今回もこの本の紹介が中心です。
放射線および環境化学物質による発がん: 本当に微量でも危険なのか?
バイスタンダー効果についてはこちらでおさらいくださいね。
2012年02月23日
(その1)【α線の実験】バイスタンダー効果とラジカルとアポトーシスの関り【被曝の真髄】
さて、バイスタンダー効果と極めて類似し、いわばセットと思われる
放射線誘発遺伝的不安定性、
大事なところは核に放射線を当てなくても
不安定性を発揮すると思われる事である。
「細胞質記憶」の持つ不安定性
であり、引換えに、一定の時間を持って
対放射線の耐性を得る事ができる
■いわゆるホルミシス効果といわれるものもこの類に入るのだが、
短期的利益の為に長期的利益を損なう、と言うのがポイントである。
ここで死んだら意味ないでしょ、と徹夜して仕事をする
様に似ているかもしれない(苦笑)
■ホルミシス効果とは、実は癌化を押さえる機構である。
嘘ではない。
1ミリから100ミリシーベルトの間で
その効果は顕著であり、
彼らはそれを持って、安全だという
しかしそれは体細胞の事だ。
体細胞はミツバチで言えば働き蜂で、
使い捨ての細胞である。
何らかのタンパク質合成を持って、
修復が行われるという事だが、
この修復こそが大きな問題を内包する。
大急ぎで修復された細胞は
不安定性を内包したまま、
あるものは抹殺され
あるものは遺伝可能な状態で、
生き残ってしまう。・・・
つまり高齢者を中心としたがんを防いで
若年層を中心とした「染色体病」を呼び起こすという
最悪な事を起こす
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■村人たちの議事録で重要な部分を抜き出してみよう。
第8回 低線量放射線影響分科会速記録
原子力安全委員会
(注:この速記録の発言内容については、発言者のチェックを受けたものではありません)
第8回低線量放射線影響分科会議事次第
1.日 時 : 平成14年5月16日(木)10:00~12:00
2.場 所 : 原子力安全委員会第1、第2会議室
引用①
>○佐々木委員 私は、この報告書は、
まず発がんに絞るということだから、染色体をやるとまたややこしくなると思うんですよね。ただ、私は、ここでこれが文章が出てきたとすると、文章があると非常にミスリーディングに、染色体異常が出なきゃ発がんはないのかというような、そんなことを考えている人は誰もいないのであって、だから、これを取れば非常に明確になるんじゃないかと思うんです。
ただ、島田委員もおっしゃったように、例えば、なお、
リンパ球の不安定型染色体は被ばく線量に対応して上昇していることが確認されている。ということは、その中で統計的に有意に発がんが上がってないということが非常に意味があるということだと思うんです、フィジカルドジメトリーの補完という意味で。それが一つと、僕が言うとぶち壊しになるから……。
○丹羽主査 それじゃ、とりあえずですけれども、
不安定型のやつが増えるというデスクリプションをここに入れて、今の安定型以降のやつを取り去るということでよろしゅうございますか。
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そう、遺伝子は物凄く不安定になるが、
がんごときはホルミシスで修復してしまう。
しかし、不安定なのはちっとも治らず、
数倍~数十倍の遺伝子不安定が、遺伝可能な状態でしばらく
持続する。
本当は「がん」で見るのが
一番放射線の影響が低い。
と言う事が村人の言葉とあわせると良く分かるし
がんが増えると騒ぐ=推進派の思う壺
と言う意外なからくりが垣間見える。
つまり何故ホルミシスが必要なのか?
そこにこそ大きなポイントがあって
細胞質不安を起こさずに、
ホルミシスを起こさせるテクニックが、
ラジウム泉の湯治であるといえる
ただ、「生殖をしうる生き物としての器」が
損なわれるだけなので、
高齢化した、今の年齢構成では影響はしばらく出ません。
だから何故だかジワジワ人口と平均寿命が減るわけで
劇的に減るわけではない、
と言うのはベラルーシやウクライナに共通する。
(多分高齢化の為はるかに小さい影響になる、
既に官僚はシュミレーション済みと考えるのが自然)
この辺りは統計的な視点を持たないと
トンデモにすぐ飛んでしまう。
繰り返すと、
体細胞はがんになりにくくなる。
細胞は不安定になる。
その不安定を無理やり治し続けるのはホルミシスであり
細胞質記憶によって励起される。
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言ってみれば老人の長寿の為に
孫の肉をお召し上がり頂くようなものと思えば
分りやすいと思う。
古代中国で流行ったらしいけど
ちなみに全然話が変わるが
日光に観光客がいないのは、
御老人がいないからだ
彼らは生きるのに実に貪欲で
きっと日本の富を食いつぶして
死んでいくつもりなんだと思うとやるせなくなった
そして本能的に若者の避難を
親などが押しとどめているのは
彼らは生存戦略として、
ちょっと子や孫を生け贄に捧げてしまったという事
かも知れません。
逆に生存戦略で子や孫を生け贄に出来る人が、
子や孫を手元に置き続けていると思われる。
宦官と一緒で生殖欲以外の欲がましているとしたら?
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注:子供第一だと今は都会に子供を出しちゃいますからね^^;
そういう親は逃してしまって今いるのは・・・
あとは福島は微妙に食物による内部被曝量が少ないので、
ベラルーシウクライナよりも影響が小さいはずですし、
本エントリーは、あくまでメカニズム理解の為であり
確率については除外しています。
そうなる可能性があるというだけで、
みんなそうなるという物ではありません。
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バイスタンダー効果 | 日記
Posted at
2012/03/01 22:04:08