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)による血管内皮細胞上の組織因子, トロンボモジュリンの調節
HO-1あるいはHO-1代謝産物は血管内皮細胞においてTF,TMの発現を調節することにより血栓形成抑制作用に関与する可能性があると考えられた.
■
つまり血圧を上げ、血液凝固を邪魔するという作用がある。
謎の鼻血が出る原因はHO-1が怪しいということだ。
被曝症状は放射能による直接の害などではなく
内分泌異常を起こすという考えの
一つの強固な論証となる可能性がある。
■もう一つ論文を当たってみよう。
HO-1は鉄代謝に大きく絡む。(フェリチン系)
そして心室での産生が見られる酵素である。
COは神経伝達物質であり、アルツハイマーにおいて高発現が見られる。
酸化ストレスに対する防衛機構の一つである。
酸化ストレスたんぱく質の一つであり、酵素作用がある。
癌組織の抵抗性をも高めてしまう
■これで一度ご質問のあった鼻血関係のロジックが埋まった。
内出血の多発にも当てはまる。
なおかつ今までの仮説に反しないし、
内分泌系としての心臓系産生にも当てはまる。
HO-1は血液検査ではあまりチェックされないと思われる。
ミトコンドリアセンサー仮説にまた一歩近づけたように感じています。
ヘムオキシゲナーゼの病態の可能性
ブログ一覧 |
ヘムオキシゲナーゼ | 日記
Posted at
2012/01/06 02:13:00