■最近熱意を欠いてしまいますが
当たり前の事を大げさに騒ぎ続ける才能
と言うのにどうも欠けている自分です。
■何を言いたいかと言うと、
ベルトコンベア方式の問題点と疑心暗鬼の問題です。
まずはアーバンフレッパーのこちらをどうぞ
Thu.2012.10.04 子供を放射能から守る
ベルトコンベア方式による福島産コメの全袋検査の信頼性
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■以前にも触れてはいるのですが…
2012年03月23日
児玉教授の言及から見る、焼却場の「スペック」と「盲点」と「論点のずれ」
でかつてこう触れています。
■仮置き場と食品検査についてはその通り、
ですが予想よりも食品のベクレルが低い為、
せっかく島津で開発した装置、
より多くのものを、
「ベクレル付」で世の中に流す装置になろうとしています。
生産者チェックをするのであれば、
100ベクレル/kgは高すぎます。
現状は(幸運にも)消費者チェック基準で
いいのではないかと推測します。
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でどういう事かと言いますと、
言い方はきつくなりますが
■要するに…全数装置なんて装置は
要らなくなっているのに
(抜き出しの方が安全を見てベクレルが下がる)
全数装置の開発費をペイするために
導入された結果、
100bq/kgという基準は下がっていない為に
基準緩和に近い形が形成された
■数字をはっきりさせる。
コレは100bq/kg以下です、は全く信用を為さない訳です^^;
福島はもう大丈夫だと言う
折角の共同幻想を
むしろ大きく後退させる事になります。
東北は流通コストもあって
自給自足にちょっとだけ近い体制です。
食糧の一部の米やその他が100bq/kg以下であると言う事は
別にそれ単体で問題を引き起こすとは思いませんが
偶然に偶然が重なれば、
「こういう例に近い事を引き起こす可能性」があります。
■誤解を招かない様に言い直しますと
厳密には
「こういう例に近い事を引き起こす可能性」があります。
と
言いがかりをつけられた時に、
否定する事が難しくなります。
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■「ほぼ安全」と言うのは、「危険がない訳ではない」と言う事です。
そのわずかな危険を予知する(KY活動)をもって
より安全を達成しよう、と言うのが安全活動です。
「ほぼ安全」は「常に危険だ」「禁止だ」と言うのは暴論ですし
そういう物を日本にだけ押し付けるのが左翼の論法です。
より危険な毒餃子、糞便キムチがあったとして、
中日韓日経済の為に
検証なく食べるべきだと言う訳です。
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■面白い事に、
実はこの事によって
福島産の穀物の安全性が
上下する訳ではありません。
基準を仮に25bq/kgや10bq/kgに下げたと仮定しても
実際はじかれる事自体ほとんどない筈です。
ところが基準を下げないばっかりに
余計な邪推が入る余地ができつつある
と言う事が言えます
しかも基準を下げて引っ掛かれば
これまた危険説をゴネ屋が再燃させます。
「独自基準」を低く設定すると言うのが
恐らく理想なのですけど…
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■実は今後、ベクレルはここ数年
増える傾向になると思われます。
ガードも甘くなって、見た目除染で、
作付禁止範囲が減らされていきます。
そうなると基準を暖めずに(100bq/kg)をキープしながら
より高いベクレルを出荷しようとすると、
コンベアでCPSを測って、ガンマ線ではじくと言う
まあ凄い様ですごくない方法になります。
装置の原資を取ろうとすれば
歩留まりを上げる≒危険とされていた地域を「安全とする」
のは経済の原則です。
■つまり、福島の一部のベクレル地帯の
作付け禁止地域を減らして
改善ムードを高める為に、
今かなり厳しめで安全とされつつある
福島の食べ物は巻き添えを食う事は明らかです。
まあ全体の為に我慢しろなのかもしれませんけど。
■
福島は「ほぼ安全」でありながら、
このように施策や、経済原理によって
風評被害から逃げる事は出来ません。
都合のいい「共同幻想」が乱造されて
バランスを取るのでしょうが、
徐々に上っ面のマーケティングの次元に
原子力や食の安全はズレ出しました。
「だからどうするか」は個人に託されますが
しばらくはそういう「あいまい」な状態が続く
と言えると思います。
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食物汚染 | 日記
Posted at
2012/10/12 14:16:47